BI(ビジネスインテリジェンス)ツール業界の料金体系比較まとめ調査・価格設定の考察

この記事では、BI(ビジネスインテリジェンス)ツール業界における各社の価格調査および価格設定に関する考察をおこないます。

BI(ビジネスインテリジェンス)ツールとは

BI(ビジネスインテリジェンス)ツールとは、日々企業に蓄積されるデータを分析し、意思決定に活用することを助けるシステムです。BA(ビジネス・アナリティクス)やBDA(ビックデータ・アナリティックス)と呼ばれる業領域の一部として考えられています。

近年注目されている「データ・ドリブン・経営」や「データ・ドリブン・マーケティング」といったデータを活用した意思決定がビジネスの主流になりつつある現在、注目が高まっています。

BIツールは可視化・分析・計画までをツール上で可能にするため、下記のような機能が備わっています。

機能 概要
レポーティング 必要なデータを抽出し、見やすいようにまとめて表示する
OLAP分析 蓄積したデータを分析処理し、データの要因を深堀り特定する
データマイニング 蓄積したデータに対して統計的な処理を行い、有益な情報を引き出す
プランニング 過去のデータをもとに、計画のシミュレーションを行う

BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの価格・料金体系の概要

BIツールは、主に月額制の利用料金を設定しています。その中でも「単一価格モデル」「複数パッケージ価格モデル」という2つの価格体系が設定されています。

さらに、無料でサービスを試用できる体系として、無料トライアルが設定されています。

BIツールと似た料金体系を採用している業界としては、採用管理システムやMAがあげられます。契約した企業ごとの価格になる理由として、一部の部署でしか利用しないシステムはユーザー数が増えることが見込みにくいためです。

BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの価格体系比較

サービス名 月額料金 価格体系 無料
トライアル
ボリューム
ディスカウント
Data Knowledge 500,000円〜 単一価格モデル(※1)
Canbus 10,000円〜 複数パッケージ価格モデル
GoodDate 40,000円〜 複数パッケージ価格モデル
Zoho Analytics 2,700円〜 複数パッケージ価格モデル

(※1)追加オプション機能は、従量課金モデル×複数パッケージ価格モデル

(調査日:2020年12月20日)

プランが変わると何が変わるのか

ほとんどの場合で、月額料金の複数パッケージ価格モデルを採用し、データ数・連携可能なシステム数に上限を設けて、複数のプランを設定しています。

無料トライアル

BIツールではサービスの一部機能を一定期間利用できる無料トライアルを設定している企業がほとんどです。

BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの価格体系に関する考察

月額料金は複数パッケージ価格モデルを推奨

BIツールには、複数パッケージ価格モデルが推奨されます。複数パッケージ価格モデルは、複数の価格帯で提供することで、複数の顧客セグメントに対してのニーズを満たすことが可能です。例えば、個人向けのサービスであれば、ユーザーの利用頻度や利用量、法人向けのサービスであれば、大企業か中小企業かで、セグメントごとに価値と合う価格で提供できます。

また、貯めるデータ数が多いほど利用価値が高まるため、データ数や連携できるシステム数の上限をパッケージの区分とするのが推奨されます。

無料トライアルを推奨

無料トライアルを採用している企業が多く、無料トライアルを提供している企業に潜在的な顧客が流れてしまう恐れがあります。業界で確固たる地位がない限り、無料トライアルでまずは使ってもらうようにすることが大切でしょう。

無料トライアルとよく混同されるフリーミアムですが、BIツールにおけてフリーミアムは相性が悪いです。フリーミアムは、基本的な機能を無料で利用できるものの、機能や容量などを追加して利用する際に課金が発生します。多岐にわたる分析の過程で適切に制限をかけることは難しく、価値を正しく理解されない場合が多いためです。

プライシングを適正化するためには

これまで業界全体の価格体系について解説してきました。しかし、これはあくまで現在のトレンドであり、日々の変化に対応していく姿勢が大切になります。また、価格体系はあくまでプライシング戦略の表現方法です。

プライシングは、売上最大化や顧客数最大化などに最も効果的な手段です。自社のビジョンを考えた際、今何が必要なのかを適切に把握し、それに合わせた価格戦略を検討しましょう。

以下の記事を読めば、どんな価格戦略を実行すればいいかがわかると思います。それを踏まえて、価格戦略を策定し、この記事で解説した価格体系という表現方法を検討してみてください。驚くほど、数字に結びつくでしょう。

まとめ

BIツールでは、無料トライアルをつけた複数パッケージ価格モデルが相性がいいでしょう。しかし、これに囚われすぎることなく、日々の変化に対応しながら、自社のビジョン達成に向けて、今何が必要なのかを適切に把握し、それに合わせた価格戦略を検討しましょう。

価格に対して、お悩みの事業者様は一度、プライスハックにお問い合わせください。

価格改善クラウド
プライスハック監修

この記事の監修者

プライシングスタジオ株式会社CEO 高橋嘉尋

プライシングスタジオ株式会社CEO

プライシングスタジオは、B2B向け価格改善クラウド「Pricing Sprint」の開発・提供や、様々な産業へのダイナミックプライシング受託開発・導入サポート事業を展開している。また大手飲食チェーン店をはじめとする様々なクライアントに対し、プライシングコンサルティングを実施している。

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