<p><span style="font-weight: 400;">(この記事は、</span><a href="https://www.youtube.com/watch?v=oS_rGFpjUUI"><span style="font-weight: 400;">マクドナルドが頻繁にクーポンを出す意味はあるのか？値付けのプロが解説します</span></a><span style="font-weight: 400;">の解説記事です)</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><b>【質問】</b><b><br />
</b><span style="font-weight: 400;">マクドナルドでやっている10円などのクーポンって意味あるんですか？</span><b><br />
</b><b>【回答】</b><b><br />
</b><span style="font-weight: 400;">意味のある施策だと考えられます。値下げによる販売促進の効果も勿論ですが、それ以外にも</span><b>「定価を分からなくする」</b><span style="font-weight: 400;">という効果があるでしょう。</span></div>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<h2><b>マクドナルドがクーポンを出す理由</b></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p><span style="font-weight: 400;">高頻度でクーポンを出しておくと定価のイメージを持たれにくいです。これはいざ値上げする時に役立ちます。</span></p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">マクドナルドがクーポンを出す理由として、値下げによってお客さんの数を増やす販売促進もあるでしょう。ですが、マクドナルドの狙いは別のところにあるのではないかと私は考えます。それは<b>「定価を分からなくすること」</b>です。<br />
食品系の会社では、原材料費の高騰からやむを得ず商品の値上げに踏み切ることも多いです。ですが値上げはお客さんから反発を受けることも多く、炎上のリスクがあります。他にもお客さんの購買意欲低下が見込まれることから、値上げした商品は小売店で扱ってもらえなくなることもあります。値上げした花王の商品がスーパーで取扱中止になった事例も存在します。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">一方で、マクドナルドが値上げした場合について考えてみましょう。普段はクーポンを用いて支払うため、お客さんの多くが定価を覚えていません。<strong>定価を覚えていないため、店側がしれっと値上げをしてもお客さんは気付きにくい</strong>のです。プライシングには様々な要因が関係してくるため、一般的に値段の見直しは頻繁に迫られます。その度に毎回毎回値上げしていると、いつも値上げしている会社として良いイメージが付きません。その際に有効な手段として考えられるのが高頻度のクーポン配布です。高頻度でクーポンを出しておくと定価のイメージを持たれにくく、値上げが成功しやすくなります。<strong>いざ値上げしないといけないときに備えてクーポンを配布し、価格変更を成功させる</strong>という方法もあるのです。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1348/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/11/18211148/price-cut-danger.png" alt="値下げは危険？安易な値引きがデメリット・リスクである理由" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1348/">値下げは危険？安易な値引きがデメリット・リスクである理由</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1348/">値下げは商品をよりたくさん売りたい時の価格戦略・販売戦略の1つです。しかし、安易な値下げには大きなリスクが伴います。この記事では、値下げの危険性を価格の専門家が考察します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><b>まとめ</b></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">マクドナルドが実際にこのような狙いでクーポン配布を行っているか定かではありません。ですが、販売促進に繋がらないレベルの</span><b>安いクーポンにも定価を覚えにくくすることで値上げを成功しやすくする</b><span style="font-weight: 400;">というメリットがあります。この観点からマクドナルドのクーポン戦略は大変意味のあるものだと私は考えています。</span></p>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



macd_coupon_eyecatch

【YouTube記事】マクドナルドが頻繁にクーポンを出す意味はあるのか？値付けのプロが解説します

<p><span style="font-weight: 400;">(この記事は、</span><a href="https://www.youtube.com/watch?v=diP50YtFrDs&amp;t=41s"><span style="font-weight: 400;">SaaSビジネスのサービス開始時は無料にすべきか、有料にすべきか？</span></a><span style="font-weight: 400;">の解説記事です)</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><b>【質問】</b><b><br />
</b><span style="font-weight: 400;">SaaSビジネスを始めようと思っています。無料と有料、どちらで始めるべきでしょうか？<br />
</span><b>【回答】<br />
</b><span style="font-weight: 400;">ケースバイケースですが、ほとんどの場合有料で始めるべきです。</span></div>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/4317/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/12/29173504/ph2112293.png" alt="国内のサブスク200サービスの料金表/プライシングのトレンドについて調べてみた" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/4317/">国内のサブスク200サービスの料金表/プライシングのトレンドについて調べてみた</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/4317/">(この記事は、プライシングスタジオ 高橋 嘉尋のnoteを再構成して転載しています）

料金表のトレンドを知っておくことは、自社の料金表を検討する際、非常に重要なことであると考えています。そこで、……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> 無料で始める際の注意点</a></li><li><a href="#i-2"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> 無料で始めてもよいサービス</a></li><li><a href="#i-3"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> 有料の場合の価格決定の考え方</a></li><li><a href="#i-4"><span class="toc_number toc_depth_1">4</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="i"><b>無料で始める際の注意点</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p><span style="font-weight: 400;"><strong>無料で始めた場合「お金を払う気は無いが、とりあえずやってみた」というユーザーが増えます。</strong>このようなユーザーからのフィードバックには注意が必要です。</span></p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">無料で始めた場合「お金を払う気は無いが、とりあえずやってみた」というお客さんが増えます。このような「本来ユーザーにはならない人」からのフィードバックを基にサービスの改善を行うとサービスの方針を誤ってしまう恐れがあります。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">サービスの方針を間違えないためにも、</span>まずは有料でサービスを開始し、有料でも来てくれる少数のお客さんに徹底的に向き合いながらサービスを作っていくことをおすすめします<span style="font-weight: 400;">。</span></p>
<h2><span id="i-2"><b>無料で始めてもよいサービス</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p><b>「ユーザーがいないと価値を出せないサービス」では無料で始めてもよい</b><span style="font-weight: 400;">と考えます。ビジネスマッチングアプリなどが例として挙げられます。</span></p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">上述のビジネスマッチングアプリなどでは、そもそもユーザーがいないとサービスの価値が出せません。求人掲載企業が少なければサービスの価値が出せないでしょう。このようなサービスでは</span><b>「どれだけ最初にユーザーを集められるか」が勝負になってくる</b><span style="font-weight: 400;">ので、無料でサービスを始めてユーザーを確保することも戦略の１つとして考えられます。無料で始めた後で、サービスの価値を高めてから有料化を検討してみましょう。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1092/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/12/30174018/saas-pricing-model.png" alt="SaaSの価格体系まとめ｜代表例と共にメリット・デメリットを解説" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1092/">SaaSの価格体系まとめ｜代表例と共にメリット・デメリットを解説</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1092/">SaaSにおける価格体系の特徴・メリット・デメリットを解説します。それぞれの価格体系の特徴を踏まえて、各事業者様が価格を設定する際に役に立てば幸いです。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-3"><b>有料の場合の価格決定の考え方</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p><span style="font-weight: 400;">有料ではじめる場合の価格は、正直なところ適当でいいと思っています。まずは</span><b>シンプルな価格で販売して「このサービスは売れるんだ」ということを明らかにしましょう</b><span style="font-weight: 400;">。</span></p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">サービスを始める段階では、ニーズがあるのか無いのか明らかではありません。この状態で複雑な価格設定にしてしまうと、売れなかった場合の原因が「ニーズが無いから」なのか「価格設定のミス」ないのか分かりにくくなってしまいます。お客さんが買ってくれる最低限の価格でも良いので、まずはシンプルな価格で販売しましょう。そして、サービスにニーズがあるのか無いのか明らかにしましょう。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">誰でも買ってくれるシンプルな価格設定で始めると、そのうち様々なタイプのユーザーが得られると思います。同じサービスでも、個人と法人、中小企業と大企業など財布の大きさが異なるユーザーに対しては提供できる価値も異なるでしょう。ユーザーのタイプが増えてくると「大企業向けのプラン」「中小企業向けのプラン」「個人向けのプラン」など価格のテコ入れが必要になってきますが、</span><b>それまでは割と適当な価格設定で大丈夫</b><span style="font-weight: 400;">だと思います。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">一方で例外もあります。既存ビジネスのお客さんに追加でクロスセル商材として新しいSaaSを始める場合や、大企業の新規事業で売り上げ目標が重要な場合、1年目から成果を要求される場合などが例外として挙げられます。このような場合はマーケットを慎重に選ばないといけないため、ターゲットの仮説を立てるときにプライシングも一緒に考えるときがあるでしょう。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/4294/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/12/05143925/%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%B8%BB%E8%A6%81saas_%EF%BC%93%EF%BC%9A-1.png" alt="米国のSaaS企業の料金表のトレンドは？" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/4294/">米国のSaaS企業の料金表のトレンドは？</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/4294/">(この記事は、プライシングスタジオ 高橋 嘉尋のnoteを再構成して転載しています）

米国の主要なSaaS企業の料金表にはどういう戦略の上で、作成されているのでしょうか。今回、Salesforc……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-4"><b>まとめ</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">本日は「SaaSビジネスのサービス開始時は無料にすべきか、有料にすべきか？」について解説しました。ケースバイケースですが、</span><b>ほとんどの場合有料で始めることをおすすめします。</b><span style="font-weight: 400;">これからSaaSを始める方で、ニーズが不明な場合は適当な価格設定でまずは売りましょう。売れる価格で販売して、ニーズの有無を明らかにすることがまずは重要です。</span></p>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



muryo_yuryo_eyecatch

【YouTube記事】SaaSビジネスのサービス開始時は無料にすべきか、有料にすべきか？

<p style="text-align: center;"><span style="font-weight: 400;">(この記事は、</span><a href="https://www.youtube.com/watch?v=PHxM1Bvx7UM"><span style="font-weight: 400;">PSMの分析の交点の取り扱い方について解説</span></a><span style="font-weight: 400;">の解説記事です)</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><b>【質問】<br />
</b><span style="font-weight: 400;">PSM分析を行いました。最高価格や最適価格など、どれを選べば良いのでしょうか。基準など様々だと思うので具体的な事例などがあれば教えて欲しいです。<br />
</span><b>【回答】<br />
</b><span style="font-weight: 400;">4つの交点の中から価格を選ぶというプロセスは間違っています。ターゲット層やビジネスの目的を踏まえた上で価格を決定しましょう。</span></div>
<div><p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>
</div>
<div>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/4498/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/04/08002347/s__45924367.jpg" alt="【YouTube記事】PSM分析について解説します。(Pricing Sensitivity Meter)" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/4498/">【YouTube記事】PSM分析について解説します。(Pricing Sensitivity Meter)</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/4498/">(この記事は、PSM分析について解説します。(Pricing Sensitivity Meter)の解説記事です)

今回のテーマは「PSM分析」です。以前竹内社長のYouTubeのチャンネルでも……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
</div>
<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#PSM"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> PSM分析を用いた価格決定のやり方</a><ul><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_2">1.1</span> 注目するべき価格</a></li><li><a href="#i-2"><span class="toc_number toc_depth_2">1.2</span> 数量(客数)と売上の推計</a></li></ul></li><li><a href="#PSM-2"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> PSM分析の落とし穴</a></li><li><a href="#i-3"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="PSM"><b>PSM分析を用いた価格決定のやり方</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">PSM分析では、まずアンケートを用いて4つの質問を行います。以下の4つの価格を回答者に答えてもらいましょう。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">・高すぎて検討に乗らない価格</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">・高く感じる価格<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・安く感じる価格</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">・安すぎて品質が低いと感じる価格</span></p>
<h3><span id="i"><b>注目するべき価格</b></span></h3>
<p><span style="font-weight: 400;">この4つの中で特に大切なのが「</span><b>高すぎて検討に乗らない価格</b><span style="font-weight: 400;">」と「</span><b>安すぎて品質が低いと感じる価格</b><span style="font-weight: 400;">」の２つです。前者よりも高い価格で売ってしまえば、高すぎてお客さんに買ってもらえません。同様に、後者よりも安い価格で売ってしまえば品質に不安を持たれてお客さんに買ってもらえません。これらのことから逆に、</span><b>この２つの価格の間の金額で売ればお客さんは買ってくれる</b><span style="font-weight: 400;">だろうと考えられます。PSM分析の結果を見るときは、この仮定を置くことが大切です。</span></p>
<h3><span id="i-2"><b>数量(客数)と売上の推計</b></span></h3>
<p><span style="font-weight: 400;">先ほど挙げた２つの価格に注目することで、それぞれの価格にした場合どのくらいのお客さんが買ってくれるか推測できます(数量の推計)。売上は「単価×数量」で求まるので、この方法で推計した数量を用いることで売上の推計も行えます。</span><b><br />
</b><span style="font-weight: 400;">このとき注意が必要なのが、</span><b>お客さんの数が最大になる価格と売上が最大になる価格は一般的に異なる</b><span style="font-weight: 400;">ということです。事業戦略を踏まえてどちらを優先するべきか考えましょう。その上で価格決定を行う必要があります。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/2122/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/12/06153043/psm.png" alt="PSM分析とは｜最適価格を見つける調査方法と手順" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/2122/">PSM分析とは｜最適価格を見つける調査方法と手順</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/2122/">最適価格を見つける価格調査である、PSM分析について解説します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="PSM-2"><b>PSM分析の落とし穴</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p><span style="font-weight: 400;">アンケート回答者の結果すべてを用いて数量や売上の数量を推計してはいけません。セグメント分けをした後で、推計を行いましょう。</span></p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">あるサービスを同じ価格で売っても、購入してくれるペルソナと購入してくれないペルソナが発生します。購入してくれないペルソナが自分達のターゲットであるならば、その価格設定は間違えていますし、ターゲットでないのならば問題ない場合もあります。つまり</span><b>売りたいセグメントを決めて、そのセグメントごとに購買推計を行うことが重要です</b><span style="font-weight: 400;">。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">セグメント分けは複数条件の掛け合わせによって行います。例えば、toCであれば収入・性別・居住地・同居人の人数など。toBの事業であれば、その会社の従業員規模・業界・部門・経済インパクトなどです。これらを掛け合わせて「男性×30代×東京在住」のようにペルソナを設定します。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">PSM分析は1度行うだけではありません。掛け合わせる条件を変えてみるなど、何回も行ってみる必要があります。それを行うことで最終的に、ターゲットとするペルソナに買ってもらえ、顧客数の確保ができる。そして、目標とする売上も達成できる。といった価格を見つけることができるはずです。</span></p>
<h2><span id="i-3"><b>まとめ</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">今回はPSM分析における交点の扱い方について解説しました。</span><b>4つの交点を見て価格を決めるというのはあまりレベルの高いプライシングではありません</b><span style="font-weight: 400;">。今回説明した方法を用いることでプライシングが上手くいくので、是非チャレンジしてみてください。</span></p>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



PSM_cross_eyecatch

【YouTube記事】PSMの分析の交点の取り扱い方について解説

<p><span style="font-weight: 400;">(この記事は、</span><a href="https://www.youtube.com/watch?v=UIQVR_k3aFU"><span style="font-weight: 400;">【ステルス値上げ】値段を変えずに内容量を減らすのはありなのか？</span></a><span style="font-weight: 400;">の解説記事です)</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><b>【コメント】<br />
</b><span style="font-weight: 400;">値上げをしない企業は商品を小さくする策を取りますが騙された気分になります。<br />
</span><b>【返答】<br />
</b><span style="font-weight: 400;">そのような実質の値上げを</span><b>ステルス値上げ</b><span style="font-weight: 400;">と呼ぶことがあります。今回はステルス値上げの是非について説明します！</span></div>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> ステルス値上げはありなのか？</a><ul><li><a href="#i-2"><span class="toc_number toc_depth_2">1.1</span> ステルス値上げをおすすめできる例</a></li></ul></li><li><a href="#i-3"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> ステルス値上げのデメリット</a></li><li><a href="#i-4"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="i"><b>ステルス値上げはありなのか？</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>おすすめできる場合とおすすめできない場合の両方があります。一部のおすすめできる商品を除いて、<strong>基本的にはあまりおすすめできません</strong>。</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">値段を上げない代わりに、商品を小さくしたり中身を減らしたりして利益を上げる方法を</span><b>ステルス値上げ</b><span style="font-weight: 400;">と呼ぶことがあります。ステルス値上げをおすすめできる場合について、例を用いて説明します。</span></p>
<h3><span id="i-2"><b>ステルス値上げをおすすめできる例</b></span></h3>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>「このサービスだったらこの金額」と<strong>価格がその商品の象徴</strong><span style="font-weight: 400;">になっているサービスではおすすめです。例えば、うまい棒がこれに該当します。 </span></p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">価格を訴求点として用いる場合や、サービスのブランディングに使用している場合は価格が非常に大事です。このような場合、安易な価格変更は良くないでしょう。利益向上の代替案としてステルス値上げを検討してみても良いと思います。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">このような例として、うまい棒が挙げられます。先日10円から12円への値上げが発表されましたが、「うまい棒 = 10円」という認識をもっている方も多いのではないでしょうか。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/4066/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/07/06140331/1" alt="価格調査方法まとめ｜最適なやり方を紹介" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/4066/">価格調査方法まとめ｜最適なやり方を紹介</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/4066/">あなたは価格調査に最適な方法をご存知でしょうか。この記事では、様々な価格調査方法を紹介します。

[template id="1140"]
価格調査に最適な方法
結論を先に言ってしまうと価格調……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-3"><b>ステルス値上げのデメリット</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>ステルス値上げには<b>お客さんの満足度が下がる</b><span style="font-weight: 400;">というデメリットがあります。そのため、安易に行ってしまうのは良くないでしょう。</span></p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">内容量が減ったことに対してポジティブな感情を抱くお客さんはほとんどいません。サービスのブランディングという観点でもこれは良くないと様々な研究で言われています。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">なので、ステルス値上げをする前に</span><b>支払い意欲調査</b><span style="font-weight: 400;">を行うことを推奨しています。支払い意欲調査をした結果、値上げをしてもお客さんが買ってくれることが見込まれるのならば、</span><b>サービスを変えずに値上げした方が受け入れられやすい</b><span style="font-weight: 400;">です。<br />
値上げに対してネガティブな印象を抱く経営者の方もいますが、<b>お客さんが払える範囲での値上げであれば問題ない</b>と私は考えます。値段を維持することに固執してサービスの質を下げても、お客さんの反感を買ってしまうリスクがあります。</span></p>

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				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1088/"><img src="https://blog.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/10/price-increase.png" alt="値上げを成功させるプライシング戦略｜事例から学ぶ効果的に売上を伸ばす考え方" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1088/">値上げを成功させるプライシング戦略｜事例から学ぶ効果的に売上を伸ばす考え方</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1088/">事業者の皆様は普段値上げにどのように取り組まれているでしょうか？値上げはうまく行えれば大きな効果をあげられますが、一歩間違えると大きな損失を巻き起こす可能性の高い諸刃の剣のようなものです。この記事では……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-4"><strong>まとめ</strong></span></h2>
<p><b>基本的にステルス値上げはおすすめできません</b><span style="font-weight: 400;">。例外として、うまい棒のように価格がそのサービスの象徴となっている場合では検討してみる余地があります。ステルス値上げをする前に、まずは支払い意欲調査を行って本当に値上げできないのか検討してみましょう。</span></p>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



suterusu_eyecatch

【YouTube記事】【ステルス値上げ】値段を変えずに内容量を減らすのはありなのか？

<p><span style="font-weight: 400;">(この記事は、</span><a href="https://www.youtube.com/watch?v=69wtakNlusY"><span style="font-weight: 400;">【価格変動制】ダイナミックプライシングの今後について解説</span></a><span style="font-weight: 400;">の解説記事です)</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><b>【質問】<br />
</b><span style="font-weight: 400;">今後あらゆるサービスの価格がダイナミックプライシングになっていくと聞きますが、本当にそう思いますか？<br />
</span><b>【回答】<br />
</b><span style="font-weight: 400;">私はそうは思いません。サービスの価値が一定であるのに価格が変化することは、顧客目線からして満足度が高くないためです。</span></div>
<p><span style="font-weight: 400;">本日も質問に回答していきます！<strong>ダイナミックプライシングとは、高頻度で価格が変化する仕組み</strong>のことを言います。例えばホテルに宿泊するとき、直前になると高くなったり安くなったりと、アクセスするタイミングや時間によって金額が異なります。飛行機の航空券も同様です。このように時間単位で次々と価格が変化していく仕組みのことをダイナミックプライシングと言います。コロナ渦においてニュースなどで取り上げられる機会が増えたことが最近流行っている理由であると思います。</span></p>

		<div class="blog-card">
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				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/dynamicpricing-is/133/"><img src="https://blog.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/07/-12" alt="ダイナミックプライシングとは？仕組み・事例をわかりやすく解説" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/dynamicpricing-is/133/">ダイナミックプライシングとは？仕組み・事例をわかりやすく解説</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/dynamicpricing-is/133/">近年話題のダイナミックプライシングとはなんでしょうか？「メリットは？デメリットは？どんな仕組み？歴史は？どんな事例があるの？？」この記事では、そんな悩みに答えるべく、ダイナミックプライシングについて網……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> ダイナミックプライシングについて</a></li><li><a href="#i-2"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> ダイナミックプライシングの概念</a></li><li><a href="#i-3"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> 過去の失敗事例</a></li><li><a href="#i-4"><span class="toc_number toc_depth_1">4</span> ダイナミックプライシングの成功事例</a></li><li><a href="#i-5"><span class="toc_number toc_depth_1">5</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="i"><b>ダイナミックプライシングについて</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>ダイナミックプライシングはディズニーランドが導入したことで<b>最近注目されている価格決定方式</b>です！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">ダイナミックプライシングはホテルや航空券など、<strong>キャパシティーのあるビジネスとの相性が良い</strong>とされています。限られたキャパシティーの中で売り上げを最適化するために価格を変動させているのです。</span><span style="font-weight: 400;">最近ではコロナウイルス蔓延の影響から、入場制限を設けるテーマパークが増えています。課された入場制限の中で売り上げを向上させようと、ダイナミックプライシングが１つの選択肢として出てきたのです。</span></p>

		<div class="blog-card">
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				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/4301/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/12/29173502/ph2112292.png" alt="2021年10月よりディズニーチケット値上げ！これまでの値段推移を踏まえて考察" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/4301/">2021年10月よりディズニーチケット値上げ！これまでの値段推移を踏まえて考察</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/4301/">(この記事は、プライシングスタジオ 高橋 嘉尋のnoteを再構成して転載しています）

2021年9月24日、東京ディズニーチケットの最大700円の値上げが発表されました。

ここ最近、短いス……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-2"><b>ダイナミックプライシングの概念</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">ダイナミックプライシングの概念は「機会損失を無くして販売利益を最大化する」というものです。高くても購入する層に対して金額を上乗せできないか？安くしないと購入しない層にもアプローチできないだろうか？といった問いに価格変更でアプローチし、販売利益を最大化しようとするものです。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">しかしながら、私はこの概念自体がおかしいと考えています。サービスの価値が一定であるのにも関わらず価格が変更されることは、顧客目線で考えたときに好ましくありません。同じサービスに高く支払ってしまった人には、</span><b>サービスの体験として嫌な感覚が残ってしまいます</b><span style="font-weight: 400;">。</span></p>
<h2><span id="i-3"><b>過去の失敗事例</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>ダイナミックプライシングの失敗事例として、海外の自動販売機での導入事例があります。</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">海外の大手飲料メーカーが、自販機でダイナミックプライシングを導入した事例があります。暑い日はジュースの値段を高くして、そうではない日は安く設定しました。しかしながらこの施策は顧客からの評判が悪く、炎上の末にプロジェクトが頓挫したようです。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">このことからもダイナミックプライシングの抱えるリスクが分かると思います。同様のサービスにもかかわらず価格が変化することは、顧客目線で納得し難いことなのです。付加価値が変わらない状況で損する人と得をする人がいるため、</span><b>多くのユーザーにとって受け入れられない価格決定方式</b><span style="font-weight: 400;">なのです。そのためほとんどのビジネスにおいて今後導入されて行かないと予想されます。ダイナミックプライシングが流行しているからといって</span><b>むやみに導入すると、失敗する可能性が高まります</b><span style="font-weight: 400;">。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/dynamicpricing-is/110/"><img src="https://blog.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/07/-4" alt="ダイナミックプライシングの国内外の10の事例を解説" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/dynamicpricing-is/110/">ダイナミックプライシングの国内外の10の事例を解説</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/dynamicpricing-is/110/">ダイナミックプライシングとはなにかについて、国内外の10の事例をもとに解説します。近年、ダイナミックプライシングは様々な業界で導入されています。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-4"><b>ダイナミックプライシングの成功事例</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>商材の特性によってはダイナミックプライシングがうまく機能する場合もあります！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">それではなぜホテルや航空券の販売ではうまく機能しているのでしょうか。</span><b>機能している理由として次に２つが挙げられます。</b><span style="font-weight: 400;">１つ目は「もともとそういう文化があったこと」です。レベニューマネジメントとも言われますが、もともとこの手法が使われてきた業界であれば成功しやすいです。2つ目は「価格が変動しても、付加価値として受け入れられるから」です。旅行を例に考えてみましょう。ホテルなどの予約が埋まってしまうと旅行の体験が台無しになってしまいます。事前に高く支払ってでも予約をすることで不安を解消できます。早い時間に予約することで精神的な安定が得られます。これが消費者にとって付加価値と認識され、受け入れられているのです。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">「時間の変化に伴って価格を変えても、高く支払う人にメリットを与えられる」このようなビジネスであればダイナミックプライシングとの相性が良いと言えます。しかしながら、ほとんどのビジネスはこれに当てはまりません。今後あらゆるサービスの価格がダイナミックプライシングになるとは考えていません。サービスの価値に基づいて価格を決定するといった、</span><b>本質に基づいた価格決定方法</b><span style="font-weight: 400;">が大切です。</span></p>
<h2><span id="i-5"><b>まとめ</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">本日はダイナミックプライシングについて解説してきました。ダイナミックプライシングと相性の良いビジネスは存在するものの、多くのビジネスにおいては推奨されません。推奨されない多くのビジネスではサービスの価値に基づいたプライシングを行っていくことが大切です。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/dynamicpricing-is/114/"><img src="https://blog.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/07/-11" alt="ダイナミックプライシングのアルゴリズム3種類を簡単に解説" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/dynamicpricing-is/114/">ダイナミックプライシングのアルゴリズム3種類を簡単に解説</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/dynamicpricing-is/114/">ダイナミックプライシングは、変動する需給に合わせた最適な価格で商品/サービスをで販売することを可能にします。それでは、どのように需給に合わせた最適価格を導いているのでしょうか？この記事では、ダイナミッ……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



dynamic00_eyecatch

【YouTube記事】【価格変動制】ダイナミックプライシングの今後について解説

<p><span style="font-weight: 400;">(この記事は、</span><a href="https://www.youtube.com/watch?v=9asPyP4u0_c"><span style="font-weight: 400;">価格を決める際にABテストは有効か？</span></a><span style="font-weight: 400;">の解説記事です)</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><b>【質問】</b><b><br />
</b><span style="font-weight: 400;">価格を決定する際、調査ではなくABテストで価格を決めれば良いのではないでしょうか？</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><b>【回答】</b><b><br />
</b><span style="font-weight: 400;">ABテストを行う際にも入念な調査が必要です。炎上リスクも考えると、</span><b>PSM分析を用いることを推奨します</b><span style="font-weight: 400;">。</span></div>
<p><span style="font-weight: 400;">今回も質問に対して</span><span style="font-weight: 400;">回答していきます。私は価格の調査方法としてPSM分析を推奨していますが、「そんな面倒なことしなくてもABテストを実施すれば分かるのではないか？」という意見もあると思います。しかしながら様々な理由から</span><b>ABテストはおススメできません</b><span style="font-weight: 400;">。</span></p>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#AB"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> 価格を決める際にABテストは有効か？</a></li><li><a href="#AB-2"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> ABテストの弱点</a></li><li><a href="#AB-3"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> ABテストに必要なサンプル数</a></li><li><a href="#AB-4"><span class="toc_number toc_depth_1">4</span> 実はABテストの方が労力が大きい？</a></li><li><a href="#AB-5"><span class="toc_number toc_depth_1">5</span> ABテストを行うべきケース</a></li><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_1">6</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="AB"><b>価格を決める際にABテストは有効か？</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>ABテスト自体は有効な方法の1つです。ただし、価格分析に用いることはオススメできません。</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">ABテストでは実際の顧客の行動をベースに価格を決定します（スプリットテスティングプライシング）。ＬＰにおいては「スプリットテスト」が主に用いられます。これは数パターンの仮説を基に表示を変更し、表示ごとのクリック率変化を分析する手法です。この手法には「顧客の行動に基づくため信憑性が高い」「断定することができるため、迷いなく意思決定を行える」というメリットがあります。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/4066/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/07/06140331/1" alt="価格調査方法まとめ｜最適なやり方を紹介" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/4066/">価格調査方法まとめ｜最適なやり方を紹介</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/4066/">あなたは価格調査に最適な方法をご存知でしょうか。この記事では、様々な価格調査方法を紹介します。

[template id="1140"]
価格調査に最適な方法
結論を先に言ってしまうと価格調……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="AB-2"><b>ABテストの弱点</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>実はABテストは非常に手間のかかる手法なのです。リスク対策や精度を高めるための事前調査などが必要です。</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;"><strong>ABテストは非常に手間がかかります</strong>。例えば炎上リスクに対処する必要があります。<br />
1,680円と1,880円で同じ商品の価格をテストした場合について考えてみましょう。この2つの価格で販売したとき、1,880円で購入したお客さんは200円の損をすることになります。「1,880円で購入してくれるお客さんは高くても購入したいと考えている。だから高く売ってもよいのではないか」と考える方もいるかもしれません。ですが、同じサービスをより高い金額で購入したいと思うお客さんはほとんど存在しません。<br />
このようにABテストはお客さんの不満に繋がり、炎上によってブランドが傷つくリスクもあります。それでもABテストを行いたい場合は1,880円で販売してから1,680円で販売しましょう。実際に支払った金額が顧客間で平等になるため実質損をしていない状態を作ることができます。もしくは、実験を行っていたことを後で伝えて、損をさせてしまった分を返金する形をとりましょう。しかし、これらの手法には、<strong>「顧客の支払う金額を平等にする作業」に手間がかかってしまう</strong>のです。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1741/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/12/06150508/pricing-optimization.png" alt="価格設定を最適化する方法" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1741/">価格設定を最適化する方法</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1741/">価格最適化とは、顧客や市場などのデータを利用し、売上や収益性を最大化するのに効果的な価格設定をすることです。この記事では、価格設定を最適化する方法を紹介します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="AB-3"><b>ABテストに必要なサンプル数</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>顧客の購買データを分析していくためには<strong>膨大なサンプル数が必要</strong>です。十分なサンプル数を集められないと有意な結果が得られません。</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">統計的に有意な数字を作るためにはPSM分析で100〜200サンプル、スプリットテストでは1万〜2万サンプルが必要です。ユーザー数の多いサービスであれば問題ありませんが、そこまでのユーザー数を保持しているサービスは少ないと思います。立ち上げ段階やグロース段階では統計的に有意な数字が得られない場合が多いです。</span></p>
<h2><span id="AB-4"><b>実はABテストの方が労力が大きい？</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>ABテストを行う際には事前調査が必要です。調査せずにABテストを行うことは「適切なデータが得られない」「炎上リスクが上がる」という点からオススメできません。</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">ABテストでは仮説出しのために別の調査を行う必要があります。<strong>PSM分析でもABテストと変わらないレベルの精度で結果がでるので、敢えてABテストを用いる必要はありません。</strong></span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">またABテストを実施する際には、データに差が出ないよう条件を調整する必要があります。</span><span style="font-weight: 400;">ECサイトでのアイス販売を例に考えてみます。冬と夏で異なる金額で販売しても、そもそも顧客の購買意欲が異なるため適切なデータが得られないでしょう。<br />
とはいえ、どの条件がデータに変動を及ぼすか想定することは非常に難しいです。</span><span style="font-weight: 400;">仮説出しに労力がかかる上に、支払い意欲の差を発見するためのペルソナ特定にはかなりの調査が必要になるためABテストはかなり労力がかかるといえるでしょう。</span></p>
<h2><span id="AB-5"><b>ABテストを行うべきケース</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">ここまでABテストを否定してきましたが、行うべき場合もあります。1つ目はダメ押しをしたい時です。アンケートの精度が高いとはいえ、顧客の実際の動きに勝るFACTはありません。FACTを取りに行きたい時にABテストはおススメです。2つ目は調査で判明した価格よりも高い価格で売りたい時です。ABテストで検証した結果売れるのであれば、その価格で販売しても問題ないでしょう。より高額での販売を望むならABテストを用いる価値ありでしょう。<strong>これら2つの場合においてはABテストは非常に有効です。</strong>実施してみても良いのではないでしょうか。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/4659/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/27233536/ios-%E3%81%AE%E7%94%BB%E5%83%8F-7.jpg" alt="【YouTube記事】【アンケートの作り方】アンケート調査で精度の高い設計方法について【PSM分析】" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/4659/">【YouTube記事】【アンケートの作り方】アンケート調査で精度の高い設計方法について【PSM分析】</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/4659/">(この記事は、【アンケートの作り方】アンケート調査で精度の高い設計方法について【PSM分析】の解説記事です)

【質問】
PSM分析などのアンケート調査の信憑性が不安です。アンケートで正しい価格……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i"><b>まとめ</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">今回はABテストについて解説しました。ABテストを行う際にも入念な調査が必要なのです。炎上リスクも考えてPSM分析を用いることを推奨します。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">ABテストの実施は非常に大変なので、今後の動画で解説していけたらと考えています。</span></p>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



ABtest_eyecatch

【YouTube記事】価格を決める際にABテストは有効か？

<p><span style="font-weight: 400;">(この記事は、</span><a href="https://www.youtube.com/watch?v=FPFIMP4T-tQ"><span style="font-weight: 400;">プライシングの基本について徹底解説。価格設定の3Cとは！？</span></a><span style="font-weight: 400;">の解説記事です)</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">本日はプライシングの基礎について説明します！プライシングは3Cである、  </span><b>Cost（コスト）、Competitor（競合）、Customer（顧客）の3つの観点で考えることが重要</b><span style="font-weight: 400;">です。これを踏まえて本日は3つのプライシングについて解説していきます。</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><b>【この記事の結論】</b><b><br />
</b><span style="font-weight: 400;">・プライシングには主に3つの方法がある！</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">・バリューベースプライシングがオススメ！</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">・コストよし、競合よし、顧客よしの3つを全てクリアしよう！</span></div>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#3C"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> 価格の3Cの重要性</a></li><li><a href="#3"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> 3つのプライシングについて</a><ul><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_2">2.1</span> コストベースプライシング</a></li><li><a href="#i-2"><span class="toc_number toc_depth_2">2.2</span> 競合ベースプライシング</a></li><li><a href="#i-3"><span class="toc_number toc_depth_2">2.3</span> バリューベースプライシング</a></li></ul></li><li><a href="#i-4"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="3C"><b>価格の3Cの重要性</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>プライシングは3C（コスト・競合・顧客）の3つの観点で考えることが重要です！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">例えば、いくら価格を安くして多く売れたとしても、コストが高くて利益を確保できていなければ売れば売るだけ赤字の状態になってしまいます。競合の価格を考慮した上で自社のサービスの価格を考えることも非常に重要ですし、この金額でお客さんは払ってくれるかどうか検討することも重要です。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">高価なサービスだとお金持ちの人が購入し、反対に安いサービスであればお金持ちではない人が買っていくケースが多いと思います。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">これらの観点から自分達のサービスを</span><b>誰に対して売っていきたいのか、どういったサービスにしていきたいのかを考え、それに対してお金を支払ってくれる人はどういった人であるか考えることが非常に重要</b><span style="font-weight: 400;">です。これらを踏まえ、3つのプライシングについて解説していきます。</span></p>
<h2><span id="3"><b>3つのプライシングについて</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>プライシングには主に、次の3つの方法があります。それぞれについて詳しく解説していきます！</p>
</div>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><b>【3種類のプライシング】</b><b><br />
</b><span style="font-weight: 400;">・コストベースプライシング</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">・競合ベースプライシング</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">・バリューベースプライシング</span></div>
<h3><span id="i"><b>コストベースプライシング</b></span></h3>
<p><span style="font-weight: 400;">コストベースプライシングとは、原価を基に価格を決めるプライシング手法です。原価に対してどれだけ利益を得たいのかを決め、マークアップを乗せて販売する方法です。このプライシング手法が用いられている場所としては飲食店が挙げられます。原価率30%になるように逆算して価格を設定しています。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1658/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/01/06150820/cost-based-pricing.png" alt="コストベースプライシングとは｜原価から利益を計算する価格決定方法" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1658/">コストベースプライシングとは｜原価から利益を計算する価格決定方法</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1658/">ビジネスの基本的である「価格=生産にかかるコスト+利益」という考え方を実践しているコストベースプライシングの定義・代表的な業界・メリット・デメリットを解説します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h3><span id="i-2"><b>競合ベースプライシング</b></span></h3>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>競合ベースプライシングとは、競合の価格を起点に自社の価格を設定する方法です！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">そのため競合の値段の動きに応じて価格を変更することが必要になります。プライシングは事業に対しての影響が非常に大きいです。このプライシング方法を用いると、その重要な要素を競合企業に依存させてしまうため、基本的にはオススメできません。</span><b>競合ベースプライシングのみで価格決定を行うことはやめましょう</b><span style="font-weight: 400;">。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">しかしながら一部例外も存在します。それは、競合製品と差別化された要素を持たないサービスです。例えばECサイトが挙げられます。中古本を例に取るとAmazonなどでは多くの業者が同じ中古本を販売しています。これは全く内容の同じサービスを販売しているため、競合製品との差別化要素はほとんどありません。このような場合に売れるのは、最も安いサービスです。そのため最も安い価格をつける必要があります。もしサービスの規模が小さいのであれば、目視でもいいので定期的に競合の価格を見て一番安い価格で売っていくことが重要です。また、サービスの規模が大きい場合には、</span><b>競合監視アルゴリズムを用いる戦略</b><span style="font-weight: 400;">も考えられます。スクレイピングで競合の価格を自動で吸い上げることにより、競合の値下げに応じてさらに低い価格を設定するアルゴリズムを組んで値段をつけていきます。ECの他にもメルカリのようなフリマサイトに商品を出すときにも同じような考え方を用いることができます。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1665/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/01/06150739/competitive-pricing.png" alt="競合ベースプライシングとは｜価格設定方法・メリット・デメリット" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1665/">競合ベースプライシングとは｜価格設定方法・メリット・デメリット</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1665/">競合他社ベースのプライシングは、競合他社の価格をベンチマークとして、独自の商品・サービスに対して価格を設定する方法です。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h3><span id="i-3"><b>バリューベースプライシング</b></span></h3>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>バリューベースプライシングとは、競合製品と差別化されている価値に対しての顧客の支払い意欲を起点に価格設定する方法です！</p>
</div>
<p><b>バリューベースプライシングは我々が最も推奨するプライシングです</b><span style="font-weight: 400;">。難易度が高い反面、実現することができれば非常に高収益を上げられます。なので、可能であればバリューベースプライシングにチャレンジしていただきたいと考えています。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">バリューベースプライシングについて、自社が他社よりも高画質なカメラを販売している例を用いて考えてみます。他社製品と差別化されている「高画質」を求める顧客は、プロのカメラマンや写真にこだわりを持っている人でしょう。その顧客たちは、その他の顧客たちよりも高い金額を支払ってでも良い画質のカメラを購入したいと考えています。画質が良いという差別化された要素に対して、いくらまで払っても良いと思っているのかを定量化し、それを価格に上乗せして販売していくことこそがバリューベースプライシングなのです。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span><span style="font-weight: 400;">バリューベースプライシングの利点は、収益を上げていける点です。価値が向上したタイミングで値上げを実行し、それによって得られた新しい利益で投資を行う。その投資によって、さらに新しい価値を作るといった循環を作ることができます。そのため継続的にサービスの収益を向上させることができ、またサービスの価値も上げていくことができることから長期的に見ると競合優位性に繋がるだけでなく、差別化された価値を生み出すことにも繋がります。このようにポジティブな循環が生じるため、バリューベースプライシングを武器にすることができれば非常に良い成果を上げられるでしょう。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1647/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/01/05112811/value-based-pricing.png" alt="バリューベースプライシングとは｜顧客価値に基づいた価格設定・価格戦略をおすすめする理由" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1647/">バリューベースプライシングとは｜顧客価値に基づいた価格設定・価格戦略をおすすめする理由</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1647/">顧客の価値にもとづいて価格を設定する、バリューベースプライシングについて、定義・採用すべき理由・気をつける点・実行方法を解説します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-4"><b>まとめ</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">ここまで3つの方法のプライシングについて解説してきました。ここで一番大切なことは、自分達が3つから1つを選ぶかではなく、コストよし、競合よし、顧客よしの3つを全てクリアする状態で値段を確定していくことが非常に重要です。その前提の上で、3つの中のどのプライシング方法に最も相性が良いのかを見極め、事業特性に合ったプライシング方法を軸として価格設定をすることが重要です。</span></p>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



3C_eyecatch

【YouTube記事】プライシングの基本について徹底解説。価格設定の3Cとは！？

<p><span style="font-weight: 400;">(この記事は、<a href="https://youtu.be/4PJvWuqV_J0">ディズニーランドのチケットから学ぶ上手な値上げの方法とは？ディズニーのプライシング戦略について</a></span>の解説記事です)</p>
<p><span style="font-weight: 400;">2021年9月にディズニーチケットの最大700円の値上げが発表されました。現在の価格が約8,000円なので驚く方も多いと思いますが、開業当時のチケット価格はなんと3,900円でした。1983年から100円、200円など少額の値上げを繰り返した結果今のチケット価格になったのです。今回は、なぜディズニーがこのような少額の値上げを繰り返していったのかについて紐解いていきます。</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><b>【この記事の結論】<br />
</b><span style="font-weight: 400;">・少しの値上げの積み重ねが大きな収益につながる！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・ディズニーは1〜2年のスパンで価格を見直している！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・値上げは正しく行えば問題ない！</span></div>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> チケット価格と来場者数の変遷</a></li><li><a href="#i-2"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> 値上げが収益に与えたインパクト</a></li><li><a href="#i-3"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> 内的参照価格とは</a></li><li><a href="#i-4"><span class="toc_number toc_depth_1">4</span> 短期スパンでの価格変更</a></li><li><a href="#i-5"><span class="toc_number toc_depth_1">5</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="i"><b>チケット価格と来場者数の変遷</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>定期的に値上げを行っているのにも関わらず、ディズニーの来場者数は減っていません！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">ディズニーランドはお客さんが離脱しないギリギリの価格まで値上げをするということを徹底しています。その結果、毎回の値上げが100円や200円といった小さいものになっています。次の図は各年のディズニーの来場者数をまとめたものです。定期的に値上げを行っているのにも関わらず、来場者数は3,000万人前後で安定してほとんど減少していません。</span></p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-4759" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/04/13114152/disney_picture2.png" alt="" width="1280" height="720" /></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1348/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/11/18211148/price-cut-danger.png" alt="値下げは危険？安易な値引きがデメリット・リスクである理由" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1348/">値下げは危険？安易な値引きがデメリット・リスクである理由</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1348/">値下げは商品をよりたくさん売りたい時の価格戦略・販売戦略の1つです。しかし、安易な値下げには大きなリスクが伴います。この記事では、値下げの危険性を価格の専門家が考察します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-2"><b>値上げが収益に与えたインパクト</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">ディズニーが値上げをしていなかった場合について考えてみます。2016年に500円の値上げを実行していますが、もしこれを行なっていなかったらどうなるでしょうか。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">ディズニーの来場者数は年間約3,000万人です。年間3,000万人×500円なので、この値上げをしなかった場合150億円の利益を機会損失をしていたことになります。見方を変えれば、この値上げによって150億円の増収に成功したとも言えるでしょう。</span></p>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>ディズニーの場合、100円の値上げでも成功すれば30億円売り上げが増加します！</p>
</div>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1088/"><img src="https://blog.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/10/price-increase.png" alt="値上げを成功させるプライシング戦略｜事例から学ぶ効果的に売上を伸ばす考え方" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1088/">値上げを成功させるプライシング戦略｜事例から学ぶ効果的に売上を伸ばす考え方</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1088/">事業者の皆様は普段値上げにどのように取り組まれているでしょうか？値上げはうまく行えれば大きな効果をあげられますが、一歩間違えると大きな損失を巻き起こす可能性の高い諸刃の剣のようなものです。この記事では……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-3"><b>内的参照価格とは</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>「今より追加でいくら払えるか」を基に決めた価格のことを内的参照価格といいます！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">お客さんは今払っている金額をもとに過去の経験から「いくらまでなら追加で払えるか」を考えます。このように決められる参考価格を内的参照価格といいます。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">内的参照価格に基づいてお客さんは意思決定を行うことが多いので、大幅な値上げをすることはお客さんの支払い意欲を落としてしまい現実的ではありません。</span></p>
<h2><span id="i-4"><b>短期スパンでの価格変更</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>そんなに頻繁に値上げして大丈夫？と思うかもしれませんが、それが値上げ成功の秘訣です!</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">ディズニーがとても短いスパンで値上げを行っているのにもかかわらず入園者数が安定しているのは、先ほど説明した内的参照価格にそった値上げを行なっているからです。一気に1,500円の値上げをした場合客離れが考えられますが、少額の値上げなのでそれを避けられています。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">お客さんが払える範囲内で少しずつ値上げをしていくことで、ディズニーは長期的な収益インパクトを創り出すことができました。この例のように1年や2年に1度、プライシングを見直す機会を設けることが非常に重要です。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/4301/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/12/29173502/ph2112292.png" alt="2021年10月よりディズニーチケット値上げ！これまでの値段推移を踏まえて考察" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/4301/">2021年10月よりディズニーチケット値上げ！これまでの値段推移を踏まえて考察</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/4301/">(この記事は、プライシングスタジオ 高橋 嘉尋のnoteを再構成して転載しています）

2021年9月24日、東京ディズニーチケットの最大700円の値上げが発表されました。

ここ最近、短いス……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-5"><b>まとめ</b></span></h2>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><span style="font-weight: 400;">・少しの値上げの積み重ねが大きな収益につながる！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・ディズニーは1〜2年のスパンで価格を見直している！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・値上げは正しく行えば何の問題もない！</span></div>
<p><span style="font-weight: 400;">これら3つのポイントを、ディズニーの価格戦略から学ぶことができました。</span></p>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>「追加でいくらまでなら払ってくれるか」を定期的に考えて、長期的なスパンの値上げも考えてみましょう！</p>
</div>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



disney_eyecatch

【YouTube記事】ディズニーランドのチケットから学ぶ上手な値上げの方法とは？ディズニーのプライシング戦略について

<p>(この記事は、<a href="https://www.youtube.com/watch?v=nH8BDKxJlPQ&amp;t=2s">PSM分析について解説します。(Pricing Sensitivity Meter)</a>の解説記事です)</p>
<p><span style="font-weight: 400;">今回のテーマは「PSM分析」です。以前竹内社長のYouTubeのチャンネルでも触れましたが、これはプライシングのプロである私たちが最も信頼している分析の手法です。この記事ではPSM分析の用い方、正しい使い方について細かく解説していきます。</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><strong>【この記事の結論】<br />
</strong><span style="font-weight: 400;">・PSM分析により、顧客が支払える金額を知ることができる！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・アンケートでは「いくらなら買ってくれますか？」とは質問しない！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・セグメント毎にPSM分析を行うことが成功の秘訣！</span></div>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#PSM"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> PSM分析とは？</a></li><li><a href="#PSM-2"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> PSM分析の手順</a><ul><li><a href="#1"><span class="toc_number toc_depth_2">2.1</span> 1．アンケート調査</a></li><li><a href="#2"><span class="toc_number toc_depth_2">2.2</span> 2．グラフの作成・読み取り</a></li><li><a href="#3"><span class="toc_number toc_depth_2">2.3</span> 3．価格決定</a></li></ul></li><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="PSM"><b>PSM分析とは？</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>PSM分析は「お客さんがいくらで買ってくれるか」を知るための価格分析方法です！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">PSMとはPricing  Sensitivity  Meter の略であり、これらの頭文字をとってPSM分析というネーミングとなっています。オランダの経済学者　Van  Westendorp によって開発されたモデルであることからVan  Westendorp モデルと呼ばれることもあります。PSMはお客さんの支払い意欲を特定するために開発されたモデルです。値段を下げようと考える時や値上げを模索する際、PSM分析を用いることによって「</span><b>お客さんがいくらで買ってくれるか」を知ることができます。</b></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/2122/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/12/06153043/psm.png" alt="PSM分析とは｜最適価格を見つける調査方法と手順" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/2122/">PSM分析とは｜最適価格を見つける調査方法と手順</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/2122/">最適価格を見つける価格調査である、PSM分析について解説します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="PSM-2"><b>PSM分析の手順</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">実際にPSM分析を行う際の手順について解説します。アンケート調査を行いそれをグラフで表現するというのが大まかな流れです。それぞれの手順について詳しく説明していきます。</span></p>
<h3><span id="1"><b>1．アンケート調査</b></span></h3>
<div class="“yoshihiro">アンケートを行う際のポイントは「いくらなら買ってくれますか？」と聞かないことです！</div>
<p><span style="font-weight: 400;">お客さんには安く買いたい心理があります。この心理のせいで「いくらなら買ってくれますか？」と直接的に聞くと、実際に買ってくれる価格よりも安い価格をお客さんは答えてしまいます。そのため、この質問で得られた結果は精度が悪いです。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">これを避けるためにPSM分析では間接的にいくらで買ってくれるかを聞き出します。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">具体的には以下の4つの項目を質問に混ぜ込むことでバイアスの無い答えを聞き出すことができます。</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><span style="font-weight: 400;">1.高いと感じ始める金額<br />
</span><span style="font-weight: 400;">2.これ以上高いと買いたくなくなる金額<br />
</span><span style="font-weight: 400;">3.これ以上安いと品質や効果に不安を感じ始める金額<br />
</span><span style="font-weight: 400;">4.やすく感じ始める金額</span></div>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/4659/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/27233536/ios-%E3%81%AE%E7%94%BB%E5%83%8F-7.jpg" alt="【YouTube記事】【アンケートの作り方】アンケート調査で精度の高い設計方法について【PSM分析】" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/4659/">【YouTube記事】【アンケートの作り方】アンケート調査で精度の高い設計方法について【PSM分析】</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/4659/">(この記事は、【アンケートの作り方】アンケート調査で精度の高い設計方法について【PSM分析】の解説記事です)

【質問】
PSM分析などのアンケート調査の信憑性が不安です。アンケートで正しい価格……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h3><span id="2"><b>2．グラフの作成・読み取り</b></span></h3>
<p><span style="font-weight: 400;">アンケートを取り終えたら集計をして、次のようなグラフを作成します。図を見ると交点が4つあることがわかります。4つの中で左にあるのが下限価格、上にあるのが妥当価格、下にあるのが最適価格、右にあるのが上限価格です。</span></p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-4500" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/01/30194342/image1.jpg" alt="" width="1234" height="550" /></p>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>PSM分析では、グラフの交点に着目してはいけません！交点をそのまま価格に反映するのは間違いです。</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">実はPSM分析のグラフから得られた交点には根拠がなく、「交点に全く意味がない」という弱点があります。そのため、<strong>グラフ上の最適価格をそのまま価格として選べば良い訳ではありません</strong>。同じサービスを購入している人の中でも新規の顧客やリピーター、所得の大小など様々な属性の人が存在します。異なる属性を持つ人々がアンケートに回答しているため、すべてのアンケート結果から得られた最適価格は回答者全員の平均的な答えであり、それが売り手の設定したターゲットに刺さるとは限りません。従ってPSM分析の交点をそのまま価格にすると精度が低下してしまいます。</span></p>
<h3><span id="3"><b>3．価格決定</b></span></h3>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>セグメント毎に分析を行い、ターゲット層にあった価格を決めることが大切です！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">先ほど弱点について触れましたが、PSM分析をセグメントごとに行うことは非常に効果的です。お客さんには様々な属性の人がいます。サービスによってお客さんの支払い意欲が変わる要素や条件が存在しており、その条件ごとにお客さんをセグメント分けし、そのセグメントごとにPSM分析を行なっていきます。それぞれのセグメントについて分析すると、お金持ちの人はいくらくらいまで払ってくれる、そうでない人はこれくらいまで払ってくれるというように分析することができます。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">セグメント毎の支払い意欲を見た後は、</span><b>誰に合わせて価格を決めるのか</b><span style="font-weight: 400;">　について考えます。例えば、今後はお金持ちの層を中心に売っていきたいという経営戦略を取るのであれば、そのお客さんのセグメントに合わせて価格を決めることになります。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/4066/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/07/06140331/1" alt="価格調査方法まとめ｜最適なやり方を紹介" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/4066/">価格調査方法まとめ｜最適なやり方を紹介</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/4066/">あなたは価格調査に最適な方法をご存知でしょうか。この記事では、様々な価格調査方法を紹介します。

[template id="1140"]
価格調査に最適な方法
結論を先に言ってしまうと価格調……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i"><b>まとめ</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">今回はPSM分析について解説しました。</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><span style="font-weight: 400;"><strong>【この記事の結論】</strong><br />
・PSM分析により、顧客の支払える金額を知ることができる！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・アンケートでは「いくらなら買ってくれますか？」とは質問しない！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・セグメント毎にPSM分析を行うことが成功の秘訣！</span></div>
<p><span style="font-weight: 400;"><br />
これら3つのポイントを抑えることが重要です。特にセグメント毎にPSM分析を行うことで分析の精度が向上します。正しくPSM分析をすることができれば、強力な武器となりますので皆さんもぜひやってみてください。</span></p>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



psm_youtube_eyecatch

【YouTube記事】PSM分析について解説します。(Pricing Sensitivity Meter)

<p>(この記事は、<a href="https://www.youtube.com/watch?v=CcEJrmiW55s" target="_blank" rel="noopener">SaaSのプライシング成功事例について解説します</a>の解説記事です)</p>
<p><span style="font-weight: 400;">今回はSaaSのプライシングについて解説します。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">成功している企業がどのように価格を決めていったのか、どのようにすればプライシングを成功できるのか、実際の事例を用いつつ説明していきます。</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><strong>【この記事の結論】<br />
</strong><span style="font-weight: 400;">・価格の耐用年数は非常に短いので定期的に価格を見直すことが重要！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・SaaSの価格を決めるときはPSM分析だけでは不十分！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・SaaSのプライシングは関係する部門が非常に多くて難しい！</span></div>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1092/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/12/30174018/saas-pricing-model.png" alt="SaaSの価格体系まとめ｜代表例と共にメリット・デメリットを解説" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1092/">SaaSの価格体系まとめ｜代表例と共にメリット・デメリットを解説</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1092/">SaaSにおける価格体系の特徴・メリット・デメリットを解説します。それぞれの価格体系の特徴を踏まえて、各事業者様が価格を設定する際に役に立てば幸いです。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#SurveyMonkey"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> SurveyMonkeyについて</a></li><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> 価格改定を行った要因</a></li><li><a href="#i-2"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> 価格を変えてどうなったのか？</a></li><li><a href="#i-3"><span class="toc_number toc_depth_1">4</span> なぜ価格を変えるのか？</a></li><li><a href="#SurveyMonkey-2"><span class="toc_number toc_depth_1">5</span> なぜSurveyMonkeyは成功したのか？</a><ul><li><a href="#i-4"><span class="toc_number toc_depth_2">5.1</span> 成功要因１～全社を巻き込んだプロジェクト～</a></li><li><a href="#i-5"><span class="toc_number toc_depth_2">5.2</span> 成功要因２～調査手法～</a></li><li><a href="#i-6"><span class="toc_number toc_depth_2">5.3</span> 成功要因３～顧客対応～</a></li></ul></li><li><a href="#i-7"><span class="toc_number toc_depth_1">6</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="SurveyMonkey"><strong>SurveyMonkeyについて</strong></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>今回紹介するSurveyMonkeyはアンケート配信ツールを提供していることで有名なSaaS会社です！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">今回紹介するのはSurveyMonkeyの事例です。「なぜ彼らがうまくいったのか」や「どのように価格を決めていったのか」について、</span><a href="https://openviewpartners.com/blog/an-inside-look-at-how-surveymonkey-overhauled-pricing-after-10-years/#.YfC0wFjP1QI"><span style="font-weight: 400;">ネット上に公開されていた情報</span></a><span style="font-weight: 400;">を整理して解説していきます。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/4294/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/12/05143925/%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%B8%BB%E8%A6%81saas_%EF%BC%93%EF%BC%9A-1.png" alt="米国のSaaS企業の料金表のトレンドは？" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/4294/">米国のSaaS企業の料金表のトレンドは？</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/4294/">(この記事は、プライシングスタジオ 高橋 嘉尋のnoteを再構成して転載しています）

米国の主要なSaaS企業の料金表にはどういう戦略の上で、作成されているのでしょうか。今回、Salesforc……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i"><strong>価格改定を行った要因</strong></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">彼らが価格改定を行った要因は以下の3つです。</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><span style="font-weight: 400;"><strong>【要因１】</strong><br />
競合他社が価格を変更しているにも関わらずSurveyMonkeyでは価格を変えていなかった。<br />
</span><span style="font-weight: 400;"><strong>【要因２】<br />
</strong></span><span style="font-weight: 400;">プロダクトの開発速度が速くてお客さんがついて来れていなかった。<br />
</span><span style="font-weight: 400;"><strong>【要因３】<br />
</strong></span><span style="font-weight: 400;">顧客の80％が個人的な目的ではなく法人のビジネスシーンで活用していた。</span></div>
<p>お客さんに「追加でお金を払ってでもこんな機能が欲しい！」と挙げられた機能が既に開発済みだったなんてこともあったそうです。</p>
<h2><span id="i-2"><strong>価格を変えてどうなったのか？</strong></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>得られた効果を見てみると非常にインパクトがあった成功事例と言えるでしょう！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">価格変更を行った結果、以下のような効果が得られたそうです。</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><span style="font-weight: 400;"><strong>【効果１】</strong><br />
年間プランの利用者が77%から85%まで大幅に増加した<br />
<strong>【効果２】</strong><br />
</span><span style="font-weight: 400;">ARPUが423ドルから483ドルへ104%増加した。<br />
<strong>【効果３】</strong><br />
</span><span style="font-weight: 400;">個人利用から法人利用へのスムーズなセルアップにつながり法人向けの売り上げが128%増加した。</span></div>
<p><span style="font-weight: 400;">(ARPUはAverage Revenue Per Unitの略であり、「ユーザー1人当たりの平均売上金額」を表す数値。)</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1212/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/01/05160004/saas-pricing-strategy-1.png" alt="SaaSプライシング戦略｜SaaS事業に適した価格戦略" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1212/">SaaSプライシング戦略｜SaaS事業に適した価格戦略</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1212/">SaaS業界でプライシングが注目されているわけ
近年、SaaS業界におけるプライシングに対する注目度は、他の業界と比べ異常なほど高いです。理由は簡単で、海外VCを中心にプライシングの重要性、その効果……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-3"><strong>なぜ価格を変えるのか？</strong></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p><b>価格の耐用年数は非常に短い</b><span style="font-weight: 400;">です。そのため、1, 2年に1回は価格を見直す必要があります！</span></p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">価格の耐用年数が短い理由の一つとして「開発スピードが非常に速い」というものが挙げられます。機能が追加されていくにつれてサービスの価値は上がっていきますし、使ってくれるお客さんの幅も広がっていきます。幅広いニーズに対応するため、また価格の機会損失を生まないようにするためにも</span><b>定期的に価格を見直す必要があります</b><span style="font-weight: 400;">。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">また、価格を見直すことでサービス提供側の意図通り使ってもらうことができます。今回の事例で言うと、価格を見直すことで個人利用から法人利用に移行してもらうことができました。</span></p>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>SurveyMonkeyも開発スピードが非常に速かったが故に価格改定を迫られることになりました。</p>
</div>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1088/"><img src="https://blog.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/10/price-increase.png" alt="値上げを成功させるプライシング戦略｜事例から学ぶ効果的に売上を伸ばす考え方" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1088/">値上げを成功させるプライシング戦略｜事例から学ぶ効果的に売上を伸ばす考え方</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1088/">事業者の皆様は普段値上げにどのように取り組まれているでしょうか？値上げはうまく行えれば大きな効果をあげられますが、一歩間違えると大きな損失を巻き起こす可能性の高い諸刃の剣のようなものです。この記事では……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="SurveyMonkey-2"><strong>なぜSurveyMonkeyは成功したのか？</strong></span></h2>
<p>SurveyMonkeyの成功要因は以下の３つであると分析しています！</p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><span style="font-weight: 400;"><strong>【成功要因１】</strong><br />
全社を巻き込んだプロジェクトにした。<br />
</span><span style="font-weight: 400;"><strong>【成功要因２】</strong><br />
調査の手法が適切であった。<br />
<strong>【成功要因３】</strong><br />
</span><span style="font-weight: 400;">顧客対応を適切に行った。</span></div>
<p><span style="font-weight: 400;">以下で１つ１つ詳しく解説していきます。</span></p>
<h3><span id="i-4"><strong>成功要因１～全社を巻き込んだプロジェクト～</strong></span></h3>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>SurveyMonkeyでは、リサーチ・プロダクト・開発・営業など合計<strong>７つの部門が価格改定に関わりました</strong>。まさに全社を巻き込んだプロジェクトと言えるでしょう！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">価格は様々な事業の至るところに影響を与えます。そのため全社を巻き込んだプロジェクトとして行い、価格に関わる多くの人が納得できる座組を作ることが重要です。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">経営層だけで価格を決める場合はスムーズな意思決定を行うことができますが、この方法では価格に関わる多くの人が納得できる座組を作ることが難しいです。<strong>価格変更を全社を巻き込んだプロジェクトとして扱うことの難易度は高いですが、それが価格変更の成功に繋がります</strong>。</span></p>
<h3><span id="i-5"><strong>成功要因２～調査手法～</strong></span></h3>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>SaaSの価格を決めるときはPSM分析だけでは不十分です。他のアプローチと併用しましょう。</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">SurveyMonkeyは調査として、以下の３つを行ったそうです。</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><span style="font-weight: 400;"><strong>【調査手法１】<br />
</strong>顧客セグメンテーション<br />
<strong>【調査手法２】<br />
</strong></span><span style="font-weight: 400;">質的インタビュー<br />
<strong>【調査手法３】<br />
</strong></span><span style="font-weight: 400;">PSM分析</span></div>
<p><span style="font-weight: 400;">ここで注意が必要なのは、</span><b>SaaSの価格を決めるときはPSM分析だけでは不十分</b><span style="font-weight: 400;">ということです。SaaSは価格体系の選択肢が多岐に渡るので、PSM分析のみで価格を決めるのは非常に難しいです。PSM分析とあらゆるアプローチを組み合わせて考えていく必要があります。SurveyMonkeyの場合、顧客セグメンテーションと質的インタビューを行うことでPSM分析の精度を高めて価格を決めることに成功したと言えます。PSM分析については以下の記事で詳しく解説しています。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/2122/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/12/06153043/psm.png" alt="PSM分析とは｜最適価格を見つける調査方法と手順" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/2122/">PSM分析とは｜最適価格を見つける調査方法と手順</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/2122/">最適価格を見つける価格調査である、PSM分析について解説します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h3><span id="i-6"><strong>成功要因３～顧客対応～</strong></span></h3>
<p><span style="font-weight: 400;">SurveyMonkeyでは、<strong>値上げに対して既存の顧客がショックを受けないように</strong>段階的に新プランに移行し包括的にコミュニケーションを実施しました。この戦略によって、最終的にはほとんど解約が生まれなかったと言われています。</span></p>
<h2><span id="i-7"><strong>まとめ</strong></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">今回は事例を交えつつ、SaaSのプライシングをどうやって決めるかについて解説しました。SaaSのプライシングは関係する部門が非常に多かったり従来のPSM分析だけでは通用しなかったりと非常に難易度が高いです。ですが、Survay Monkeyさんが注視した観点を参考に価格を決めていくと非常に優れたプライシング戦略を作ることができると思います。是非みなさんもプライシングに挑戦してみてください。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/2614/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/04/04173600/ph210604saas.png" alt="SaaSスタートアップのプライシング戦略｜シード・アーリー・ミドル・レイター【段階別】" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/2614/">SaaSスタートアップのプライシング戦略｜シード・アーリー・ミドル・レイター【段階別】</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/2614/">これだけサイエンスがされているSaaSの中でもプライシングはアートの要素が多く、確立された方法論がないため、色んな起業家とディスカッションしてて多くの方が頭を悩ませることが多いと感じる。

今回は……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



SaaS_eyecatch

【YouTube解説記事】SaaSのプライシング成功事例について解説します

<p>(この記事は、<a href="https://youtu.be/9-EHxJXeraE">ヴィトンやフェラーリが高くても売れる理由。高くても売れる商品の理由とは？</a>の解説記事です)</p>
<p>一般的に価格が高いほど需要は下がっていきますが、高級ブランドにはこれが適用されません。今回は、なぜ高級ブランドの商品が高くても売れるのかについて解説していきます。</p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><b>【この記事の結論】<br />
</b><span style="font-weight: 400;">・価格は品質指標になる！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・価格が品質指標になる要因は「経験」「比較しやすさ」「コストプラス心理」の3つ！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・高い価格に設定することで威光効果が得られる！</span></div>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1953/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/12/06145844/prestige-pricing.png" alt="名声価格（威光価格）とは｜メリット・デメリット・代表例" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1953/">名声価格（威光価格）とは｜メリット・デメリット・代表例</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1953/">顧客に対して高品質であることを示す価格戦略である、名声価格（威光価格）についてメリット・デメリット・代表例を紹介します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> 価格が品質指標になる</a></li><li><a href="#3"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> 価格が品質指標になる3つの要因</a><ul><li><a href="#3-2"><span class="toc_number toc_depth_2">2.1</span> 経験　〜価格が品質指標になる3つの要因①〜</a></li><li><a href="#3-3"><span class="toc_number toc_depth_2">2.2</span> 比較しやすさ　〜価格が品質指標になる3つの要因②〜</a></li><li><a href="#3-4"><span class="toc_number toc_depth_2">2.3</span> コストプラス心理　〜価格が品質指標になる3つの要因③〜</a></li></ul></li><li><a href="#i-2"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> 価格が生み出す威光効果</a></li><li><a href="#i-3"><span class="toc_number toc_depth_1">4</span> 威光効果を利用した価格戦略</a></li><li><a href="#i-4"><span class="toc_number toc_depth_1">5</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="i"><b>価格が品質指標になる</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>価格は品質指標になり得るので、一概に安くすれば売れるというわけではありません。</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">商品によっては価格が品質指標になることがあります。家具・カーペット・シャンプー・歯磨き粉・コーヒーなどがその例です。皆さんも高いカーペットやコーヒーの方が良いものに感じた経験があるのではないでしょうか?その他にも購入したことのない商品やほとんど購入しない商品の場合、お客さんにとって価格が品質指標になりやすいと言われています。そのため必ずしも安ければ良いというわけではなく、価格を高くすることで品質指標が高いとお客さんに評価されやすくなります。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">例えば、ある電気カミソリを販売している会社が当時<strong>業界トップだった会社の価格に合わせて大幅に値上げをしたところ売上が4倍になった</strong>という事例もあります。</span></p>
<h2><span id="3"><b>価格が品質指標になる3つの要因</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">価格が品質指標になる要因は以下の３つです。<br />
</span><strong>・経験</strong><br />
<strong>・比較しやすさ<br />
・コストプラス心理</strong><span style="font-weight: 400;"><br />
それぞれについて詳しく解説していきます。</span></p>
<h3><span id="3-2"><b>経験　〜価格が品質指標になる3つの要因①〜</b></span></h3>
<p><span style="font-weight: 400;"><strong>「高い商品を購入して高い満足度が得られた」という経験をしていると価格を品質指標として捉えやすくなります。</strong>例えばいつもより高い電子レンジを買ったとします。普段だと2年で壊れていた電子レンジが4年も使えたという経験をしていると、高いものは良い商品だと消費者は認識しやすくなります。</span></p>
<h3><span id="3-3"><b>比較しやすさ　〜価格が品質指標になる3つの要因②〜</b></span></h3>
<p><span style="font-weight: 400;">価格が固定されていて交渉の余地がない場合、<strong>価格によって商品を客観的に比較することができます。</strong>スーパーでは価格が品質指標になりますが、フリーマーケットやバザーなど価格交渉が行われる場では価格が交渉によって変わってしまうため品質指標になりません。</span></p>
<h3><span id="3-4"><b>コストプラス心理　〜価格が品質指標になる3つの要因③〜</b></span></h3>
<p><span style="font-weight: 400;">コストに対してどれぐらい上乗せしているのかという風に消費者は考える傾向があります。これをコストプラス心理といいます。飲食店で1000円のステーキを食べたときに、大体いくらぐらいの肉を使っているのだろうかと無意識のうちに考えてしまうのがこれに該当します。なので、<strong>金額が高いと良いものを使っているという風に思ってもらいやすい</strong>です。</span></p>
<h2><span id="i-2"><b>価格が生み出す威光効果</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>あえて価格を高くすることで、その商品や企業の印象が良く見えることがあります！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">価格が品質指標になることを応用したテクニックとして威光効果があります。威光効果とは、一部の特徴によって全体が実際以上に良いと感じてしまう現象のことを言います。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">プライシングにおける威光効果は、価格がその商品や企業の印象に影響を与えて結果的に良いサービスだと思ってもらえる仕組みのことを指します。これをうまく使っているのがLOUIS VUITTONやFerrariです。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/3623/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/05/24172221/ph210524ikoukakaku.png" alt="価格の心理テクニック①(品質指標、プラシーボ効果、威光価格)" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/3623/">価格の心理テクニック①(品質指標、プラシーボ効果、威光価格)</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/3623/">一般的に、価格と需要量は反比例し、価格が高くなるにつれ需要は減っていくと考えられています。しかしその法則が通用しない場合があります。

経験則により、価格は高いと品質が良いと考え、逆に低価格である……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-3"><b>威光効果を利用した価格戦略</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>最初から威光効果を利用することは難しいです。サービスの向上とともに価格を上げていきましょう！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">当然ですが、高い価格に設定することでコスパが悪い・値段に対して見合っていないと思われてしまう危険性もあります。そのため、ただ高く売ればいいというわけではありません。値上げを行う際は以下の2点が重要です。</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><span style="font-weight: 400;">・お客さんがいくらまでなら払ってくれるのかを考える。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・サービスが向上するタイミングで値上げを行う。</span></div>
<p><span style="font-weight: 400;"><br />
サービスは企業努力によってどんどん良くなっていきます。サービスが良くなるとお客さんの支払い意欲も上がるので、その時に少しずつ値上げをしていきましょう。最初は数百円の値上げが、積み重なると数千円・数万円の差、BtoBのサービスであれば数百万円の差になることもあります。小さい値上げを繰り返した結果、いつの間にか高い商品になり初めて威光効果が生まれます。</span></p>

		<div class="blog-card">
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				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1953/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/12/06145844/prestige-pricing.png" alt="名声価格（威光価格）とは｜メリット・デメリット・代表例" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1953/">名声価格（威光価格）とは｜メリット・デメリット・代表例</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1953/">顧客に対して高品質であることを示す価格戦略である、名声価格（威光価格）についてメリット・デメリット・代表例を紹介します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-4"><b>まとめ</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">今回は価格が品質指標になるということと、それを上手く使ったプライシングのテクニックである威光効果について解説しました。是非サービスの向上に沿って値上げを行ってみてください。</span></p>

		<div class="blog-card">
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				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/3879/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/05/05174235/%E4%BE%A1%E6%A0%BC_%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6.png" alt="価格の心理テクニックまとめ(威光価格、アンカー効果、閾値、プロスペクト理論など)" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/3879/">価格の心理テクニックまとめ(威光価格、アンカー効果、閾値、プロスペクト理論など)</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/3879/">初めて買う商品を選ぶ時に、無意識のうちに真ん中の価格のものを選んだ経験はないでしょうか？

また、198円や980円などの価格はよく存在しますが、わざとキリの悪い数字にするのはなぜでしょうか。
……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



ikou_eyecatch

【YouTube解説記事】ヴィトンやフェラーリが高くても売れる理由。高くても売れる商品の理由とは？

<p><span style="font-weight: 400;">(この記事は、</span><a href="https://www.youtube.com/watch?v=crcA-Lt6fmU&amp;t=38s"><span style="font-weight: 400;">原価率から値段を決めるコストベースプライシングはありか？値付けの専門家が解説</span></a><span style="font-weight: 400;">の解説記事です)</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><b>【質問】<br />
</b>原価率の相場が決まっていない業界ではどのように価格を決めれば良いのでしょうか？<b><br />
【回答】<br />
</b>顧客の払える金額をベースに価格を考えましょう。原価を基に価格を決めることはおすすめしていません！</div>
<p><span style="font-weight: 400;"><br />
本日も質問にお答えしていきます。飲食業界においては原価率30％にすればよいという通説がありますが、原価率の相場が決まっていない業界も存在します。今回は原価率の定まっていない業界での原価率の考え方について解説していきます。</span></p>

		<div class="blog-card">
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				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1658/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/01/06150820/cost-based-pricing.png" alt="コストベースプライシングとは｜原価から利益を計算する価格決定方法" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1658/">コストベースプライシングとは｜原価から利益を計算する価格決定方法</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1658/">ビジネスの基本的である「価格=生産にかかるコスト+利益」という考え方を実践しているコストベースプライシングの定義・代表的な業界・メリット・デメリットを解説します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> 原価率の定まっていない業界での価格の決め方</a></li><li><a href="#i-2"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> コストベースプライシングってアリ？</a></li><li><a href="#i-3"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="i"><b>原価率の定まっていない業界での価格の決め方</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p><span style="font-weight: 400;">コストをかけた分価格を高くするのではなく、<strong>「</strong></span><strong>顧客の払える金額をベースにコストを決定していく」</strong>が正しい考え方<span style="font-weight: 400;">です。</span></p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">私は<b>原価率で価格を決定することを推奨しません</b>。原価を基に決定した価格がお客さんの予算を超えてしまったら買ってもらえないからです。<br />
例えば、仕事の合間のランチについて考えてみましょう。1,500円の予算で店を探していたところ、入店したお店の商品がすべて3,000円だったとします。高級な素材が使用されていたとしても、あなたは3,000円を支払いたくなるでしょうか？予算である1,500円を上回るため、進んで購入したいとはならないはずです。<br />
この例から分かることは、「良いものを使っているから」と価格を上げても、お客さんの予算を超えてしまったら買ってもらえないということです。つまり、コストにお金をかけたからと言ってその分値段を高くしても売れるとは限らないのです。<br />
コストをかけた分価格を高くするのではなく、顧客の払える金額(予算)をベースに価格を決定していく方が良いでしょう。<br />
</span></p>
<div class="yoshihiro bubble">
<p><span style="font-weight: 400;">原価率の相場が決まっている業界は例外です。飲食店のように30％と決まっているなかで、「原価率60％にします！お得ですよ！」と宣伝することは、お店が損しながら安くしているアピールになるため良いと思います。</span></p>
</div>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1672/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/12/06145345/pricing-strategy.png" alt="プライシング戦略とは？事業に適した価格設定の基本" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1672/">プライシング戦略とは？事業に適した価格設定の基本</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1672/">価格戦略（プライシング）の重要性・様々な価格戦略について解説します。商品を最適な価格に設定することは、商品の利益を上げるための有効な手段です。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-2"><b>コストベースプライシングってアリ？</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p><span style="font-weight: 400;">コストベースプライシングとは原価から利益を計算する価格決定方法です。</span></p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;"><br />
顧客のターゲット層を決めると、高価格帯・中価格帯・低価格帯のどれで勝負していくのかも大まかに決まると思います。「その価格帯で利益を出すためにはコストをこのくらいにする必要がある」と顧客の払える金額(予算)から逆算してコスト構造を考えるのが良いでしょう。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">その上でコストを価格の何パーセントにすべきかという問題は、答えのない問題であると思います。ただ、損益分岐ギリギリのラインでの価格設定は避けるべきだと考えます。「消費者の満足度に影響を与えない範囲でコストを削減し、そこで得られた利益をサービスに投資する。サービスへの投資によってサービスのバリューアップを実現し、価格を上げていく」という流れがとても大切です。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">コストベースプライシング(原価率から逆算した価格の決定)をするのではなく、お客さんの予算から逆算してコストを整えるというアプローチで価格設定をしていきましょう。</span></p>

		<div class="blog-card">
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				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/1658/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/01/06150820/cost-based-pricing.png" alt="コストベースプライシングとは｜原価から利益を計算する価格決定方法" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/1658/">コストベースプライシングとは｜原価から利益を計算する価格決定方法</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/1658/">ビジネスの基本的である「価格=生産にかかるコスト+利益」という考え方を実践しているコストベースプライシングの定義・代表的な業界・メリット・デメリットを解説します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-3"><b>まとめ</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">原価率の相場が定まっていない業界においては、</span><b>顧客の払える金額をベースにコストを決定していくことを推奨します</b><span style="font-weight: 400;">。顧客の満足度に影響のない範囲内でなるべくコストを抑え、利益率を上げていくことが大切です。</span></p>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



cost_eyecatch

【YouTube記事】原価率から値段を決めるコストベースプライシングはありか？値付けの専門家が解説

<p>(この記事は、<a href="https://www.youtube.com/watch?v=IYcMmqvMZjs&amp;t=4s">なぜ商品の価格は「98円」「1,480円」など中途半端な価格で売られているのか？</a>の解説記事です)</p>
<p><span style="font-weight: 400;">スーパーやコンビニだけでなく、いろいろなお店で1,480円や98円といったキリの悪い数字を見かけると思います。今回は、なぜこのようなキリの悪い数字で販売されているのかについて解説します。</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><span style="font-weight: 400;"><b>【この記事の結論】</b><br />
・キリの悪い数字で売られているのには科学的な根拠がある！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・超えると売上げが極端に変わってしまうポイントを価格の閾値と言う！<br />
</span><span style="font-weight: 400;">・閾値を超えないようにした結果、キリの悪い数字で売られている！</span></div>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> なぜキリの悪い数字で売られているのか</a></li><li><a href="#i-2"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> 閾値という概念</a></li><li><a href="#i-3"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> 閾値になりやすい価格</a></li><li><a href="#i-4"><span class="toc_number toc_depth_1">4</span> 閾値を知る方法</a></li><li><a href="#i-5"><span class="toc_number toc_depth_1">5</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="i"><b>なぜキリの悪い数字で売られているのか</b></span></h2>
<div class="“yoshihiro">キリの悪い数字で販売するのには科学的な根拠があります！</div>
<p><span style="font-weight: 400;">なぜキリの悪い数字で売られているのかについては諸説あり、実際どれが本当なのかはわかっていません。都市伝説的なものもありますが科学的な根拠に基づいたものもあります。今回は科学的な根拠に基づいて1,480円や98円といったキリの悪い数字で販売する理由について解説していきます。</span></p>
<h2><span id="i-2"><b>閾値という概念</b></span></h2>
<div class="“yoshihiro">それを超えると売上げに極端に差を及ぼすポイント」のことを価格の閾値と言います！</div>
<p><span style="font-weight: 400;">例えば、2,380円から2,480円に100円の値上げをするだけで10％以上お客さんが買ってくれなくなることがあります。このとき2,380円から2,480円の間に閾値が存在しているといえます。ですが、このような極端な売上の変化は100円ごとに起こるわけではありません。「300円値上げをしても全く影響がないのにそこからさらに100円上げるとお客さんが激減する。そこからまた300〜500円上げても大丈夫なのに、さらにその100円上に行くとまた客が激減する。」このように、あるポイントで減った後にあるポイントでまたガクンと減ることがあります。閾値は複数存在し、決まった間隔ごとに現れるとは限りません。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">なので、<strong>今まで100円単位で値上げをして成功してきたからといってそのまま安直に値上げを繰り返していくと急にお客さんが減ってしまうことがあります</strong>。それを避けるためにも閾値の把握は重要です。閾値を分かっていると価格を決めやすくなりますし、逆に分かっていないと大きな事業リスクに成りかねません。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/2062/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/12/05172830/%E5%80%A4%E6%AE%B5%E3%81%AE%E8%90%BD%E3%81%A8%E3%81%97%E7%A9%B4.png" alt="価格の心理テクニック③(閾値、端数価格)" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/2062/">価格の心理テクニック③(閾値、端数価格)</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/2062/">スーパーやレストランなどで「980円」「2,980円」などのキリの悪い数字をよく見かけることがあると思います。これは、端数価格と呼ばれる価格戦略です。この記事では、端数価格について心理的背景から紹介し……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-3"><b>閾値になりやすい価格</b></span></h2>
<div class="“yoshihiro">閾値は100円500円1,000円などキリのいい価格になりやすいです。それを超えないように販売価格はキリが悪くなります！</div>
<p><span style="font-weight: 400;">一般的に</span><span style="font-weight: 400;">100円500円1,000円などキリのいい価格の近くが閾値になりやすいと言われています。そのため、閾値を考えて意思決定を行う人は価格を1,480円、98円といったキリの悪い数字にします。</span><span style="font-weight: 400;">他の人がそうしているのを見てなんとなく1,480円で売っている人もいるかもしれませんが、実はそういう根拠があってキリの悪い数字が価格として選ばれやすくなっています。</span></p>
<h2><span id="i-4"><b>閾値を知る方法</b></span></h2>
<div class="“yoshihiro">閾値を特定するための方法としてPSM分析があります！</div>
<p><span style="font-weight: 400;">閾値を超えない範囲で徐々に値上げを繰り返していくと、顧客離れを防ぎつつ収益を最大化することができます。閾値を特定するための方法の１つとしてPSM分析があります。詳しくは別の記事で解説をしているので、そちらの記事もご覧ください。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/2122/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/12/06153043/psm.png" alt="PSM分析とは｜最適価格を見つける調査方法と手順" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/2122/">PSM分析とは｜最適価格を見つける調査方法と手順</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/2122/">最適価格を見つける価格調査である、PSM分析について解説します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-5"><b>まとめ</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">本日はなぜ1,480円や98円といったキリの悪い数字で売られているのかについて解説してきました。閾値をコントロールできるようになると経営戦略の幅は、グンと広がっていくので閾値を頑張って特定してみてください！</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/3879/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/05/05174235/%E4%BE%A1%E6%A0%BC_%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6.png" alt="価格の心理テクニックまとめ(威光価格、アンカー効果、閾値、プロスペクト理論など)" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/3879/">価格の心理テクニックまとめ(威光価格、アンカー効果、閾値、プロスペクト理論など)</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/3879/">初めて買う商品を選ぶ時に、無意識のうちに真ん中の価格のものを選んだ経験はないでしょうか？

また、198円や980円などの価格はよく存在しますが、わざとキリの悪い数字にするのはなぜでしょうか。
……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



hasu_eyecatch

【YouTube解説記事】なぜ商品の価格は「98円」「1,480円」など中途半端な価格で売られているのか？

<p><span style="font-weight: 400;">(この記事は、<a href="https://www.youtube.com/watch?v=xlMMzPDxaFI">競合企業が値下げしたら自社も値下げすべきか？競合ベースプライシングについて解説</a></span><span style="font-weight: 400;">の解説記事です)</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;"><strong>【質問】</strong><br />
<strong>競合企業が値段を下げたら価格を下げるべきでしょうか？</strong></p>
<p><strong>【結論】</strong><br />
<strong>競合企業の価格に左右されるのではなく、自社製品の価値に基づき価格設定をしましょう！</strong>
</div>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> 価格の決定の仕方</a></li><li><a href="#i-2"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> 外部要因に影響されない企業</a></li><li><a href="#i-3"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="i"><b>価格の決定の仕方</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>「競合が値下げした」等の外部の要因の変動に常に支配されている状況は非常に危険です。今この状態になっているのであれば、それは非常に危険であることを自覚しましょう。</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">競合企業が値下げした場合、「競合に顧客が流れてしまうのでは？」と心配する方も多いと思います。競合企業に顧客が流れてしまうのであれば価格は下げるべきですが、<strong>競合をベースに価格を決定することは基本的におススメできません。</strong></span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">競合が値上げした場合には追従して値上げすることで、その分利益が上がるので良いのですが、競合が値下げを実行したタイミングは注意が必要です。値下げして同数しか売れなかった場合に利益が減少してしまうからです。利益が減少した分、マーケティングへの投資を縮小する必要が出てくるなど様々な損失が発生してくる恐れがあります。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">値決めは経営と言われるように、値段は利益や顧客に大きく影響を与える重要な要素です。それにも関わらず、「競合が値下げした」等の外部の要因の変動に常に支配されている状況は非常に危険な状態です。今この状態になっているのであれば、それは非常に危険であることを自覚しましょう。</span><b>資本力のある企業が低価格で参入してくれば、一撃でその事業の先行きが見通せない状況になってしまいます</b><span style="font-weight: 400;">。</span></p>
<h2><span id="i-2"><b>外部要因に影響されない企業</b></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>業界の価格を決めている存在をリーダーといい、反対にリーダーの価格変更に追随して価格変更をしなければならない存在をフォロワーと言います。この時リーダーが有利であることは明白です。一刻でも早く一刻も速くリーダーになることを目指しましょう。</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">リーダーになるためには、「顧客が価値を感じている要素」をしっかり特定し、その付加価値に対しこれだけ価値があるからその分お金をくだいという価格の決め方をすることが非常に重要です。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">ここではAmazonの例を紹介します。皆さんがワンピースを50巻買おうとした際、様々な業者が出品しているのを目にすると思います。この時、どの業者からワンピースを購入しても、中身の価値は変わりません。このように、</span><b>競合製品と差別化された価値のない時には、最も安いものが売れます。</b><span style="font-weight: 400;">しかし、</span><b>本の状態が良い物から悪いものまである時においては、状態の良いものの方が高くても売れる</b><span style="font-weight: 400;">ことは多くあると思います。</span><span style="font-weight: 400;"><br />
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">他社との差別化のポイントを理解し、その分高く売るという状況を作れている場合、他社の値下げに応じて自社製品の価格を下げなくても良くなります。付加価値に基づき値段設定をしていくと、意思決定のタイミングが自発的になるため、プライシングのリーダーのポジションをとりやすくなります。業界のリーダーになっている企業たちは、まさにそこに着目し価格を決定しています。</span></p>
<h2><span id="i-3"><b>まとめ</b></span></h2>
<p><span style="font-weight: 400;">例外として、ＥＣで他社と同様のサービスを提供しているなど、付加価値のない商材を取り扱うビジネスもあります。その際には、競合監視アルゴリズムのようなものを作り、業界最安値で売る努力が必要です。しかし、</span><b>それ以外のビジネスにおいては競合の価格を見ただけで価格を変更してしまうことは非常に危険です。</b><span style="font-weight: 400;">自社製品の付加価値に基づき外部要因に左右されないプライシングを実行し、業界のリーダーのポジションに立ちましょう。</span></p>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



kyogo_eyecatch

【YouTube記事】競合企業が値下げしたら自社も値下げすべきか？競合ベースプライシングについて解説

<p><span style="font-weight: 400;">(この記事は、<a href="https://www.youtube.com/watch?v=TyhWao8_iRg">【徹底分析】Netflixはなぜ値上げしたのか？そのプライシング戦略を解説します</a></span><span style="font-weight: 400;">の解説記事です)</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">今回は「Netflix」のプライシング戦略を考察します。2021年2月に行った値上げの意図はなんだったのでしょうか？また、Netflixは1〜2年おきに価格を変更していますが、何故これほど頻繁に価格を変更しているのでしょうか？今回は、なぜ値上げを行なったかについて説明していきます。</span></p>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;">
<b>【この記事の結論】</b><br />
<b>1.顧客の感じるNetflixの価値が上昇したため、値上げに踏み切った！<br />
</b><b>2.顧客の支払い意欲の分析をプランごとに行い、利益を最大化している！<br />
</b><b>3.事前に値上げを通知することで、顧客に配慮している！</b>
</div>
<p><a href="https://pricing.co.jp/pricing-sprint" class="ph-banner" target="_blank"><br />
<img class="alignnone size-full wp-image-2458" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22184754/pricing_sprint_next.png" alt="プライシングスプリント" width="2400" height="300" /><br />
</a></p>

<div id="toc_container" class="no_bullets"><p class="toc_title">目次</p><ul class="toc_list"><li><a href="#i"><span class="toc_number toc_depth_1">1</span> なぜ値上げをしたのか？</a></li><li><a href="#i-2"><span class="toc_number toc_depth_1">2</span> この価格にした理由</a></li><li><a href="#i-3"><span class="toc_number toc_depth_1">3</span> プランごとの分析</a><ul><li><a href="#i-4"><span class="toc_number toc_depth_2">3.1</span> ベーシックプラン</a></li><li><a href="#i-5"><span class="toc_number toc_depth_2">3.2</span> スタンダードプラン</a></li><li><a href="#i-6"><span class="toc_number toc_depth_2">3.3</span> プレミアムプラン</a></li></ul></li><li><a href="#Netflix"><span class="toc_number toc_depth_1">4</span> 値上げの際にNetflixが行っている工夫</a></li><li><a href="#i-7"><span class="toc_number toc_depth_1">5</span> まとめ</a></li></ul></div>
<h2><span id="i"><strong>なぜ値上げをしたのか？</strong></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>Netflixは新しいコンテンツに投資するために、定期的に値上げを行っています！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">Netflixは次のような好循環を狙って値上げしたと考えられます。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">値上げによる利益の増加→サービス向上のための投資→ユーザーの満足度向上→ユーザーの支払い意欲向上→値上げによる利益の増加→・・・</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">値上げを行なった際にユーザーが減らなければその分利益が上がります。そこで得た利益を新しいコンテンツ、例えばNetflixオリジナルコンテンツに投資することでサービスの質を向上させ、ユーザーの満足度も向上させることができます。するとさらに高い価格を支払ってでもサービスを利用したいというユーザーが増え、さらに値上げを実行できるようになります。<strong>この好循環を作り出すことこそがNetflixの狙いです。</strong>今回の値上げも、この戦略の一環として行われたと考えられます。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">ディズニーランドもNetflixと同じように値上げを行っています。こちらについては別記事で解説しているので、そちらをご覧ください。</span></p>

		<div class="blog-card">
			<div class="blog-card-inner">
				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/4301/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2021/12/29173502/ph2112292.png" alt="2021年10月よりディズニーチケット値上げ！これまでの値段推移を踏まえて考察" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/4301/">2021年10月よりディズニーチケット値上げ！これまでの値段推移を踏まえて考察</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/4301/">(この記事は、プライシングスタジオ 高橋 嘉尋のnoteを再構成して転載しています）

2021年9月24日、東京ディズニーチケットの最大700円の値上げが発表されました。

ここ最近、短いス……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-2"><strong>この価格にした理由</strong></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>次に、なぜNetflixがベーシックプランを990円、スタンダードプランを1,490円、プレミアムプランを1,980円に設定したのかについて説明していきます。</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">具体的にどのような調査を行い、どのようにして価格を割り出したのでしょうか。価格決定までの手順は大きく分けて以下の3つです。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">手順1.</span> <span style="font-weight: 400;">アンケートの実施<br />
</span><span style="font-weight: 400;">手順2.</span> <span style="font-weight: 400;">アンケート結果をもとにPSM分析<br />
</span><span style="font-weight: 400;">手順3.</span> <span style="font-weight: 400;">PSM分析の結果をもとに価格を決定</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">今回、当社はNetflixのユーザー150人に対しアンケート調査を実施し、その結果を元にPSM分析を実施しました。分析結果を表にまとめたので、それを見ながら説明していきます。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">PSM分析について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。</span></p>

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				<div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://price-hack.com/column/2122/"><img src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2020/12/06153043/psm.png" alt="PSM分析とは｜最適価格を見つける調査方法と手順" ></a></div>
				<div class="blog-card-content">
					<div class="blog-card-title"><a href="https://price-hack.com/column/2122/">PSM分析とは｜最適価格を見つける調査方法と手順</a> </div>
					<div class="blog-card-excerpt"><a href="https://price-hack.com/column/2122/">最適価格を見つける価格調査である、PSM分析について解説します。……</a></div>
				</div>
			</div>
		</div>
<h2><span id="i-3"><strong>プランごとの分析</strong></span></h2>
<h3><span id="i-4"><strong>ベーシックプラン</strong></span></h3>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>ベーシックプランについて、100円の値上げで売上を10%増やすことに成功しました！</p>
</div>
<p><b>図1:ベーシックプランのPSM分析　　　　　　　変更前：880円→変更後：990円<br />
<img class="alignnone size-full wp-image-4671" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/30234738/1.jpg" alt="" width="1559" height="740" /></b></p>
<p><span style="font-weight: 400;">図1は、100円単位でベーシックプランの価格を変更していった場合、売り上げがどの程度変化するのかをシュミレーションしたものです。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">なぜベーシックプランは880円→990円に価格変更されたのでしょうか？この図をもとに、いくらまで値上げすることが最善だったのか考えてみます。</span><b>【許容ユーザー比率】</b><span style="font-weight: 400;">と【</span><b>値上げ前価格との売上比率】</b><span style="font-weight: 400;">この２つに注目してみましょう。</span></p>
<p><b>【許容ユーザー比率】</b><span style="font-weight: 400;">について、990円に値上げした場合92%であり、880円の94%と比較して2%ほどしか減少していません。一方で1,090円まで価格を引き上げた場合82%と、値上げ前に比べて10%も顧客が減少してしまうことがわかります。</span></p>
<p><b>【値上げ前価格との売上比率】</b><span style="font-weight: 400;">について、990円に値上げした場合110%、1,090円まで価格を引き上げた場合108%であることが読み取れます。どちらの場合も売上は上がりますが、990円に値上げした場合の方が売上が増加することが分かります。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">以上の結果を踏まえると、</span><b>990円に値上げした場合はユーザー離れを抑えつつ利益を増やすことが出来ると言えます。</b><span style="font-weight: 400;">また、10%のユーザーを失う上に利益が最大化されていない1,090円の価格設定は相応しくないと言えるでしょう。<br />
</span><span style="font-weight: 400;">Netflixは100円の値上げで従来通りのサービス内容のままユーザー離れを防ぎつつ利益を10%増やすことに成功したと言えます。</span></p>
<h3><span id="i-5"><strong>スタンダードプラン</strong></span></h3>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>スタンダードプランについても、170円の値上げで利益を10%増やすことに成功しました！</p>
</div>
<p><b>図2:スタンダードプランのPSM分析　　　　　　　　変更前1320円→変更後1490円<br />
<img class="alignnone size-full wp-image-4672" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/30234845/2.jpg" alt="" width="1540" height="730" /></b></p>
<p><span style="font-weight: 400;">なぜスタンダードプランは1,320円→1,490円に価格が変更されたのでしょうか？ベーシックプランと同様に図を見ていくと、</span><b>【許容ユーザー比率】</b><span style="font-weight: 400;">が1,490円〜1,590円の間で、91%から77%に大きく減少することがわかります。また、</span><b>【値上げ前価格との売上比率】</b><span style="font-weight: 400;">も、1,490円〜1,590円の間で110%から99%に減少してしまいます。1,590円まで値上げしてもユーザー離れが大きい割に売上も伸びないので、1,490円で値上げをストップすべきであると判断できます。この価格変更により、Netflixは新たに10%利益を向上させることができました。</span></p>
<h3><span id="i-6"><strong>プレミアムプラン</strong></span></h3>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>プレミアムプランは1,980円で価格が据え置きされました！</p>
</div>
<p><b><br />
図3:プレミアムプランのPSM分析　　　　　　　　　　　　1980円で価格据え置き<br />
</b><img class="alignnone size-full wp-image-4673" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/30234918/3.jpg" alt="" width="1435" height="776" /></p>
<p><span style="font-weight: 400;">プレミアムプランは1,980円で価格が据え置かれました。これまでと同様に図を見ていくと、1,980円から2,080円に100円値上げした場合【</span><b>許容ユーザー比率】</b><span style="font-weight: 400;">が　89%から78%に減少し、</span><b>【値上げ前価格との売上比率】</b><span style="font-weight: 400;">も100%から92%に減少することがわかります。このことから利益が最大となる価格は現在の1,980円であると分かり、Netflixは価格を据えおいたと考えられます。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">プレミアムプランは本当に値上げの余地はないのでしょうか？10円単位でPSM分析を行ってみます。</span></p>
<p><b>図4:プレミアムプランのPSM分析（10円単位）　　　　　　1980円で価格据え置き<br />
</b><img class="alignnone size-full wp-image-4674" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/30235004/4.jpg" alt="" width="990" height="780" /></p>
<p><span style="font-weight: 400;">図4を見ると、2,000円まで20円値上げした段階で、</span><b>【許容ユーザー比率】</b><span style="font-weight: 400;">が89%から78%に大きく減少することが読み取れます。10円の値上げによるインパクトはそこまで大きくないため、わざわざ値上げはせずに、今回は価格を据え置いたと考えられます。</span></p>
<h2><span id="Netflix"><strong>値上げの際にNetflixが行っている工夫</strong></span></h2>
<div class="yoshihiro bubble">
<p>値上げには消費者の負の感情が伴う場合があります。そのためNetflixはできるだけ顧客に納得してもらうための工夫をしています！</p>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">一般的に顧客は値上げに抵抗を感じます。それを少しでも軽減するために、Netflixは</span><b>1ヶ月前にメールで告知してから値上げを実行しています</b><span style="font-weight: 400;">。いきなり価格を上げずに、事前に告知をして顧客の感じる値上げへの抵抗感を少しでも和らげようとしています。</span></p>
<h2><span id="i-7"><strong>まとめ</strong></span></h2>
<div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 5px double #333333;">
<b>【この記事の結論】</b><br />
<b>顧客の感じるNetflixの価値が上昇したため、値上げに踏み切った！<br />
</b><b>顧客の支払い意欲の分析をプランごとに行い、利益を最大化している！<br />
</b><b>事前に値上げを通知することで、顧客に配慮している！</b>
</div>
<p><span style="font-weight: 400;">Netflixは度重なる価格改定により、プロダクトの価値を上げる好循環を作っていることがわかりました。価格変更は利益の向上に効果的な手段の一つです。積極的に取り組みましょう！</span></p>
<p><a class="ph-banner--bottom" href="https://best-path-partners.tayori.com/form/b2815ae038975f16fabeeb03aa859636760760e8" target="_blank" ><img class="alignnone size-full wp-image-2350" src="https://ph-static.best-path-partners.com/wp-content/uploads/2022/03/22190246/price_hack_contact_next.png" alt="" width="2400" height="300" /></a></p>



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