ダイナミックプライシングのおすすめサービス一覧|専門家がガチ比較・評価

2020/07/22

こんにちは!Dr.プライスです。近年随所で導入が進んでいるダイナミックプライシングですが、ほとんどの場合受託開発企業に依頼するか、既存のツールを利用して導入しています。

本記事では、「ダイナミックプライシングのアルゴリズムを自前で作るのは難しいのはわかったけど、どこに頼めばいいの?」「どんな業界でどんなツールが開発されているの?」といった疑問にお答えします!

まずダイナミックプライシングとは何かを知りたい方はこちらからご覧ください!

この記事の結論

  • ダイナミックプライシングのサービス提供企業は、業界ごとに多種多様
  • 各業界のツールには特色があり、自社サービスと相性が良いか検討すべき
  • 自社に最適なアルゴリズムの開発・業務への適用を受託開発企業に依頼することも有効な手

1.EC小売でのダイナミックプライシング

(1)PRICE SEARCH for リテール(バリュース株式会社)

「PRICE SEARCH for 小売EC」は、競合価格をもとにダイナミックプライシングを行なうEC向けツールです。競合他社の価格と比較して価格を決めるのは、ダイナミックプライシングツールとして一般的ですが、このツールは競合他社商品の「レビュー」「送料の有無」「配送速度」まで把握して価格を決定します。また時間帯によって価格変更パターンを調整できたり、複数ECサイトから競合調査を行えるなど、単純な価格比較だけではなく、利用者のニーズに合わせて価格決定ルールを詳細設定できる点が強みです。

PRICE SEARCH for リテール サービスサイト

(2) throough(株式会社ダイナミックプライシングテクノロジー)

このサービスは、国内EC向けツールとしては数少ない、需要予測に基づいたダイナミックプライシングを行う企業です。競合価格をもとにしたプライシングは、競合よりも売れやすい値段に価格決定されるため、最適価格で販売できる(その時々で販売できる最高値で売れる)とは限りません。しかしthrooughは競合他社をチェックせず、その時点での自社の在庫と市場の需要量をベースに価格を決定します。特に在庫に関しては、「在庫が少なくなったら値上げする」「期日を決めて在庫を処分する」「売れていない商品を検知して値下げする」と言った幅広い機能が用意されています。

throough サービスサイト

(3)PriceChanger(株式会社リ・アライズ)

PriceChangerは競合価格をもとにしたダイナミックプライシングを提供しています。最短1分間隔で最適な価格を設定することができるリアルタイム性や、最大手の競合のみではなく2番手以降の競合価格を参考にできる柔軟性が強みです。

PriceChanger サービスサイト

 

Dr.プライスのおすすめ
・競合価格を元にした値付けにこだわるなら PRICE SEARCH for リテール
・在庫ベースで値付けしたいなら throough
・高頻度かつ柔軟な価格変更なら PriceChanger

 

2.ホテルでのダイナミックプライシング

(1)metro engines (株式会社メトロエンジン)

metro enginesは人工知能を用いたレベニューマネジメントを提供しています。競合価格、在庫、各種イベント、曜日要因などの機械学習データをもとに需要予測を行い、過去の販売実績と照らし合わせて最適な価格を算出するメトロエンジンのシステムは、都市部のホテルを中心に採用実績が豊富です。

またダイナミックプライシングのみならず、競合分析や宿泊施設に関する全般的なデータ自体を商品として販売しており、ホテル側のより広いニーズに対応しています。

施設数・部屋数ごとに課金される料金モデルのため、導入を検討される際は一度概算で料金を確認することをおすすめします。

metro engines サービスサイト

(2)Prigram(フォルシア株式会社)

京都大学と連携して技術開発を行っているフォルシア株式会社は、ホテル向けツール「Prigram」を提供しています。このツールは、過去の販売実績から宿泊日の需要レベルを3分割し、価格調整に労力をかけるべき日を絞り込む点が特徴的です。例えば、「最も需要の多い日は人力で価格調整」「最も需要の少ない日は価格調整しない」「需要が平均的なレベルの宿泊日の価格をシステムで自動算出」というように、価格調整によって生み出す利益が大きいと思われる日を抽出し、人の手を割くべきポイントを明確化することで、価格調整をより効率的に行なうことができるのです。

価格計算では、過去の予約実績や日々変化する予約状況/キャンセルのデータから、予約が入るペースを予測して価格を設定します。

客室数の多いリゾートホテルやシティホテルで、多く導入されているようです。

Prigram サービスサイト

(3)MagicPrice(株式会社空)

過去の予約実績 及び 自社/競合予約状況から需要予測を行ない、価格を設定します。サイトコントローラー(ホテル予約サイトへの価格反映などを管理するツール)との連携で、リアルタイムに価格を反映できます。チャットサポートやユーザーコミュニティなど、導入後のサポートが豊富な点も魅力です。

導入事例は豊富なため、実際に導入したホテルの事例をチェックすることをおすすめします。

MagicPrice サービスサイト

(4)プライシングスタジオ株式会社

プライシングスタジオ株式会社は、受託開発を行っています。

開発を行なうにあたり、まず小規模な実証実験からスタートする点が特徴的で、初期費用を抑えてダイナミックプライシングを試験導入することができます。まずは自社ホテルのうち1施設で実証実験を行ない、その結果を受けてより良いアルゴリズムを開発・自社の他施設に展開、といった導入ステップを踏むことも可能です。

また、導入がそもそも必要か、導入するならばどのように現場の業務に落とし込むのか、といった部分のコンサルティングも提供しています。

プライシングスタジオ株式会社 コーポレートサイト

 

Dr.プライスのおすすめ
・効率的にDPを適用するなら Prigram
・導入実績なら metro enginesMagicPrice
・自社に最適なDPを作るなら プライシングスタジオ

3.レンタカーでのダイナミックプライシング

(1)ME Car Rentals(メトロエンジン株式会社)

ホテル業界でツールを展開していたメトロエンジンですが、レンタカー業界でも専用のツールを開発しています。レンタカー予約サイトから競合他社の販売状況データを取得し、過去の販売実績やメトロエンジンが持つビックデータをもとに需要を予測して、最適価格を算出する仕組みです。

ME Car Rentals サービスサイト

(2)プライシングスタジオ株式会社

レンタカー業界でも、プライシングスタジオ株式会社での受託開発が可能です。ホテル業界のパートでも紹介したとおり、小規模な実証実験から開始してよりよいアルゴリズムを開発したり、導入後の業務コンサルティングを依頼することが出来ます。

レンタカー業界はまだまだダイナミックプライシングツールの少ない業界ですので、競合他社も同じツールを利用しているケースがありえます。この場合、価格決定のアルゴリズムが競合と同じで汎用的になってしまい、価格による差別化が難しくなることが予想されます。自社にオリジナルなアルゴリズムを、受託開発で作り上げるのも手だと言えるでしょう。

プライシングスタジオ株式会社 コーポレートサイト

 

Dr.プライスのおすすめ
・既存のツールを利用するなら ME Car Rentals
・自社に最適なものを作るなら プライシングスタジオ

4.スポーツでのダイナミックプライシング

(1)ダイナミックプラス株式会社

スポーツ業界のダイナミックプライシング開発企業として有名なのは、ダイナミックプラス株式会社です。横浜FマリノスなどのJリーグクラブや福岡ソフトバンクホークスなどのプロ野球チームでも採用されており、業界内の信頼が厚い企業です。過去のチケット販売実績や当日の曜日/天気、対戦相手やチーム順位から、推奨価格を算出する仕組みをとっています。

料金体系が特徴的で、ダイナミックプライシングを導入したチケットの販売額に手数料が発生する形を取っています。チケットが売れれば売れるほどダイナミックプラスの収入も増える出来高モデルであるため、成功にコミットしてくれる会社といえます。

技術面では、アメリカのアルゴリズム開発企業であるneustarのソースコードの「永久使用権」「改変権」を購入し、日本仕様にカスタマイズしているため、技術的な信頼度も高いです。

ダイナミックプラス株式会社 コーポレートサイト

参考

日経クロステック

(2)アビームコンサルティング

コンサルティング会社であるアビームコンサルティングも、スポーツ領域におけるダイナミックプライシングの経験があるようです。

コンサルティング会社であるため、導入にあたっての現行業務の分析や価格決定で検討すべき要素の洗い出しなど、システム開発以外の部分でのサポートも徹底しています。

アビームコンサルティング コーポレートサイト

 

Dr.プライスのおすすめ
・業界内の信頼で選ぶなら ダイナミックプラス
・コンサルタントとしての戦略サポートまで受けるなら アビームコンサルティング

 

5.まとめ

このように、同じ業界でもダイナミックプライシングには様々な手法があり、それに応じてツールも多種多様です。今回の記事では、日本のダイナミックプライシングツールを多く取り上げました。ツールの中に、自社に最適なものがあると良いですが、ない場合は受託開発が導入手段として有力となるでしょう。

ダイナミックプライシングの導入方法についてはこちらをご覧ください!

SNSでシェア

価格改善クラウド

この記事の監修者

プライスハック監修

高橋嘉尋

プライシングスタジオ株式会社代表取締役社長

プライシングスタジオは、B2B向け価格改善クラウド「Pricing Sprint」の開発・提供や、様々な産業へのダイナミックプライシング受託開発・導入サポート事業を展開している。また大手飲食チェーン店をはじめとする様々なクライアントに対し、プライシングコンサルティングを実施している。

Related Article

関連記事

ダイナミックプライシング企業インタビュー01 akippa株式会社

2020/09/24

akippa株式会社は、様々な空きスペースを駐車場として貸し借りできるサービスを運営している会社で、現在ダイナミックプライシングを...

【ビックカメラ】リアル店舗でのダイナミックプライシング|導入事例を徹底解説

2020/07/22

ビックカメラなどの大手小売店では、消費者に選ばれる商品価格の決定が重要になるなか、ダイナミックプライシングの注目度は高まっています...

ダイナミックプライシングの導入マニュアル【2020年最新版】

2020/07/22

ダイナミックプライシングの導入には、検討すべき項目が複数あります。導入すべき企業はどんな企業なのか、どんな方法で導入できるのか、な...

ダイナミックプライシングはどうすれば導入できる?各アプローチを徹底比較

2020/07/22

「ダイナミックプライシングを導入したいけど、実際どうしたら良いのだろう」このようにお考えのかたはぜひこの記事をご覧ください。3種類...