eラーニング業界(LMS)の料金体系比較まとめ調査・価格設定の考察

この記事では、eラーニング業界(LMS)における各社の価格調査および価格設定に関する考察をおこないます。

eラーニング業界とは

eラーニングとは、主にインターネットを利用して学習を可能にするサービスの総称です。
eラーニングのサービス体系は、サービス提供社が用意した教材を配信する「講座配信サービス」、ユーザーが教材を作成・配信する「LMS(Learning Management System)」と呼ばれる学習管理システムに大別されます。

この記事では、LMS(Learning Management System)の価格体系についてご案内します。

LMSとは企業や学校が、指定した受講者だけに指定した講座を受講できるようにするため教材と受講者を一元管理し、「各受講者の学習進捗の管理」「どの受講者がどの講座を受講できるか」などの学習管理を可能にするシステムです。

機能 概要
教材の管理・配信 教材やテストを管理・配信を一元化
学習者情報の管理 学習者の情報や学習履歴の一元管理

eラーニング業界の市場規模

市場規模は年々右肩上がりで成長を続けており、新型コロナウイルス感染症の対策として集団学習からオンラインでの学習機会への転換が加速しており、今後も大きく成長する業界と考えられています。

LMSの価格・料金体系の概要

採用管理システムは、主に月額制のサブスクリプションモデルが利用され、利用料金を設定しています。月額料金では「ユーザーごとの従量課金制」「複数パッケージ価格」「ユーザーごとの従量課金制×複数パッケージ価格」が採用されています。

また、初期費用を設定している場合がありますが、LMSの中では一般的ではありません。

無料でサービスを試用できる体系として、ほとんどのサービスで無料トライアルが設定されており、AirCoursesではユーザー数に応じたボリュームディスカウントを行っています。

LMSと似た料金体系をとっているサービスとしてCRMなどがあげられます。ユーザーである学習者が増えるほど料金が発生するため、売上を作りやすいこの料金体系が設定されています。

LMSの価格体系比較

サービス名 月額料金 価格体系 初期費用 無料
トライアル
ボリューム
ディスカウント
スマートスタディ 100円 従量課金 5,000円/1ユーザー
Smart Boardng 980円 従量課金
LearnO 4,900円 複数価格
Cloud Campus 70,000円〜 複数価格 100,000円
Aircouse 120円 従量課金×複数価格
フリーミアム

(調査日:2020年12月16日)

フリーミアムと無料トライアル

LMSでは、主に2週間から1ヶ月ほどシステムを利用できる無料トライアルが設定されています。AirCoursesでは作成できる講座数や学習できる期間を制限するかたちでフリーミアムを設定しています。

月額料金を支払うことで可能なこと

利用ユーザー数に沿って、月額料金を支払い始めることで、顧客は教材の配信が可能になり、学習者は講座を受講することが可能になります。

ボリュームディスカウントのタイプ

LMSではボリュームディスカウントは一般的ではありませんが、AirCoursesではユーザー数に応じたボリュームディスカウントを行っています。

初期費用が設定されている理由

初期費用は一般的に初期費用はシステムを導入しても活用できなかった場合にも売上が回収できるようにするために設定されています。

LMSの価格体系に関する考察

初期費用は非推奨

LMSでは初期費用の設定は通例的ではなく、導入検討時にユーザーが割高に感じ足切りする可能性を高めるため、収益性を改善するには初期費用を設定するよりはその他の料金を値上げすることを推奨します。

フリーミアムを推奨

フリーミアムはリード獲得の他に、サービス価値を感じるまで利用して有料プランへアップセルさせるという重要な目的を持っています。そのため、無料トライアルでは有料プランへアップセルする前に離脱してしまう可能性があるため、フリーミアムが推奨されます。

ただし、トライアル運用であっても、顧客ごとのカスタマイズや事業者の設定が必要になる場合は、企業側の負担が大きいためフリーミアムの運用は推奨されません。

月額料金はユーザーごとの従量課金が推奨

LMSは1つの顧客に対して多くの学習者が利用するシステムです。そのため、顧客の規模に見合った収益をあげられるため、ユーザーが増えるごとの従量課金が推奨されます。

ユーザー数に応じたボリュームディスカウントは適切です

AirCoursesが設定している、ユーザー数が増えることで割安になるボリュームディスカウントは、事業者の収益性を向上する適切なボリュームディスカウントであり、顧客もサービスの価値を感じやすい点に応じた適切なボリュームディスカウントです。

プライシングを適正化するためには

これまで業界全体の価格体系について解説してきました。しかし、これはあくまで現在のトレンドであり、日々の変化に対応していく姿勢が大切になります。また、価格体系はあくまでプライシング戦略の表現方法です。

プライシングは、売上最大化や顧客数最大化などに最も効果的な手段です。自社のビジョンを考えた際、今何が必要なのかを適切に把握し、それに合わせた価格戦略を検討しましょう。

以下の記事を読めば、どんな価格戦略を実行すればいいかがわかると思います。それを踏まえて、価格戦略を策定し、この記事で解説した価格体系という表現方法を検討してみてください。驚くほど、数字に結びつくでしょう。

まとめ

今回はeラーニング業界のLMSの価格体系について紹介しました。
月額料金は「ユーザーごとの従量課金制」「複数パッケージモデル」「ユーザーごとの従量課金制×複数パッケージモデル」が設定されています。
一部のサービスでは初期費用が設定されています。また、無料でサービスを試用できる体系としては主に無料トライアルが設定されおり、一部のサービスではフリーミアムが設定されています。

また、各料金体系に関しては下記のような設定が推奨されます。

  • 初期費用は設定せずその他の料金に反映
  • 月額料金はユーザーごとの従量課金制を設定
  • フリーミアムを設定

価格に対して、お悩みの事業者様は一度、プライスハックにお問い合わせください。

価格改善クラウド
プライスハック監修

この記事の監修者

プライシングスタジオ株式会社CEO 高橋嘉尋

プライシングスタジオ株式会社CEO

プライシングスタジオは、B2B向け価格改善クラウド「Pricing Sprint」の開発・提供や、様々な産業へのダイナミックプライシング受託開発・導入サポート事業を展開している。また大手飲食チェーン店をはじめとする様々なクライアントに対し、プライシングコンサルティングを実施している。

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