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2020.12.26(更新日:2023.07.13)

SaaS・PaaS・IaaSとは|各クラウドサービスの違い・代表例

SaaS・PaaS・IaaSとは|各クラウドサービスの違い・代表例
SaaS・PaaS・IaaSとは|各クラウドサービスの違い・代表例
SaaS・サブスク
#SaaS・サブスク
#価格戦略

SaaS・PaaS・IaaSは、多くの人が利用するクラウドサービスの中で最も主なサービス群です。この記事では、SaaS・PaaS・IaaSの違いや代表例を紹介します。

SaaS(サース)とは

SaaSとは、Software as a serviceの略で、クラウドを介して提供されたソフトウェアのことです。

SaaSのユーザーは、固定のソフトウェアをダウンロードするのではなく、インターネットを介してサービスにアクセスすることができます。ウェブブラウザ上だけではなく、アプリケーションとしてダウンロードする場合もありますが、インターネット接続は必須です。

SaaSの特徴として、ダウンロード型のソフトウェアと比較し、ユーザーが常に最新のバージョンにアクセス可能・企業が継続的にユーザーから収入を得ることが可能という点があげられます。

PaaS(パース)とは

PaaSはPlatform as a serviceの略で、クラウドを介して提供される、サービス開発・実装環境のことです。エンジニアは、PaaSを利用することで、簡単なアプリケーションから複雑なソフトウェアまでクラウド上で開発できます。SaaSと同じく、ユーザーに常に最新のツールの提供が可能です。

IaaS(イアース/アイアース)とは

IaaSはInfrastructure as a Serviceの略で、クラウドを介して、仕事の前提(=インフラ)となりうる様々な用途のハードウェアを提供します。例として、データストレージやプロセッサーなどがあげられます。従来のホスティングサービスと異なり、それらを利用する際に、インターネットを介してユーザーが自分で必要な分だけ利用することができるという特徴があります。

SaaS・PaaS・IaaSの主な違い

SaaS・PaaS・IaaSの3つのクラウドサービスモデルでは、顧客に提供されるものが異なってきます。

データとソフトウェア

SaaSを利用する場合、データ使用量の管理やアプリケーションの維持に気を使う必要がありません。一方でPaaSとIaaSの場合、顧客自身がデータ使用量とアプリケーションを管理する必要があります。

オペレーティングシステム(OS)

IaaSの場合のみ、顧客自身がオペレーティングシステム(OS)の管理をしなければいけません。一方、SaaSやPaaSでは、オペレーティングシステムは提供側での管理が必要です。

SaaS・PaaS・IaaSのサービス例

SaaS・PaaS・IaaSの代表サービスを紹介します。

SaaSの代表例: Gsuite

Gsuiteとは、Googleの企業向けソフトウェア群を指します。GmailやGoogleドキュメント、Googleカレンダーなど、オンライン上での仕事を効率的にするツールが含まれます。

PaaSの代表例:Google App Engine

Google App Engineを使うことで、エンジニアが、開発に必要なツールにクラウド上でアクセスできます。また、必要に応じてエンジニアが独自に利用したいプログラム言語や、フレームワークを導入することも可能です。

IaaSの代表例:AWS(Amazon Web Service)

AWSとは、Amazonが提供しているストレージとコンピューティングリソースの総称です。Amazonが自社のために構築したインフラやアプリケーションを一般公開、クラウドサービスとして提供しています。クラウドを介して提供されたソフトウェアであるSaaSと混同されがちですが、ハードであるサーバーをクラウドを介して提供しているため、IaaSとして定義されます。

まとめ

SaaS・PaaS・IaaSの意味、それぞれの違いを解説しました。

  • SaaS…クラウドを介して提供されたソフトウェア
  • PaaS…クラウドを介して提供される、サービス開発・実装環境
  • IaaS…クラウドを介して、仕事の前提(=インフラ)となりうる様々な用途のハードウェア

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Yoshihiro Takahashi

高橋 嘉尋

プライシングスタジオ株式会社

代表取締役CEO

プライシングスタジオ株式会社代表取締役 CEO。2019年、慶應義塾大学総合政策学部在学中に価格1%が企業の営業利益を約20%の改善につながるということを知り、その影響力に魅力を感じ、当社を設立。プライシングスタジオは設立以来、30以上の業界、100以上のサービスの値付けを支援している。著書に「値決めの教科書 勘と経験に頼らないプライシングの新常識」(日経BP)。「日経トップリーダー・ビジネス」にて「値決めの科学」、「ダイヤモンドオンライン」にて「価格戦略のプロが見た「あの値付け」」を連載中。「日経COMEMO」キーオピニオンリーダー。そのほか、テレビ東京「WBS(ワールドビジネスサテライト)」、ABEMA「ABEMA Prime」、NewsPicks「メイクマネー」など多数メディアに出演。2023年Forbesによる「アジアを代表する30才未満の30人」に部門で選出される。

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SaaSのユーザーは、固定のソフトウェアをダウンロードするのではなく、インターネットを介してサービスにアクセスすることができます。ウェブブラウザ上だけではなく、アプリケーションとしてダウンロードする場合もありますが、インターネット接続は必須です。

SaaSの特徴として、ダウンロード型のソフトウェアと比較し、ユーザーが常に最新のバージョンにアクセス可能・企業が継続的にユーザーから収入を得ることが可能という点があげられます。

PaaS(パース)とは

PaaSはPlatform as a serviceの略で、クラウドを介して提供される、サービス開発・実装環境のことです。エンジニアは、PaaSを利用することで、簡単なアプリケーションから複雑なソフトウェアまでクラウド上で開発できます。SaaSと同じく、ユーザーに常に最新のツールの提供が可能です。

IaaS(イアース/アイアース)とは

IaaSはInfrastructure as a Serviceの略で、クラウドを介して、仕事の前提(=インフラ)となりうる様々な用途のハードウェアを提供します。例として、データストレージやプロセッサーなどがあげられます。従来のホスティングサービスと異なり、それらを利用する際に、インターネットを介してユーザーが自分で必要な分だけ利用することができるという特徴があります。

SaaS・PaaS・IaaSの主な違い

SaaS・PaaS・IaaSの3つのクラウドサービスモデルでは、顧客に提供されるものが異なってきます。

データとソフトウェア

SaaSを利用する場合、データ使用量の管理やアプリケーションの維持に気を使う必要がありません。一方でPaaSとIaaSの場合、顧客自身がデータ使用量とアプリケーションを管理する必要があります。

オペレーティングシステム(OS)

IaaSの場合のみ、顧客自身がオペレーティングシステム(OS)の管理をしなければいけません。一方、SaaSやPaaSでは、オペレーティングシステムは提供側での管理が必要です。

SaaS・PaaS・IaaSのサービス例

SaaS・PaaS・IaaSの代表サービスを紹介します。

SaaSの代表例: Gsuite

Gsuiteとは、Googleの企業向けソフトウェア群を指します。GmailやGoogleドキュメント、Googleカレンダーなど、オンライン上での仕事を効率的にするツールが含まれます。

PaaSの代表例:Google App Engine

Google App Engineを使うことで、エンジニアが、開発に必要なツールにクラウド上でアクセスできます。また、必要に応じてエンジニアが独自に利用したいプログラム言語や、フレームワークを導入することも可能です。

IaaSの代表例:AWS(Amazon Web Service)

AWSとは、Amazonが提供しているストレージとコンピューティングリソースの総称です。Amazonが自社のために構築したインフラやアプリケーションを一般公開、クラウドサービスとして提供しています。クラウドを介して提供されたソフトウェアであるSaaSと混同されがちですが、ハードであるサーバーをクラウドを介して提供しているため、IaaSとして定義されます。

まとめ

SaaS・PaaS・IaaSの意味、それぞれの違いを解説しました。

  • SaaS…クラウドを介して提供されたソフトウェア
  • PaaS…クラウドを介して提供される、サービス開発・実装環境
  • IaaS…クラウドを介して、仕事の前提(=インフラ)となりうる様々な用途のハードウェア

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Yoshihiro Takahashi

高橋 嘉尋

プライシングスタジオ株式会社

代表取締役CEO

プライシングスタジオ株式会社代表取締役 CEO。2019年、慶應義塾大学総合政策学部在学中に価格1%が企業の営業利益を約20%の改善につながるということを知り、その影響力に魅力を感じ、当社を設立。プライシングスタジオは設立以来、30以上の業界、100以上のサービスの値付けを支援している。著書に「値決めの教科書 勘と経験に頼らないプライシングの新常識」(日経BP)。「日経トップリーダー・ビジネス」にて「値決めの科学」、「ダイヤモンドオンライン」にて「価格戦略のプロが見た「あの値付け」」を連載中。「日経COMEMO」キーオピニオンリーダー。そのほか、テレビ東京「WBS(ワールドビジネスサテライト)」、ABEMA「ABEMA Prime」、NewsPicks「メイクマネー」など多数メディアに出演。2023年Forbesによる「アジアを代表する30才未満の30人」に部門で選出される。

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