MA(マーケティングオートメーション)業界の料金体系比較まとめ調査・価格設定の考察

この記事では、MA(マーケティングオートメーション)業界における各社の価格調査および価格設定に関する考察をおこないます。

MA(マーケティングオートメーション)とは

MA(マーケティングオートメーション)とは、オンライン上で企業の商品やサービスを販促させるための自動最適化ツールです。MAは、マーケティング担当者が行ってきたリードジェネレーションやナーチャリングといった仕事を自動・最適化させます。

MAを活用すると、見込み顧客の自社サイトやメールへの反応が明らかになり、営業を適切なタイミングでおこなえるようになります。

機能 概要
訪問者分析 見込み顧客が閲覧するランディングページの作成
トラフィック分析 管理する見込み顧客を、購買可能性をもとにスコアリング
行動分析 設定したシナリオに沿って、見込み顧客へメール配信
Web行動解析機能 各コンテンツ上での見込み顧客の行動を解析

(調査日:2020年12月19日)

MA(マーケティングオートメーション)の市場規模

矢野経済研究所によると、2020年のMA市場の市場規模は、447億3500万円と見込まれています。

以下のグラフは、MAとDMP(Data Management Platform)を合算した市場規模の推移を示します。薄い青色の部分がMA市場です。

(出典:矢野経済研究所)

MA(マーケティングオートメーション)の価格・料金体系の概要

MAは、主に月額制の利用料金を設定しています。「単一価格モデル」「機能数によって値段が変動する複数パッケージ価格モデル」の2つが設定されています。

多くのサービスで設定費用として初期費用を設定しています。また、無料トライアルを設定している企業も見受けられました。

MAと似た料金体系を採用している業界としては、採用管理システムがあげられます。

MA(マーケティングオートメーション)の価格体系比較

サービス名 月額料金 価格体系 初期費用 無料
トライアル
ボリューム
ディスカウント
SATORI 148,000円 単一価格モデル(※1) 300,000円
xcross data 5,000円〜 複数パッケージ価格モデル 50,000円
HubSpot Marketing 5,400円〜 複数パッケージ価格モデル
フリーミアム
Synergy! 15,000円〜 複数パッケージ価格モデル 118,000円
List Finder 39,800円〜 複数パッケージ価格モデル 100,000円
Salesforce Pardot 150,000円〜 複数パッケージ価格モデル
Probance 180,000円〜 複数パッケージ価格モデル 500,000円

(※1)オプションで従量課金モデルが発生する場合あり

(調査日:2020年12月17日)

初期費用が設定されている理由

他の業界と比較して、導入時のサポートコストが高いことから、初期費用を設定する企業が多くあります。また、いざ導入しても、正しく活用されなかったり、導入企業と相性が悪いことも少なくありません。その際でも、売上を回収できるようにしておこうという意図もあると考えられます。

フリーミアムと無料トライアル

Hubspot Marketingでは期間の区切りがなく、限られた機能でサービスを利用できるフリーミアムを設定しており、xcross data・List Finderでは一定期間利用できる無料トライアルを設定しています。

有料プランでは主に何ができるようになるのか

有料プランでは、機能が拡充されます。複数パッケージ価格モデルの区分としては、主に蓄積できるリード数の上限で設定されています。

MA(マーケティングオートメーション)の価格体系に関する考察

MA業界では顧客は初期費用に違和感を感じにくい

MA業界で初期費用の設定は通例的なため、商品価値と直結していない初期費用であっても、顧客は違和感を感じにくいため、他の業界と比較して導入検討時に足切りされにくくなります。

複数パッケージ価格モデルを推奨

MAツールには、複数パッケージ価格モデルが推奨されます。複数の価格帯で提供することで、複数の顧客セグメントに対してのニーズを満たすことが可能です。リード数が多ければ多いほど利用価値が高まるため、リード数の上限をパッケージの区分とするが適切といえるでしょう。

ボリュームディスカウントには条件をつけましょう

ディスカウントは、セールスしやすくなるという短期的なメリットがあるものの収益性が良くない価格で利用し続けられることになります。そのためHubspot Marketingのような年間契約の代わりに割引するようなかたちが推奨されます。

プライシングを適正化するためには

これまで業界全体の価格体系について解説してきました。しかし、これはあくまで現在のトレンドであり、日々の変化に対応していく姿勢が大切になります。また、価格体系はあくまでプライシング戦略の表現方法です。

プライシングは、売上最大化や顧客数最大化などに最も効果的な手段です。自社のビジョンを考えた際、今何が必要なのかを適切に把握し、それに合わせた価格戦略を検討しましょう。

以下の記事を読めば、どんな価格戦略を実行すればいいかがわかると思います。それを踏まえて、価格戦略を策定し、この記事で解説した価格体系という表現方法を検討してみてください。驚くほど、数字に結びつくでしょう。

まとめ

MA(マーケティングオートメーション)では、初期費用を組み合わせた複数パッケージ価格モデルが相性がいいでしょう。しかし、これに囚われすぎることなく、日々の変化に対応しながら、自社のビジョン達成に向けて、今何が必要なのかを適切に把握し、それに合わせた価格戦略を検討しましょう。

価格に対して、お悩みの事業者様は一度、プライスハックにお問い合わせください。

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執筆者

執筆者

高橋 嘉尋

CEO at プライシングスタジオ株式会社

プライシング専門メディア「プライスハック」を監修するなど、プライシングに関する専門知識が豊富。プライシングスタジオの全案件にて、クライアント企業の価格課題分析 及び プライシングのアドバイザリー業務を担当。コンサルティング経験としては、飲食業界のプライシングに関する長期プロジェクトに参画し、売上改善を達成。

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