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サブスクリプションと相性のいい業界とは?|サブスクサービスの分類と事例解説

2021/06/17 (更新日:2022/06/17)

サブスクリプションは近年特に注目され、導入する企業も急増しています。サブスクサービスで利益を得るためには、サブスクリプションと相性がいい業種を選ぶことが重要です。
今回はそのサブスクリプションの分類と事例、相性のいい業界について解説します。

サブスクサービスの分類

サブスクサービスは種類も多く、ユーザーの利用できる範囲もサービスによって違っているため、とても複雑で、その全体像がわかりにくくなっています。
例えば、「どのアイテムも選び放題かつ使い放題」といったサービスもあれば、「1つのものが使い放題」というサービスもあります。また、その中間として、「一定期間ごとに好きなアイテムを選んで、使い放題」といったサービスもあります。

そのため、サブスクリプションと相性のいい業界を解説するにあたって、サブスクサービスをある程度分類する必要があります。そこで、サブスクサービスの分類をするための基準として、数々のマーケティング、プライシング戦略本の著者であり、日本の価格の専門家でもある上田隆穂氏の分類を参考にこちらの表を作成しました。

上田氏はそのサービスを導入する際に、「企業側に要求される追加コスト」と、先程の「〜放題」の二つを軸にサブスクサービスを整理しています。

AppleMusicのようなデジタル系のサービスであれば、需要に合わせ、追加でコンテンツを配信するだけで済むので企業側のコストは低くなります。ですが、モノやサービスを利用し放題のサービスであればデジタル系サービスに比べて追加コストは高くなります。また、こうした非デジタル系サービスの中でも、アイテムが新品か中古かで追加コストは変わってきます。

この枠組みをもとに、9つのサービスを解説します。

高追加モデル

①メチャカリ

定額で洋服が借り放題のサブスクサービスです。
月額2,980円(税別)から選択可能で、プランごとに手元に置いておける洋服の数に限りがあります。
しかし、1カ月に借りられる洋服の数に制限にはなく、返却の際にクリーニング・洗濯をする必要もないため、好きなだけ借り換えられます。
返却されたアイテムは企業側でクリーニングされ、webサイトで中古販売されています。
また、60日以上レンタルして置くと、そのアイテムが自分のものになる点も特徴です。
取扱ブランドはアメリカンホリックやグリーンパークスなどの8ブランドで、非常に数が多いです。
全てのアイテムが新品であるため、企業にとっての追加コストが高くなります。
こちらは全てのアイテムを好きなタイミングで選ぶことができるため、選び放題&使い放題としました。

②KINTO

トヨタが指定した、ハリアー、パッソ、ノアといった、20種以上の車の中から新車を1台選び、3年間、5年間、7年間乗ることができるサービスです。頭金なしで、税金や定期メンテナンスといった車の維持にかかる諸費用も料金に含まれています。
また、レクサスブランド車以外であれば、契約期間内でも他車種に乗り換え可能な「のりかえGO」サービスもあります。このサービスでは新車を乗り継ぐため、企業側の追加コストは高いです。また、20種類以上の車種から1つを選び、一定期間乗るサービスであるため、限定選び放題&使い放題としました。

③YClean

月額9,680円から自分専用のワイシャツ20枚をレンタルできるサービスです。
レンタル、クリーニングがセットで、月に一度まとめて返送するだけで済むため、ワイシャツ購入やアイロンがけ、洗濯の手間が省けます。
全てのワイシャツに固有番号が割り振られており、それをもとに顧客専用のワイシャツを管理しています。継続利用者には全て新品のワイシャツを用意しているため、企業側の追加コストは高くなります。
こちらはワイシャツのみ、枚数固定のサービスであるため、使い放題としました。

中追加モデル

④Rcawaii

こちらは定額で女性向けの洋服が借り放題のサービスです。
月額9,980円からプランを選ぶことが可能で、一度に借りられる枚数には限りがありますが、何度でも借り換えることができます。
メチャカリと異なるのは、スタイリストのコーデがそのまま借りられる点やパーソナル診断がおこなえる点です。お気に入りのアイテムを残して新しく借りることで、ユーザーの好みを蓄積し、それに合わせたコーディネートを用意してもらえるのも魅力です。
アイテムが全て新品ではなく、中古品も混ざっているため追加コストは中と判断しました。
こちらも全てのアイテムが選び放題で、好きなタイミングで交換できるため選び放題&使い放題としました。

⑤Viday

定額で美容サロンに通い放題のサービスです。
美容室・ネイル・エステ・リラクゼーション・パーソナルジムの5つのジャンルの店舗に通うことが可能です。月額19,800円(税別)から、プランによって3~5つのジャンルを選べ、合計300以上の店舗の中から、月に何回でも通うことができます。このジャンルの中でも、例えば、エステであればフェイシャル、ボディ、脱毛のように複数の施術から選ぶことができます。企業側の追加コストはほぼ人件費なので、中程度としました。
こちらは選べるジャンル数に制限があるため、限定選び放題&使い放題としました。

⑥leeap

定額でスタイリストがコーデした服が月に2種類借りられるサービスです。
月額8,980円からプランが選べ、トップス3枚、パンツ1枚のプランと、トップス2枚にパンツ1枚、ジャケット1枚のプランがあります。
自身が持っている服との合わせ方や小物の選び方などをスタイリストに相談できるのが特徴です。また、服の好みに合わせてコーデしてもらえるため、自身のイメージにあった服装を借りることができます。返却方法も自宅集荷の他、コンビニや宅配ロッカーが選べ、ユーザーの生活に合わせて返却できます。こちらも全てのアイテムが新品ではないため、追加コストは中です。
また、スタイリストが用意したコーデが利用可能になるため、使い放題としました。

低追加モデル

⑦Hulu

月額1,026円で70,000本以上の映画やアニメのほか、TV番組の見逃し配信が見れるサービスです。
日本テレビと提携しているため、日テレオンデマンド内の作品も視聴できるのが特徴です。
こちらはコンテンツを追加するだけで済むので企業側の追加コストは低いです。
また、全てのコンテンツが見放題になるため、選び放題&使い放題です。

⑧Apple Music

月額980円で7,500万曲位上の音楽を聴き放題のサービスです。クラウド上にプレイリストを保存して音楽を聴くことや、オフラインでも音楽が楽しめるよう、端末に保存することも可能です。
こちらもコンテンツを追加するだけで良いので企業側の追加コストは低いです。
全ての音楽が聴き放題であるため、選び放題&使い放題です。

⑨Nintendo Switch Online

定額でNintendo Switchでオンラインプレイができるサービスです。
他にも、クラウド上でゲームのセーブデータが保管できるほか、加入者限定でプレイできるソフトもあります。また、毎月Nintendoが選んだソフトの中から期間限定でまるごと遊ぶことができます。
こちらはデジタル系であり、追加する際に企業側に要求される業務も少ないため、追加コストは低いです。
Nintendo指定のソフトの中から遊び放題であるため、限定選び放題&使い放題としました。

⑩google workspace

こちらは、定額でカレンダーやgmailの他、スプレッドシートのような、Googleの各種アプリケーションを組織内で円滑に共有できる環境を提供する組織向けサービスです。クラウドも提供され、組織内のデータを簡単かつセキュアに保存、共有することができます。こちらは既存のサービスをより使いやすくするためのものであるため、追加コストは低いです。
こちらは、Googleが用意したプラットフォームが使えるため、使い放題としました。

サブスクリプションと相性のいい業界とは

まず、低追加コストの業界は、サブスクリプションに向いているでしょう。
特にデジタル系はほとんどの場合、追加コストが低いため、サブスクリプションとの相性が良いです。
先ほどの事例で言えば、Apple Musicが代表例です。
元々は、音楽をiTunes Storeで購入する形が一般的でしたが、サブスクサービスを追加したことで利益面で大成功を収めました。

その点で考えると、追加コストが高くなりやすい非デジタル系は相性があまりよくありません。しかしながら、非デジタル系でもサブスクサービスとして、拡大していく方法があります。

それは、事業や製品(商品)を、「サービス」として捉え、提供するです。先ほど紹介した事例の中でも、中コストや高コストに分類されている事例は、このサービス化に成功したことで、サブスクリプションを導入できています。

例えば、洋服であれば、「モノ」として所持するよりも、「おしゃれで、流行を捉えていて、見栄えがよくなるサービス」として考えてみましょう。その視点で見ると、買いに行く手間がかからず、好みの服のコーデを用意してもらえ、流行している間着ていられるサービスとして提供すればユーザーは喜ぶはずです。

このように、自社の販売対象がモノであれば、いかにモノを軸にサービスとして提供できるかを考えることが重要です。
そうすれば、非デジタル系サービスであってもサブスクサービスとして拡大が狙えるでしょう。

プライスハックを運営するプライシングスタジオでは、売り上げシミュレーションなどを活用した戦略的なサブスクリプションプライシングを提案可能です。プライシングについてお悩みの方は、プライスハックまでお問い合わせください。

まとめ

上田隆穂氏の指標を元に10種のサービスを解説しました。
低コストのサービスや、モノをサービス化できる業界がサブスクリプションと相性がいいと言えます。

プライスハック監修

執筆者

高橋 嘉尋

プライシングスタジオ株式会社

代表取締役社長

これまでリクルートをはじめとする大手企業から中小企業まで数十サービスの価格決定を支援。また、公的機関、学会、雑誌などへのプライシングに関する論文提出や講演会、寄稿などを通じ、プライシングに対するノウハウを積極的に発信。慶應義塾大学在学中に起業。

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