eラーニング業界(講座配信サービス)の料金体系比較まとめ調査・価格設定の考察

この記事では、eラーニング業界(講座配信サービス)における各社の価格調査および価格設定に関する考察をおこないます。

eラーニングとは

eラーニングとは、主にインターネットを利用して学習を可能にするサービスの総称です。
eラーニングでサービス体系は、サービス提供者が用意した教材を配信する「講座配信サービス」、ユーザーが教材を作成・配信する「LMS(Learning Management System)」と呼ばれる学習管理システムに大別されます。
この記事では「講座配信サービス」の価格体系についてご紹介します。

eラーニングの市場規模

市場規模は年々右肩上がりで成長を続けており、新型コロナウイルス感染症の対策として集団学習からオンラインでの学習機会への転換が加速しており、今後も大きく成長する業界と考えられています。

講座配信サービスの価格・料金体系の概要

講座配信サービスの主な価格・料金体系は、「単一価格による月額料金制」「機能数や学習できる量に違いがある複数パッケージモデルによる月額料金制」「講座ごとに料金が発生する従量課金制」の3つの料金体系が採択されています。

月額料金制を採択しているサービスはボリュームディスカウントが行われています。

電子書籍サービスや動画配信サービスも講座配信サービスと同様に、月額料金で使い放題のサービスとコンテンツごとに料金が発生する従量課金制の2つの料金体系が主に採択されています。

講座配信サービスの価格体系比較

サービス名 月額料金 価格体系 無料
トライアル
ボリューム
ディスカウント
スクー 980円〜 従量課金×複数価格
スタディサプリ 1,980円〜 従量課金×複数価格
オンスク 980円〜 従量課金×複数価格
グロービス学び放題 1,650円〜 従量課金×複数価格
スマイルゼミ 2,980円〜 従量課金×複数価格
Studying ※1 従量課金制
BizLearn ※1 従量課金制
Udemy ※1 従量課金制
Cousera ※1 従量課金制
ShareWis ※1 従量課金制
manebi ※1 従量課金制
ストアカ ※1 従量課金制

※1 講座ごと

(調査日:2020年12月16日)

月額料金制のサービスでは、サービス提供社が配信している教材を受講し放題になります。一方、講座ごとの従量課金制のサービスでは、料金を払った講座のみ受講が可能になります。

ボリュームディスカウントでは継続的な学習を促すために、「6ヶ月パック」「12ヶ月パック」などの契約期間にもとづいた値引きが行われています。

講座ごとに料金が発生する従量課金制では、講座の内容が専門性が高くなる・講座の学習時間が長くなることで料金を高めに設定しているようです。

講座配信サービスの価格体系に関する考察

汎用性の高いビジネススキルを教材として提供している場合や、小中高生向けのサービスの場合は月額料金制が採択される一方で、資格取得を目指すような専門性が高い教材を提供している場合は、講座ごとの従量課金制が採択される傾向にあります。

この要因として、ユーザーは目的にあった講座を受講し特定の資格の取得を目指すため、例え受講し放題でも他の講座を受講する可能性は低く、目的の資格を取得するというニーズをユーザーが満たした場合、継続的に利用してもらうことが不可能になるため、月額制料金を採択していないと考えられます。

6ヶ月分や1年分の料金を一括で支払うことで、毎月料金を支払うよりも割安になるボリュームディスカウントは事業者の収益性を向上するため適切です。

プライシングを適正化するためには

これまで業界全体の価格体系について解説してきました。しかし、これはあくまで現在のトレンドであり、日々の変化に対応していく姿勢が大切になります。また、価格体系はあくまでプライシング戦略の表現方法です。

プライシングは、売上最大化や顧客数最大化などに最も効果的な手段です。自社のビジョンを考えた際、今何が必要なのかを適切に把握し、それに合わせた価格戦略を検討しましょう。

以下の記事を読めば、どんな価格戦略を実行すればいいかがわかると思います。それを踏まえて、価格戦略を策定し、この記事で解説した価格体系という表現方法を検討してみてください。驚くほど、数字に結びつくでしょう。

まとめ

今回はeラーニング業界の講座配信サービスの価格体系について紹介しました。

講座配信サービスは、継続性が見込める場合は月額課金モデルを、継続性が見込めない場合は講座ごとの従量課金モデルを設定するのが最適でしょう。しかし、これに囚われすぎることなく、日々の変化に対応しながら、自社のビジョン達成に向けて、今何が必要なのかを適切に把握し、それに合わせた価格戦略を検討しましょう。

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執筆者

執筆者

高橋 嘉尋

CEO at プライシングスタジオ株式会社

プライシング専門メディア「プライスハック」を監修するなど、プライシングに関する専門知識が豊富。プライシングスタジオの全案件にて、クライアント企業の価格課題分析 及び プライシングのアドバイザリー業務を担当。コンサルティング経験としては、飲食業界のプライシングに関する長期プロジェクトに参画し、売上改善を達成。

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