モチベーション管理システム業界の料金体系比較まとめ調査・価格設定の考察

この記事では、モチベーション管理システムにおける各社の価格調査および価格設定に関する考察をおこないます。

モチベーション管理システムとは

モチベーション管理システムとは、従業員の仕事や会社に対するモチベーションを可視化し、生産性低下や離職を防ぐことを狙いとしたシステムです。
モチベーション管理システムで主に採用されている仕組みとして、従業員へアンケートを行い定点的にモチベーションを可視化しています。一部サービスではアンケートではなくSlackなどのチャットアプリの利用状況からモチベーションに関わるデータを収集・分析しています。

モチベーション管理システムは主にアンケートの作成から、その結果を分析するだけでなくアクションプランを提示まで一気通貫で可能にします。

機能 概要
アンケート作成・配信・集計 従業員のモチベーションを可視化するためのアンケートを作成から集計を可能にします
アンケート結果可視化 集計されたアンケート結果をスコアリングし、部署・職種・性別・年齢などの切り口でグラフ化して組織のモチベーションを可視化します
アンケート結果分析 アンケート結果を分析し、離職リスクが高い人へのサポートを提示するなど、
モチベーションに沿った人事のアクションプランを提示します

モチベーション管理システムの市場規模

モチベーション管理システムは、近年新しく生まれたシステムです。転職が一般化していくにつれ、事業社は人材の定着が経営課題化しており、その課題に対するソリューションとしてニーズが高まり、市場規模も大きくなっています。

(出典:ITR)

モチベーション管理システムの価格・料金体系の概要

モチベーション管理システムは、主に月額制の利用料金を設定しています。その中でも、1ユーザーごとに料金が発生する従量課金モデル、ユーザー数を5人・10人・20人といった単位でカウントし段階的に料金が発生する段階的なユーザーモデル、機能数によって値段が変動する複数パッケージモデルが設定されています。

モチベーション管理システムは、主に月額制の利用料金を設定しています。その中でも「1人ごとに料金が発生する従量課金制かつ単一価格モデル」「1人ごとに料金が発生する従量課金制かつ機能数によって値段が変動する機能別複数パッケージモデル」「ユーザー数を5人・10人といった単位でカウントし段階的に料金が発生する段階的なユーザーパッケージモデルかつ単一価格モデル」という3つの価格体系が設定されています。

多くのサービスでフリーミアムが設定され、そして一部のサービスでは初期費用や導入支援のオプション料金が設定されています。

一部のサービスでは設定費用として初期費用を設定している場合がありますが、モチベーション管理システム業界では一般的ではありません。

無料でサービスを試用できる体系として、フリーミアム、無料トライアルが設定されています。

モチベーション管理システムと似た料金体系を採用している業界としては、経費精算システムや勤怠管理システムがあげられます。従業員の業務効率化を図るシステムでは、ユーザーである従業員が増えるほど料金が発生するため、売上を作りやすいこの料金体系が設定されています。

モチベーション管理システムの価格体系比較

サービス名 月額料金 価格体系 初期費用 無料
トライアル
ボリューム
ディスカウント
jinjerワーク・バイタル 300円 従量課金 ◯(※1)
We. 600円 従量課金 ◯(※2)
HR OnBoard 833円 従量課金
フリーミアム
Geppo 20,000円〜 複数価格 ◯(※2)
Willysm 70,000円〜 複数価格 50,000円 ◯(※2)
webox 900円〜 従量課金×複数価格
MotifyHR 400円〜 従量課金×複数価格 300,000円 ◯(※1)

※1 他のシステムを買うと値引き
※2 ユーザー数が増えるごとに値引き

(調査日:2020年12月17日)

月額料金では主に何ができるようになるのか

ほとんどのシステムで、月額料金を支払い始めることでフル機能が利用可能になります。複数パッケージモデルを設定しているweboxとMotifyHRでは追加料金を払うことで、アドバイザーからの運用サポートなどが利用可能になります。

ボリュームディスカウントのタイプ

モチベーション管理システム業界のボリュームディスカウントでは「ユーザー数が増えるにつれて段階的に値引きされる」「事業者が提供している経費精算システムなど別のシステムも利用すると値引きされる」2つのタイプが設定されています。

一部サービスに初期費用が設定されている理由

一部のサービスでは設定費として初期費用を設定しています。一般的に初期費用はシステムを導入しても活用できなかった場合にも売上が回収できるように設定されています。

フリーミアムと無料トライアル

主なフリーミアムの体系として、時間制限なく限られた人数でフル機能でシステムを利用できる、人数制限なくフル機能で1ヶ月ほどシステムを利用できる、

HR OnBoardでは時間制限なく限られた人数でサービスを利用できるフリーミアムを設定し、jinjerワーク・バイタルとweboxでは人数制限なくサービスを一定期間利用できる無料トライアルを設定しています。

モチベーション管理システムの価格体系に関する考察

初期費用は非推奨

モチベーション管理システム業界で初期費用の設定は通例的ではなく、導入検討時にユーザーが割高に感じ足切りする可能性を高めるため、収益性を改善するには初期費用を設定するよりは月額料金を値上げすることを推奨します。

フリーミアムを推奨

フリーミアムはリード獲得の他に、有料プランへアップセルさせるという重要な目的を持っています。そのため、無料トライアルでは有料プランへアップセルする前に離脱してしまう可能性があるため、フリーミアムが推奨されます。

月額料金は段階的ユーザーパッケージを推奨

一般的にはユーザーごとの従量課金制はユーザーからすると価格帯が分かりやすいというメリットがあるものの、ユーザーが増えるまでアップセルしにくいというデメリットがあります。そのため、事業社は段階的ユーザーモデルにすることで多くの収益をあげやすくなります。しかし、階層が細かすぎると、ユーザーは混乱しアップセルしにくくなることが考えらるため、多くても4階層程度が推奨されます。

ボリュームディスカウントには条件をつけましょう

ディスカウントは、セールスしやすくなるという短期的なメリットがあるものの収益性が良くない価格で利用し続けてもらうことになります。契約時にボリュームディスカウントの代わりに2年間の利用を必須にして、2年分を一括払いにするなどの条件をつけて収益性の改善を図ることが推奨されます。

プライシングを適正化するためには

これまで業界全体の価格体系について解説してきました。しかし、これはあくまで現在のトレンドであり、日々の変化に対応していく姿勢が大切になります。また、価格体系はあくまでプライシング戦略の表現方法です。

プライシングは、売上最大化や顧客数最大化などに最も効果的な手段です。自社のビジョンを考えた際、今何が必要なのかを適切に把握し、それに合わせた価格戦略を検討しましょう。

以下の記事を読めば、どんな価格戦略を実行すればいいかがわかると思います。それを踏まえて、価格戦略を策定し、この記事で解説した価格体系という表現方法を検討してみてください。驚くほど、数字に結びつくでしょう。

まとめ

モチベーション管理システムでは、月額料金制の中でユーザーごとの従量課金制・段階的パッケージ・複数パッケージが設定されており、一部のサービスでは初期費用・フリーミアム・ボリュームディスカウントが設定されています。

また、各料金体系に関しては下記のような設定が推奨されます。

  • 初期費用は設定せず月額料金に反映
  • 月額料金はユーザーごとの従量課金制を設定
  • フリーミアムは人数制限つきの期限なしを設定
  • ボリュームディスカウントを行う場合は一定条件を付加する

価格に対して、お悩みの事業者様は一度、プライスハックにお問い合わせください。

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執筆者

執筆者

高橋 嘉尋

CEO at プライシングスタジオ株式会社

プライシング専門メディア「プライスハック」を監修するなど、プライシングに関する専門知識が豊富。プライシングスタジオの全案件にて、クライアント企業の価格課題分析 及び プライシングのアドバイザリー業務を担当。コンサルティング経験としては、飲食業界のプライシングに関する長期プロジェクトに参画し、売上改善を達成。

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