サブスクリプションのデメリットを企業・顧客目線で解説

もちろん、サブスクリプションモデルは顧客データを蓄えられる・売上が安定するなどのメリットがあります。一方で、サブスクリプションにおけるデメリットも考えられます。この記事では、サブスクリプションにおけるデメリットを企業目線・顧客目線から解説します。

サブスクリプションを導入する企業のデメリット

サブスクリプションを導入する際の企業側のデメリットを3つご紹介します。

短期的な利益・売上の低下

サブスクリプションの導入は、短期的な利益が見込めず、売上が低下してしまうことがあります。

サブスクリプションは、顧客に定額かつ継続的に課金してもらうことで、収益に持続性があるサービスです。顧客が手を出しやすく、かつ継続しやすい価格の設定が必要になります。

その反面、サービスを展開する上でシステム構築費用や新顧客獲得のための販売促進費用が必要になるため、顧客1人あたりの商品単価が下がります。サブスクリプションを提供する企業は、利益を得られるまでの期間を乗り切らなければなりません。

ビジネスモデルの転換に伴う社内混乱

ビジネスモデルの転換に伴い、既存の事業形態との価値観の違いにより、社内混乱が発生する場合があります。

既存の事業が製造・販売型のビジネスであれば、売れ行きの良い商品を開発し、短期的に利益を求めることが求められてきました。

しかし、サブスクリプションの場合は、少額の月額料金を継続的に積み立てることによって長期的に利益を得るという考え方に意識を変えなければなりません。それに伴い、顧客がサービスに求めるものも「サービスを所有する」というものから「サービスに出会ったり、体験する」という概念に変化することを社員が十分に理解する必要があります。

既存の事業やビジネスで通用していた概念や意識を根本から変える必要があるため、社内での反対が起こりやすくなります。社内教育などを通じて、社員が納得した環境で取り組むことが必要不可欠です。

業務オペレーションの変革

サブスクリプション導入により、業務オペレーションの変革を行う際に、部門ごとの負担に偏りが生まれてしまう場合があります。

サブスクリプションの企業側のメリットとして、「顧客との関係が構築されることで、サービス改善をしやすい」点があげえられますが、サービスを改善できるメリットが存在する反面、デメリットも存在します。

サービス改善が重要視されているため、常に改善を繰り返さなければいけません。サービスの解約率にも影響してくるため、サービスの開発部門は他の部門に比べて負担が大きくなります。

また、開発部門だけでなく、既存顧客からのデータを収集・分析するカスタメーサポート部門も大きな負担を担うことになります。カスタマーサポートの対応は、利用する顧客の満足度にも影響する重要な役割です。製造・販売事業では、営業部門が中心となって企業が動いて分、変革の際の社内での理解は必要不可欠になると考えられます。

サブスクリプションの顧客のデメリット

サブスクリプションサービスは、顧客にとってもデメリットが存在します。

長期間利用する場合はトータルコストが高くなる可能性がある

導入時の費用は低価格で済みますが、長期利用した場合トータルコストが高くなる可能性があります。

音楽や動画配信サービスなどの「コンテンツ系サービス」は、低価格かつ無制限でサービスを使用することできます。しかし、家電や自動車、ブランド品などのサブスクリプションなどの高価な商品におけるサブスクリプションサービスでは、長く使えば使うほど買った方が効率が良かったり、割安なことがあります。

全ての場合に共通するデメリットではありませんが、サブスクリプションによってはトータルコストが大きくなる可能性を念頭に、期間を限定した上で利用した方が良いでしょう。

サービスを利用していなくてもコストがかかる

サブスクリプションサービスでは、利用していなくてもコストがかかります。

音楽サービスや動画配信サービスなど支払い額が少額の場合、解約し忘れて支払い続けていたり、無料期間を過ぎて金額が発生したりしているケースがあります。日常生活の当たり前になっているからこそ気づかないことも多く、使っていなくても解約しない限り毎月の支払いが発生してしまいます。

契約しているサブスクリプションに関しては、支払い金額や解約したサービスは正式に解約されているか定期的にチェックする必要があるでしょう。

値上げのリスクがある

サブスクリプションサービスの値上げのリスクがあげられます。2020年に4月1日に施行された民法改正の際に追記される定形約款(定期取引)の項目において、事業者側はあらかじめ料金変更の可能性を明記していれば、契約期間中であっても随時料金を変更することが認められています。

代替サービスのない商品や比較的的料金が高額な場合は、値上げの可能性も踏まえた上で利用する方が良いでしょう。

まとめ

サブスクリプションは、これからも多くの業界で導入が加速していくでしょう。それにあたり、サブスクリプションモデルの新規事業開発や、既存事業をサブスクリプションモデルへの移行を検討している事業者様も多いと思います。

この記事では、サブスクリプションの企業側目線でのデメリットとして、「短期的な利益や売り上げの低下が考えられる」「ビジネスモデルの転換に意識変革の難しさ」「業務オペレーションの変革」をあげました。これら3つのデメリットは、社内環境の変化に対する社員の意欲の維持に影響してくるということができるでしょう。顧客のことを1番に考えることが必要なサブスクリプションサービスだからこそ、社員に対する対応が蔑ろになってしまいやすいので、気をつけた方が良いでしょう。

メリットでもご紹介した通り、今回紹介したデメリットに気をつければ、企業にとってメリットがあるだけではなく、顧客にとっても高い満足度が期待できるモデルです。ぜひご検討の際はプライスハックにご相談ください。

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プライスハック監修

この記事の監修者

プライシングスタジオ株式会社CEO 高橋嘉尋

プライシングスタジオ株式会社CEO

プライシングスタジオは、B2B向け価格改善クラウド「Pricing Sprint」の開発・提供や、様々な産業へのダイナミックプライシング受託開発・導入サポート事業を展開している。また大手飲食チェーン店をはじめとする様々なクライアントに対し、プライシングコンサルティングを実施している。

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