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ダイナミックプライシングの歴史を徹底解説

2020/07/15 (更新日:2021/12/24)

「ダイナミックプライシングは理解したけど、起源は?歴史は?なぜ最近になって話題になっているのか?」この記事ではそんな疑問に答えます。今回は、ダイナミックプライシングの歴史を、商品の値決めの変遷とともに解説していきます

ダイナミックプライシングってそもそも何?とお思いの方は、こちらをご覧ください!


ダイナミックプライシングとは

まず、そもそもダイナミックプライシングとはなんでしょう?
一言で言うならば、

高頻度で価格を変更させる仕組み」です。

需給や競合価格などの変化する要因に対応して価格を最適に変更することで、企業の収益を最大化させています。

例えば、祝日のホテルや帰省ラッシュ時の航空券の様に、人々の需要が高まった商品や、供給が足りていない商品に対しては、価格を上げて利益を最大化します。逆に、人々の需要が小さくなった商品や、供給が過多な商品に対しては、価格を下げることで、販売数を増やします
これがダイナミックプライシングの基本です。

それに加え、競合の価格を監視し、それを元に自社の価格を動かすアプローチや、供給する商品の価値の変化を価格に反映するアプローチなど、業界によって多彩なアプローチが行われます。

メリットやデメリットについてはこちらで解説しています!

ダイナミックプライシングの歴史

「ダイナミックプライシングはつい最近登場した概念」と思うかもしれません。

しかし、実はダイナミックプライシングは、人間がずっと行っていた値決め方法の延長線にあるものなのです。
歴史的に見ると、商品の価格が一定だった期間は、値札が開発された1870年代からで、むしろ価格は変動的な方が主流だったと言っても過言ではありません。

原始的なプライシング

歴史 ダイナミックプライシング

値札が使われるようになる前は、商品の価格は消費者と店主の価格交渉で決まっていました。店主は、製品の需要が高い、または在庫が限られていると判断した場合、価格を引き上げて利益を最大化し、逆に在庫過剰の商品を処分したい場合は、価格を下げて販売量を増やしていたのです。

また、購入する人に応じて価格を変更することもしていたようです!例えば、お客さんがたくさんのお金を使いそうな場合、使うお金が少なさそうなお客さんの場合よりも、価格を高く設定する、などです。

ダイナミックプライシングを、勘に頼って手動で行っていたんですね!

 固定価格制の誕生

小売店 ダイナミックプライシング

しかし、このシステムは非効率的だったため、企業が大規模化するにつれて、すべての商品の価格を把握し取引ごとに価格を決定していくことは難しくなっていったようです。

そのため、価格管理のコストを大幅に下げる施策として、1870年代にタグが開発されたと言われています!(諸説あり)このタグの登場によって、店舗側は一度決めた価格を記録・表示しておけるようになり、価格決定作業を減らすことができたのです。

こうして、「取引のたびに価格を決めるシステム」から「一度決めた価格で取引を行うシステム」(=一定価格制)が生まれ、今でも商品の価格決定の主流になっています。このころから、現在の私たちに馴染み深い、商品タグによる価格管理が主流になっていたのです。

ダイナミックプライシングの復活と発展

商品タグの発明によってあまり使われなくなったダイナミックプライシングは、技術革新や法律改正があった1980年代を皮切りに、再び出現します!

先頭を走ったのは、アメリカの飛行機業界でした。
それまで政府によって厳しく規制されていた航空業界の座席価格が、1980年代の自由化に伴い航空会社で管理できるようになったことを契機に、アメリカの航空会社は数百万ドルを投資して、季節などの座席需要に影響を与える要素に基づいて価格を自動調整するコンピュータープログラムを開発したそうです。これが情報技術を使った初めてのダイナミックプライシングだと言われています。

その後、航空業界に続く形で、ホテルやクルーズなど、その他の旅行業界のプレイヤーもダイナミックプライシングを導入していきました。

2000年代中盤ごろ、EC小売市場では同じ商品が乱立した結果、消費者にとって”価格”が主要な商品の選択要因となっていました。したがって小売業者は、常に最適な価格で商品を提供するために、製品の価格を1日に数回上下させることが求められるようになりました。しかし小売業者は手動で価格調整を実施する他なく、時間的なコストがかかるうえに正確性が高いとは言い難いものでした。そこで、価格調整を自動化するソリューションとして、小売企業にもダイナミックプライシングツールが普及したのです。

初期のEC小売でのダイナミックプライシングツールは、競合価格をもとに値段を変更するだけの単純な仕組みしか持っていませんでした。競合価格だけではなく、実際の需給に応じてプライシングができるのは、当時は航空業界などの需要の変動が読みやすい業界だけでした。

しかし現在、商品ごとの需要の変動や供給量の変化も予測することができるEC小売向けSaaSや、需要変動が予測しにくいスポーツ業界での開発企業が登場しています。この背景にはAIの発達があります。AIを用いることで、自社のデータだけではなく、大量のビッグデータを収集し、分析し、これまでには扱えなかった複雑な条件を需要予測に加味することができるようになりました。需要予測の可能性が広がったことで、多くの業界でダイナミックプライシングを活用することできるようになり、現在わたしたちの暮らしに影響を与えるようになっています。

EC小売業界のダイナミックプライシングについて詳しくはこちらから

プロスポーツ業界のダイナミックプライシングについて詳しくはこちらからご覧になられます。

まとめ

もともと商品の値決めは、店主と客の取引のたびに調整されるため、決まった値段が存在しないものでした。一定価格制は、商品の値札を作り、たくさんの商品の値段を管理する手間を省くために生まれたものであり、本来収益を最大化するには、商品の値段をダイナミックプライシングで決定することはあたりまえだと言えます。

そのダイナミックプライシングは、現在、情報技術の発展、特にAIの発展により大量の商品や需要予測が簡単でない商品に対しても行えるようになり、需給や競合価格をもとに適切な値段設定を自動で行えるようになったのです。

プライスハック監修

執筆者

高橋 嘉尋

プライシングスタジオ株式会社

代表取締役社長

これまでリクルートをはじめとする大手企業から中小企業まで数十サービスの価格決定を支援。また、公的機関、学会、雑誌などへのプライシングに関する論文提出や講演会、寄稿などを通じ、プライシングに対するノウハウを積極的に発信。慶應義塾大学在学中に起業。

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映画館は、座席数(=1度にサービスを供給できる量)が決まっている上、需要の変動が時間に応じて起きるため、ダイナミックプライシングとの親和性が高い領域と言えます。飛行機などに活用されるアルゴリズムを転用しやすいのです。 映画館がダイナミックプライシングを導入する場合は、ビックデータを元に需要予測を行い、予測される需要と映画館の容量に応じた値段に設定する、アルゴリズムが導入されている場合がほとんどです。 しかし、映画の料金に合わせてドリンクなどの値段も値上げしたところ、ダイナミックプライシングの名を借りた値上げだと批判を受けた映画館もあるようです。ダイナミックプライシングを導入する際は、その導入理由や変動要因を顧客に伝える、透明性の高さが求められるでしょう。 導入企業が気をつけるべきことについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。 ダイナミックプライシング導入のデメリットは?リスクとその解決策を解説します。 この記事は「ダイナミックプライシングについてわかってきたけど、導入することによるデメリットやリスクについて詳しく知りたい」とお考えの方にぴったりの記事です。ダイナミックプライシングの注意点と、その対策方法を紹介しています。 参考:『ダイヤモンドオンライン』映画やライブの「価格変動制」が話題 事例7.ライブ 音楽ライブでのダイナミックプライシングは、昨年11月の音楽イベント「Yahoo!チケット EXPERIENCE VOL.1」にて日本で国内で初めて導入され、国内で話題になりました。 導入の最大の目的は、収益の最大化です。需要が多い場合、高価格で販売し利益を最大化し、一方需要が少ない場合、値下げして販売数を促進し、客数を最大化することを、AIを用いて行います。 同じ条件のライブが定期的に開催されることは少ないため、機械学習を導入する際に準備データが不十分となるリスクがあるものの、アーティストの収益改善に必要な施策として今後も導入は拡大していくと考えられます。 今後のライブ業界でのダイナミックプライシングは、大規模会場での活用から導入が拡大していくと予測できます。当然のことながら、アーティストによる大規模なライブイベントでないと導入は金銭的に難しいことも理由としては挙げられます。 ライブでのプライシングは、値上げ以上に値下げとの相性が良くなります。なぜなら、スポーツチケットや航空券の場合と同じく、在庫が余るリスクがあり値下げしてでも会場を満席にすることが利益につながりやすいためです。また、安くしてでも客数を増やすことは、それによって参加した顧客をファンにすることができる可能性があるうえ、アーティストのブランディングにおいて重要な、動員数ブランドの獲得につながります。また、顧客から不満が出るのは値上げのタイミングなので、業界内で利用されてまもないダイナミックプライシングは、値下げメインの方が受け入れられやすいです。そのため、その値下げを有効活用できる大規模会場を中心に導入は拡大していくでしょう。 事例8.オフライン小売 EC小売業界もダイナミックプライシングが早くに導入された業界です。ここ数年はオフライン小売でも導入が拡大しております。電子タグとも呼ばれる、電子棚札の利用拡大により、日本国内でも大手家電量販店のノジマやビックカメラがダイナミックプライシングでの値付けを始めました。また、コンビニエンスストアのローソンでも、商品の賞味期限を基準に価格を変動させるダイナミックプライシングの導入実験が行われています。 もともとオフライン小売業界は、Amazonなどオンライン小売店やオフライン小売店同士の激しい競争環境のため、価格変更を頻繁に行う必要がありました。しかし、値札の張り替えを手動で行うことは、扱う商品点数が多い大手小売店において、非常にコストがかかるものでした。そこで電子棚札の実用化に伴い、ダイナミックプライシングの導入が拡大し、以前より高頻度の価格変更をスピーディーかつローコストに行えるようになりました。 参考:『mbaSwitch』小売店でも始まるダイナミックプライシング オフライン小売のダイナミック事例として、こちらでビックカメラの事例を紹介しています。 EC小売業界で注目されるダイナミックプライシングの事例をわかりやすく解説 ECでの小売業界は、ダイナミックプライシングが長く導入されており、実際に多くの成功事例が見られている業界です。この記事では、EC小売業界でのダイナミックプライシングについて、導入事例や特徴に触れながら…… 事例9.遊園地 国内でダイナミックプライシングを導入した遊園地の事例として、ユニバーサルスタジオジャパンが挙げられます。ユニバーサルスタジオジャパンでは、2019年1月から3種類の価格を、時期や曜日によって分けて提供する価格体系を始めました。現在はまだ細かい価格変更は行っていませんが、徐々にさらにダイナミックに価格を変えるようにすることも検討しているようです。 遊園地は繁忙期と閑散期の需要差が大きいため、繁忙期のチケットは高い値段で販売し利益を上げ、閑散期のチケットは安い値段で販売することで販売量を増やし、収益を最大化することができます。遊園地は基本的に同じサービスを顧客に提供する業態であり、繁忙期と閑散期という形で需要の変動を予測することができるため、適正価格の算出が比較的容易なのです。 しかし、今後さらに細かく動的なダイナミックプライシングを行っていくのならば、天気や近隣のイベントの有無など、需要を予測する変数を増やしていくことも必要になると考えられます。実際に、海外の遊園地向けダイナミックプライシングを提供しているSMART PRICERは、天気などの変数も加味してプライシングを行っているようです。 参考:『日経トレンド』USJが始めた「価格変動制」の裏側 こちらの記事では、ダイナミックプライシングによる混雑緩和の例として、遊園地業界を解説しています。 ダイナミックプライシングで混雑が緩和される?専門家が考察します 解決が望まれる混雑問題。ダイナミックプライシングは、近年その解決策として注目を集めているのです。この記事では、混雑緩和になぜダイナミックプライシングが役立つのかの説明に加え、実際に導入が見込まれる業界…… 事例10.化学工業 様々な製品の原料を作る化学工業でもダイナミックプライシングが導入されているケースがあります。化学工業で作成する商品の原料のもととなる化学品の価格は、基礎となる原油価格や需給バランスの変化によって変動することが多いです。 そのため、それらを自動で行えるダイナミックプライシングの導入が近年一部の会社で行われ始めています。化学工業は、あまりプライシングを工夫してこなかった業界であるため、収益性を高める有用な手段として注目されています。 「ベイン・アンド・カンパニー」の調査によると、非常に高いパフォーマンスをあげている化学工業会社の50%がダイナミックプライシングを導入しています。80%は競合他社の価格の監視を行っているようで、化学工業におけるダイナミックプライシングの有用性がわかります。 参考:『ベイン・アンド・カンパニー』The Formula for Better Pricing in Chemicals メジャーな業界事例 この記事では、貴重なダイナミックプライシングの事例をまとめました。 よりメジャーな事例である、EC小売、スポーツ、飲食店といった業界でのダイナミックプライシング導入事例は、以下の記事に専門的にまとめてあります。ぜひご覧ください! EC小売 EC小売業界で注目されるダイナミックプライシングの事例をわかりやすく解説 ECでの小売業界は、ダイナミックプライシングが長く導入されており、実際に多くの成功事例が見られている業界です。この記事では、EC小売業界でのダイナミックプライシングについて、導入事例や特徴に触れながら…… スポーツ Jリーグでも!スポーツチケット販売で活躍するダイナミックプライシング 近年、サッカーJリーグなどプロスポーツの試合のチケットはダイナミックプライシングで値付けされている場合があります。この記事では、国内外の事例に触れながら、スポーツ業界でのダイナミックプライシングの現状…… 飲食店 最新の飲食店のダイナミックプライシング事例【SNSで話題沸騰中】 様々な分野で導入が進むダイナミックプライシングですが、先日飲食店で導入されたというニュースが流れました。この記事では、最新事例を元に、飲食店でのダイナミックプライシングの可能性について迫っていきます。…… 高速道路、遊園地、銭湯 ダイナミックプライシングで混雑が緩和される?専門家が考察します 解決が望まれる混雑問題。ダイナミックプライシングは、近年その解決策として注目を集めているのです。この記事では、混雑緩和になぜダイナミックプライシングが役立つのかの説明に加え、実際に導入が見込まれる業界…… まとめ ダイナミックプライシングは近年様々な業界で導入され始めています。イールドマネジメントという形で適用できる、映画館やライブなどの供給に限りのある業界が代表的ですが、化学工業などのBtoB業界や、airbnbやUberといったCtoCサービスでも導入は進んでいます。これからも導入される業界は増えていくでしょう。まさに、どこにでもダイナミックプライシングがある時代が近づいているのかもしれません。自社では導入は難しいと思っていたとしても、開発企業やツール提供企業にお声をかけてみますと、導入の実現につながる可能性は十分にあります。 ダイナミックプライシングを導入すべき企業の特徴をこちらの記事で解説しております。導入をお考えの方は、ぜひご覧ください! ダイナミックプライシングと相性の良い企業は?事例をもとにわかりやすく解説 ダイナミックプライシングの導入には、適性のある企業、ない企業があります。この記事では、ダイナミックプライシングの導入が適している企業の特徴を5つを、導入事例を踏まえながら解説していきます。……

ダイナミックプライシングとは?仕組み・事例をわかりやすく解説

2020/12/02

近年注目を浴びているダイナミックプライシング(価格変動制)とはなにかについて、この記事では、定義・メリット・アルゴリズム・歴史・事例・導入方法など、様々な角度から解説します。 ダイナミックプライシングとは2 ダイナミックプライシングの概念的理解3 ダイナミックプライシングのメリット4 ダイナミックプライシングのデメリット4.1 ダイナミックプライシング導入への不信による顧客離れ4.2 高騰した価格による顧客離れ5 ダイナミックプライシングのアルゴリズム5.1 1.自動化5.2 2.機械学習による予測5.3 3.強化学習6 ダイナミックプライシングの歴史6.1 原始的なプライシング6.2 19世紀後半(1870年代〜)6.3 20世紀後半(1980年代〜)6.4 2000年代〜6.5 現在7 ダイナミックプライシングが導入されている業界7.1 遊園地7.2 駐車場7.3 EC業界7.4 オフライン小売業界7.5 スポーツ業界7.6 ホテル業界7.7 飲食業界7.8 コロナ禍でのダイナミックプライシング8 ダイナミックプライシングの導入方法9 まとめ10 プライスハックとは ダイナミックプライシングとは ダイナミックプライシング(Dynamic Pricing)とは、高頻度で価格を変更する仕組みです。 言葉を分解し理解すると、「ダイナミック」とは英和辞典で「動的」と訳され、何かが時間とともに変動する状態を指します。一方、「プライシング」とは、商品やサービスの値付けのことを指し、マーケティングでは重要とされる「4P」のうちの1つの概念です。 日常生活で私たちは多くの場合、商品・サービスの価格は発売時当初から一定であるもの(一定価格制)を享受しています。一方、ダイナミックプライシングでは、ITやAIなどのツールを用い、高頻度での価格変更を実現させています。 ダイナミックプライシングの概念的理解 ダイナミックプライシングの概念を理解するには、そもそものプライシングの基本を知る必要があります。 商品・サービスの売上は、「価格」と「販売量」の2つが組み合わさり、決定される(売上曲線)のに対し、販売量は価格に応じて、反比例“的”に決まります(価格曲線)。 この、価格曲線に価格を掛け合わせた「売上曲線」の最大化の実現がプライシングの基本です。 ダイナミックプライシングは、このプライシングの基本に需要と供給を組み合わせて、機会損失の最小化を実現を目的としています。 数量と価格による需要曲線を仮定したとき、一定価格での販売では機会損失(上図水色部分)が多く生まれます。 一方、ダイナミックプライシングの実現は、需要により価格を変動できるため、機会損失を減らせます。 ダイナミックプライシングでは、需要が多く、供給が間に合わない場合は、価格を高くし、それでも購入する顧客を絞りつつ、収益を最大化する。一方、供給が多く、在庫処分または機会損失が発生する場合は、価格を低くし、購入者数を増加し、売上向上を図る。といった戦略が可能です。 ダイナミックプライシングのメリット ダイナミックプライシングの最大のメリットは、「収益最大化」です。先ほど紹介した図は、価格とその価格で販売できる数量を示した図です。この図を用い、改めて収益最大化のポイントを解説します。 左図が通常の価格設定、つまり一定価格での販売です。価格はA円に固定され、この価格での販売数の最大はaになります。そのため、最大売上はA円×a個で、売上は紺色の部分が該当します。 全ての状態において、予測する最大の販売数aが販売できるのであれば、問題はありません。しかし、実際に商品・サービスの需要は一定ではなく、変動するものです。 需要が大きいとき →実際に得られたはずの収益を逃す。在庫不足が発生する。 需要が小さいとき →販売数が減少する。在庫が余る。 つまり、通常の一定価格では、需要が大きい時には収益を、需要が小さい時には価格を下げれば獲得できたであろう顧客を逃してしまいます。一方、ダイナミックプライシングによる価格設定(右図)では、価格をA円だけでなく、B・C点のような値上げ、D・E点のような値下げを実施できるため、需要の変動や供給の状況に応じた収益最大化が可能になります。 需要が大きい、または供給不足と判断されるとき →価格を上げ、その値段でも購入する層からより多くの利益を得られます。また、飛行機など供給が限られる場合は、需要の集中を抑え、需要が小さい時に購入するようにうながすことになり、全体の収益を最大化します。需要が小さい、または供給過多と判断されるとき →値下げをおこない、新規顧客・見込み顧客を流入させ、販売数を増やせます。これには収益が増える、在庫処理をスピーディーにできるというメリットだけではなく、一定価格制では価格が高いゆえに商品に見向きもしなかった顧客に、自社製品を知ってもらえるというマーケティング的価値もあります。 ダイナミックプライシングでは、一定価格制のもとでは失っていた、本来需要変動により生まれる 「定価より高価での販売機会」 「販売する価格を下げれば獲得できたであろう販売機会」 を逃さず掴み、収益を最大化を実現しています。 他にもメリットとして、より深い顧客の理解・工数削減・安全な価格管理などがあります。 ダイナミックプライシングのメリット4選|決め手は収益の最大化! ダイナミックプライシングは近年多くの業界で導入が拡大しています。それでは、企業はどんなメリットを求めて導入しているのでしょうか?この記事ではダイナミックプライシングがもたらすメリット4選をわかりやすく…… ダイナミックプライシングのデメリット ダイナミックプライシングは、収益の最大化につながる一方、導入による顧客離れの危険性があります。ダイナミックプライシング導入への不信や高騰した価格による顧客離れが起こりえます。 ダイナミックプライシング導入への不信による顧客離れ ダイナミックプライシングの導入は消費者からの不信を買うリスクがあります。 顧客は値上げに対して敏感であり、ダイナミックプライシングによる大幅な値上げは「この企業は、自社の儲けだけを追求している」と感じさせてしまいます。 また、値下げをする前に高値で購入した顧客は、損をした気分になり不満を抱いてしまうかもしれません。例えば、飛行機のチケットを7,000円で購入した顧客が、翌日に6,000円に値下げされたチケットを見た場合、1,000円分の損をした感覚になるとっいった感じです。 ダイナミックプライシングによる価格変動は、顧客の不信感を募らせ、それを理由に商品・サービスを購入しなくなるという、長期的な利益を失うというリスクがあります。 そのため、ダイナミックプライシングを導入するときは、顧客に適切な導入理由や価格変動の要因を納得感のあるかたちで顧客に伝えなければいけません。 高騰した価格による顧客離れ ダイナミックプライシングによる値上げは、商品・サービスに対して価格が見合っているかに対して、顧客が不信感を抱く危険性もあります。 例えば、繁盛期のホテルでは、宿泊料が通常価格の何倍にもなることはよくありますが、提供されるサービスの質は変わらないので、消費者からすれば、値段に対してサービスの質が低いと判断されかねません。 ダイナミックプライシングを導入した事実を顧客が知らないとしても、値上げされた価格に対してサービスが見合っていないと判断し、顧客がサービスから離れてしまうリスクも持ちます。 顧客離反を生まないためにも、ダイナミックプライシングを導入する際には、導入理由や仕組みについて、顧客に詳しく説明することが重要です。 ダイナミックプライシング導入のデメリットは?リスクと解決策を解説 ダイナミックプライシングの導入には大きなメリットがある一方、導入に伴うデメリットも存在します。この記事では、ダイナミックプライシング導入が抱えるリスクと、それへの対処法について解説しています。…… ダイナミックプライシングのアルゴリズム ダイナミックプライシングの「需給に合わせた最適な価格決定」のアルゴリズムは、利用する技術ベースで次の3つに大別できます。 1.自動化 2.機械学習による予測 3.強化学習 1.自動化 自動化によるダイナミックプライシングは、既存の値付けルールをシステムで実現させたもので、一般的にルールベースと呼ばれます。 完全手動で作成したルール・機械学習を活用して作成したルールをシステムに置き換え、実装するというダイナミックプライシングです。 この仕組みはの利点は、実装に必要な技術の難易度がそこまで高くなく、実装が容易なことです。 通例業界としては、従来からの変動価格を利用していた航空・ホテル業界や競合価格のみを参照した価格変更をおこなうEC小売業界があります。 2.機械学習による予測 機械学習によるダイナミックプライシングは、需要を仮定し、需要予測から最適な値付けをおこなうものです。需要予測には、頻度論的回帰モデルやベイズ回帰モデルといった手法が使われます。 日付や曜日、天候や近隣イベントの有無など様々な変数をもとに、時々の需要予測を実施したプライシングが行われ、現在のダイナミックプライシングの主流と呼べるものです。 需要変動に売上が大きく影響を受けるテーマパーク業界やスポーツ観戦・コンサート・ライブなどといったエンタメ業界など、需要予測が必要な業界で多く採用されています。 3.強化学習 強化学習によるダイナミックプライシングは、特定の状態(天気など、需要と価格に関わる変数の特定の値)で、最も収益最大化につながる選択肢を、AIの経験から導き出す仕組みです。 強化学習によるダイナミックプライシングは、需要を仮定しないため、より収益最大化につながる可能性があるとされていますが、実装事例は、特に国内ではほとんど見受けられません。 原因としては、次のものが考えられます。 1.データ不足 2.精度に欠けている 3.AIの判断がブラックボックス化される恐れがある 現在、機械学習によるダイナミックプライシングは、論文レベルでは進行中であるが、プライシング領域での実用例はほぼなく、実用化は先の話になるでしょう。 ダイナミックプライシングのアルゴリズム3種類を簡単に解説 ダイナミックプライシングは、変動する需給に合わせた最適な価格で商品/サービスをで販売することを可能にします。それでは、どのように需給に合わせた最適価格を導いているのでしょうか?この記事では、ダイナミッ…… ダイナミックプライシングの歴史 原始的なプライシング 歴史的に見ると、価格が一定だった期間は、値札が開発された1870年代からで、むしろ価格は変動的な方が主流だったと言っても過言ではありません。 値札が使われる以前は、消費者と店主の価格交渉で決定されることが当たり前でした。 19世紀後半(1870年代〜) 19世紀からの企業の大規模化の中で、この作業コストを軽減するために、値札を使い、一定価格で商品を販売するようになりました。 この後に続く大量生産の時代では一定価格制が一層社会に浸透していき、20世紀以降にに登場するサービス業などの新しい業態でも、一定価格でサービスを販売することが当然のようになりました。 20世紀後半(1980年代〜) 1980年代を皮切りに現代版ダイナミックプライシングがアメリカの航空産業で始まりました。 アメリカの航空会社は数百万ドルを投資して、季節などの座席需要に影響を与える要素にもとづいて価格を自動調整するコンピュータープログラムを開発したそうです。これが情報技術を使った初めてのダイナミックプライシングだと言われています。 その後、航空業界に続く形で、ホテルやクルーズなど、その他の旅行業界のプレイヤーもダイナミックプライシングを導入していきました。 2000年代〜 EC小売市場では同じ商品が乱立した結果、消費者にとって”価格”が主要な商品の選択要因となり、価格調整を自動化するソリューションとして、小売企業にもダイナミックプライシングツールが普及しました。 現在 現在では、商品・サービスごとの需要の変動や供給量の変化を予測できるEC小売向けSaaSや、需要変動が予測しにくいスポーツ業界での開発企業が登場しています。 この背景にはAIの発達があります。AIを用いることで、自社のデータだけではなく、大量のビッグデータを収集し、分析し、これまでには扱えなかった複雑な条件を需要予測に加味できるようになりました。 需要予測の可能性が広がり、多くの業界でダイナミックプライシングを活用できるようになった今、わたしたちの暮らしに影響を与えています。 ダイナミックプライシングの歴史を徹底解説 商品価格が一定でなくなるダイナミックプライシングは、異常なものなのでしょうか?実は、商品を一定の価格で販売していた時期の方が歴史的に見れば珍しいのです。この記事では、ダイナミックプライシングの起源や拡…… ダイナミックプライシングが導入されている業界 ダイナミックプライシングは近年多くの業界に導入されています。AI、ビッグデータ、電子棚札といったテクノロジーの発展と共に活用できる業界は広がりました。その例をいくつか紹介していきます。 ダイナミックプライシングの国内外の10の事例を解説 ダイナミックプライシングとはなにかについて、国内外の10の事例をもとに解説します。近年、ダイナミックプライシングは様々な業界で導入されています。…… 遊園地 「東京ディズニーランド・ディズニーシー」や「ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)」などを代表する遊園地で、入場チケットのダイナミックプライシングが導入されています。 入場チケットのダイナミックプライシングの導入は、時期による入園者数の変化などに対応するため、混雑緩和などを狙いとした導入と公表されています。 USJでは2019年1月より、ディズニーでは2021年3月より、土日・祝日・長期休暇期間・ゴールデンウイークなど、混雑時にチケット価格が基本料金より値上げされるダイナミックプライシングがおこなわれています。 参照 ・日経新聞「USJ、入場券に変動価格制 大手テーマパークで初」 ・東京ディズニーランド®/東京ディズニーシー® チケットの変動価格制導入について ダイナミックプライシングで混雑が緩和される?専門家が考察します 解決が望まれる混雑問題。ダイナミックプライシングは、近年その解決策として注目を集めているのです。この記事では、混雑緩和になぜダイナミックプライシングが役立つのかの説明に加え、実際に導入が見込まれる業界…… 駐車場 駐車場は、現在日本でも、海外でもダイナミックプライシングの導入が進んでいる領域です。需要予測をもとに、駐車場の値段を最適価格に変更します。 国内の駐車場予約サービスakippaでは、ダイナミックプライシングが適用されています。駐車場の近くでのイベントの有無や普段の利用状況から需要を予測し、それに応じた値段に価格を設定しているようです。 ダイナミックプライシング企業インタビュー01 akippa株式会社 akippa株式会社は、様々な空きスペースを駐車場として貸し借りできるサービスを運営している会社で、現在ダイナミックプライシングを導入しております。今回は導入経緯やダイナミックプライシングのこれからに…… EC業界 消費者が特定の商品を購入する際、同じものを複数のサイトで販売しているEC業界では、商品そのものの価値より、販売価格が重視されます。 そのため、競合の価格や変動する需要に応じて価格を変動させることで収益を最大化できます。 EC小売業界で注目されるダイナミックプライシングの事例をわかりやすく解説 ECでの小売業界は、ダイナミックプライシングが長く導入されており、実際に多くの成功事例が見られている業界です。この記事では、EC小売業界でのダイナミックプライシングについて、導入事例や特徴に触れながら…… オフライン小売業界 ここ数年でオフライン小売でも導入が拡大しております。電子棚札の利用拡大により、日本国内でも大手家電量販店のノジマやビックカメラがダイナミックプライシングでの値付けを始めました。 また、コンビニエンスストアのローソンでも、商品の賞味期限を基準に価格を変動させるダイナミックプライシングの導入実験が行われています。 もともとオフライン小売業界は、Amazonなどオンライン小売店やオフライン小売店同士の激しい競争環境のため、価格変更を頻繁に行う必要がありました。しかし、値札の張り替えを手動でおこなうのは、扱う商品点数が多い大手小売店において、非常にコストがかかるものでした。 電子棚札の登場は、ダイナミックプライシングの導入を拡大させ、以前より高頻度の価格変更をスピーディーかつローコストにできるのを実現させました。 【ビックカメラ】リアル店舗でのダイナミックプライシング|導入事例を徹底解説 ビックカメラなどの大手小売店では、消費者に選ばれる商品価格の決定が重要になるなか、ダイナミックプライシングの注目度は高まっています。しかし、リアル店舗を持つ小売店で、どのように行うのでしょうか?この記…… スポーツ業界 スポーツのチケットの需要は、試合ごとに大きく異なり、その需要はあらかじめ予測できるものではなく、試合状況や、天候などの環境要因に左右されます。 スポーツ業界でのダイナミックプライシングは、時間と共に変化する需要をAIを用いた機械学習で予測し、さらにスタジアムの残り席数という供給(在庫)状態も加味して、価格決定をしています。 Jリーグでも!スポーツチケット販売で活躍するダイナミックプライシング 近年、サッカーJリーグなどプロスポーツの試合のチケットはダイナミックプライシングで値付けされている場合があります。この記事では、国内外の事例に触れながら、スポーツ業界でのダイナミックプライシングの現状…… ホテル業界 ホテルでは古くから使われてきた「レベニューマネジメント」という手法があり、予約状況をもとにした価格変更を手動で実施していました。 現在では、ダイナミックプライシングを自動化しおこなうことで、効率よく収益最大化を図っています。 ホテル業界のダイナミックプライシング|客室稼働率を向上させる価格システムを解説 この記事では、ホテル業界でのダイナミックプライシングについて、事例を交えながら解説いたします。…… 飲食業界 コロナ禍における「3密」を回避するために、飲食店でダイナミックプライシングを導入されたのが、ネット上で話題となっていました。 最新の飲食店のダイナミックプライシング事例【SNSで話題沸騰中】 様々な分野で導入が進むダイナミックプライシングですが、先日飲食店で導入されたというニュースが流れました。この記事では、最新事例を元に、飲食店でのダイナミックプライシングの可能性について迫っていきます。…… コロナ禍でのダイナミックプライシング コロナ禍の状況によりダイナミックプライシング導入が促進されています。 今回紹介した業界以外にも、電車・高速道路・旅行産業でもダイナミックプライシングが進んでいます。 コロナ禍でダイナミックプライシングが大幅促進!?ニュースと事例を総まとめ! 新型コロナウイルスの感染拡大と共に耳にすることが増えた「ダイナミックプライシング」。この記事では、コロナ禍で報道されたニュースをもとに、ダイナミックプライシングを解説していこうと思います。…… ダイナミックプライシングの導入方法 ダイナミックプライシングの導入方法としては、自社開発・ツール利用・受託開発があげられます。 3つのパターンを検討する際に役に立つ、フローチャートを作成しました。 導入を検討されている企業様は、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。 ダイナミックプライシングの導入マニュアル【2020年最新版】 ダイナミックプライシングの導入には、検討すべき項目が複数あります。導入すべき企業はどんな企業なのか、どんな方法で導入できるのか、などについて解説しているこの記事は、ダイナミックプライシング導入マニュア…… ダイナミックプライシングに関するツール販売業者・受託開発業者を比較検討を考えている企業様は、こちらの記事を参考にしてください。 ダイナミックプライシングのおすすめサービス一覧|専門家がガチ比較・評価 ダイナミックプライシングのサービスは現在様々な業界で活用されています。この記事では、国内で提供されているサービスを業界別で網羅的に紹介しています。この記事を読んでぜひ自社に適したダイナミックプライシン…… まとめ 高頻度で価格を変動させる仕組みであるダイナミックプライシングは、需給に応じた価格に商品価格を変更し続けることによって、導入企業の収益最大化に貢献します。 しかし、導入には顧客離れにつながるリスクもあるため、導入を顧客に納得いただけるように、「導入理由」及び「価格変動要因」をしっかりと顧客に伝えることが重要です。 そして、このようなダイナミックプライシングは、技術の進歩とともに、様々な仕組みでの収益の最大化を目指せるようになり、様々な業界に適用されるようになりました。 この記事ではダイナミックプライシングについて、定義・メリット・デメリット・仕組み・導入事例など様々な観点から解説しました。この記事を通じてダイナミックプライシングとは何かを理解できたのならば幸いです。 プライスハックとは プライスハックとは、「プライシングで事業成長を加速させる」をミッションとして掲げるプライシングスタジオ株式会社が運営する、プライシングメディアです。 価格を1%あげたことで、「12.8%」営業利益が改善されると言われているほど、企業・事業の成長にとってプライシングは重要なものになってきます。 しかし、実際にいくらで売ればいいのか、値上げしたら離反顧客が出てしまうのではないかという懸念から、自社での価格決定・価格変更を実施するのが難しいのが現状です。 私たちは、プライシングのプロフェッショナル集団として、企業のプライシングに関する課題を全力で解決したいと思っております。

ダイナミックプライシングのアルゴリズム3種類を簡単に解説

2020/12/01

ダイナミックプライシングは、変動する需給に合わせた最適な価格で商品/サービスをで販売することを可能にします。それでは、どのように需給に合わせた最適価格を導いているのでしょうか? この記事では、ダイナミックプライシングのアルゴリズムについて簡潔に解説します。ダイナミックプライシングとは何かについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。 ダイナミックプライシングとは?仕組み・事例をわかりやすく解説 近年話題のダイナミックプライシングとはなんでしょうか?「メリットは?デメリットは?どんな仕組み?歴史は?どんな事例があるの??」この記事では、そんな悩みに答えるべく、ダイナミックプライシングについて網…… はじめに2 ダイナミックプライシングのアルゴリズム解説2.1 1.自動化2.2 2.機械学習による予測2.3 3.強化学習3 まとめ はじめに ダイナミックプライシングは、需給に合わせてその時の最適な価格に価格を変更することで収益を最大化します。この「需給に合わせた最適な価格決定」の仕組みは、利用する技術ベースで3つに大別できます。それではその仕組みについて解説していきます。 ダイナミックプライシングとは?仕組み・事例をわかりやすく解説 近年話題のダイナミックプライシングとはなんでしょうか?「メリットは?デメリットは?どんな仕組み?歴史は?どんな事例があるの??」この記事では、そんな悩みに答えるべく、ダイナミックプライシングについて網…… ダイナミックプライシングのアルゴリズム解説 1.自動化 第1のパターンは、既に定まっている価格決定のルールに基づき、人の手で行っている価格変更作業を、自動化する仕組みです。ダイナミックプライシングでは「収益の最大化を目指す際に把握したい需要の変動」をツールを用いて予測し、価格を決定するのが主流ですが(後述)、このパターンはツールを用いた需要の予測を行わない点で特徴的です。 その例として、 競合価格を監視し、競合価格に応じて価格を自動変更するツール 在庫数に応じて価格を自動変更するツール が挙げられます。 1の場合、監視する競合価格から100円安くするなど、競合価格をもとに価格変更するルールを定め、自動で価格を変更します。 2の場合、現在の自社の供給(在庫)状況をもとに、できるだけ高い値段で売り切れるように、予め定めたルールに沿って段階的に商品価格を自動変更します。 これらのツール・手法は、実装に必要な技術の難易度がそこまで高くないため、実装が容易だという利点があるものの、価格決定がルール化されていないと適用できないという難点もあります。 このパターンはホテルや飛行機のチケットなどの業界で古くから利用されてきたアルゴリズムになります。 2.機械学習による予測 ダイナミックプライシングの主流と呼べるものが、機械学習をもとに需要予測を行うパターンです。これは、天気や近隣のイベントの有無、曜日などの様々な変数をもとにその時々で需要予測を行い、それをもとにプライシングを行う仕組みとなります。この機械学習に分類されるダイナミックプライシングでは、需要予測をルールベースではなく機械学習といわれる手法で行い、プライシングをします。機械学習とは数理・統計による予測をコンピューターで行うアルゴリズムです。 例えば、EC小売ツールでも、競合価格に反応するだけではなく、過去の売れ行きからこれからの需要を予測する時系列分析という機械学習を利用して、需給に応じた価格決定を実現しています。機械学習を用いたダイナミックプライシングは、スポーツの試合やアーティストのライブのチケットや駐車場など、需要変動が頻繁に起こる業界で効果を発揮しやすい手法だと言えます。 このアルゴリズムが可能になってから、ダイナミックプライシングはホテルや飛行機などの特別な業界のソリューションではなく、一般的な収益最大化のツールとして検討されるようになったといえます。 3.強化学習 このパターンは、上記の2つのパターンとは考え方が異なります。この仕組みでは、予測した需要をもとに価格変更を行うのではなく、特定の状態(天気など、需要と価格に関わる変数の特定の値)で、最も収益最大化につながる選択肢を、AIが経験から導き出します。価格を動かしていると、収益や利益への影響が発生します。この時の収益・利益の変動具合を”報酬”としてAIに与えると、より最適な価格を導き出す学習を行います。与えられる報酬を最大化するように、最適な価格の提案ができるように学習するのです。 強化学習は、AIが最適な価格を学習するまでに大量のデータと思考錯誤の期間が必要という特徴があります。また、どういう理屈で価格を変動させたかが不明瞭になってしまい、ブラックボックス化してしまうというリスクも抱えています。 また、この強化学習を利用したダイナミックプライシングを提供している企業はほとんどないのが現状です。理論上は可能なはずですが、データが足りていない、精度にかけている、顧客離れのリスクからブラックボックス化を避けている、などの理由から、このモデルの社会実装は進んでいないと考えられます。 顧客に不信をもたれるというリスクについてはこちらで詳しく解説しております。 ダイナミックプライシング導入のデメリットは?リスクと解決策を解説 ダイナミックプライシングの導入には大きなメリットがある一方、導入に伴うデメリットも存在します。この記事では、ダイナミックプライシング導入が抱えるリスクと、それへの対処法について解説しています。…… まとめ ダイナミックプライシングは、技術の発展とともに今回3つに分類したような仕組みが生まれました。現在の主流は、2番目に紹介した需要予測ベースの機械学習となりますが、他の2つの仕組みも活用できれば高い効果を発揮します。 この記事では、これらについて解説してまいりました。 ただし、今回の記事では、仕組みの大枠は説明しましたが、実際に必要となる数式やアルゴリズムの詳細までは言及しておりません。そのため、実際に導入を考えている場合は、アルゴリズムに関して豊富な知識を持つ、ダイナミックプライシングの開発企業へ相談することも選択肢の一つとして考えられます。ダイナミックプライシングを企業で導入しようと思った際に、その実現の仕方までは検討されないかもしれませんが、活用する仕組みを把握して導入することができると、失敗も少なくなるかと思います。 導入をお考えの方はこちらの記事をご覧ください。 ダイナミックプライシングの導入マニュアル【2020年最新版】 ダイナミックプライシングの導入には、検討すべき項目が複数あります。導入すべき企業はどんな企業なのか、どんな方法で導入できるのか、などについて解説しているこの記事は、ダイナミックプライシング導入マニュア……

ホテル業界のダイナミックプライシング|客室稼働率を向上させる価格システムを解説

2020/11/26

この記事では、ホテル業界でのダイナミックプライシングについて、事例を交えながら解説いたします。 ダイナミックプライシングについて詳しく知りたい方はこの記事をご覧ください。 ダイナミックプライシングとは?仕組み・事例をわかりやすく解説 近年話題のダイナミックプライシングとはなんでしょうか?「メリットは?デメリットは?どんな仕組み?歴史は?どんな事例があるの??」この記事では、そんな悩みに答えるべく、ダイナミックプライシングについて網…… ホテル業界とダイナミックプライシングの歴史2 ホテル業界におけるダイナミックプライシング導入のメリット2.1 1.収益拡大2.2 2.自動化による業務効率化3 ホテルにおけるダイナミックプライシングの仕組み3.1 ステップ1:需要予測をもとに価格設定3.2 ステップ2:状況に応じた価格変更4 ホテルのダイナミックプライシング導入企業事例4.1 Hotel Windoerの価格決定の状態と変化4.2 Hotel Windoerのダイナミックプライシングの導入4.3 ダイナミックプライシング導入の結果5 まとめ ホテル業界とダイナミックプライシングの歴史 ホテル業界は、ダイナミックプライシングがかなり早くに導入された業界です。 ダイナミックプライシングとは、「高頻度で商品価格を変更させる仕組み」で、商品の需給に合わせて価格を変更させて適正価格で売ることに活用されています。 実は1980年代後半からアメリカでは、ホテルのダイナミックプライシングは価格変更の担当者により行われてきていました。しかし当時は、担当者の経験と勘に頼って需要を予測して、収益を高められるように価格を変動させてきていたのです。 それを近年では、自動化や機械学習をもとにした需要予測を用いて、ダイナミックプライシングが行われるようになっています。 ホテル業界におけるダイナミックプライシング導入のメリット ホテル業界におけるダイナミックプライシング導入のメリットとして以下の2点があげられます。 1.収益拡大 ホテル業界のダイナミックプライシングでは、「できるだけ高い価格で全ての部屋を売り切る」という目標を達成するために価格を変動させます。 客室の需要が大きい場合…できるだけ高く売り切れるように「値上げ」をする ex)予約状況が良い、当日イベントが近くで開催される、繁忙期、休日 客室の需要が小さい場合…売り切れるように「値下げ」をする ex)予約状況が悪い、当日雨が降る、閑散期、平日 これらにより、稼働率と平均客室単価の双方が改善されるため、ホテルの収益は増加します。 2.自動化による業務効率化 ダイナミックプライシングは、従来は担当者の勘と経験を元に考えられ、手動で行われていた、価格決定や価格変更の膨大な作業を自動化できます。 「客室の種類が膨大」「様々なオンラインチャネルで価格を顧客に通知している」「価格変更の回数を増やしたい」などの場合に、価格決定・変更作業の業務コストはかなり大きなものになってしまいます。 そのため、ダイナミックプライシングによりそれらを自動化することは、業務効率化としての価値も大きいと言えるでしょう。 ホテルにおけるダイナミックプライシングの仕組み ホテル業界では顧客が増えても、それに応じたスタッフの数などが変わらない場合が多いため、コストが上がりにくいという特徴があります。 そのため、「できるだけ高い価格で全ての部屋を売り切る」を目標に、ダイナミックプライシングが行われます。ステップは以下の2つです。 需要予測をもとに、部屋料金を日毎に異なる価格に設定 予約状況や、予測する需要の変動をもとに、予約日まで価格を変更し続ける そんなホテルでのダイナミックプライシングを解説します。 ステップ1:需要予測をもとに価格設定 まず、曜日、季節、その日のイベントの有無などの、需要を左右する変数をもとに、その日のホテルの需要の大きさを予測します。そして、その予測から特定の予約日の価格を設定します。 ステップ2:状況に応じた価格変更 ①レベニューマネジメントを活用した価格変更 さらに、1度設定した価格を、予約状況や新たなデータを元に変動させます。それには、主に、ホテルで以前から行われてきていた「レベニューマネジメント」という手法が活用されます。 レベニューマネジメントでは、その時点での予約状況をもとにした価格変更を行います。これにより、「できるだけ高い価格で売り切る」ことを目指します。 レベニューマネジメントの工程 まず特定の予約日の、部屋が埋まっていくペースを推定しておきます。これは、下の画像のように、ブッキングカーブ(予約曲線)として表されることも多いです。 そこで、レベニューマネジメントでは、予約のペースの、理想と現実のズレに合わせて価格変更するのです。 予定より早く部屋が埋まりそうな場合→値上げ 予定するように部屋が埋まらない場合→値下げ このように価格を動かすことで、ブッキングカーブ通りに予約を埋め切ることを狙います。 ②外部データを活用した価格変更 また現代のダイナミックプライシングは、内部のデータだけではなく、外部のデータから、需要を予測して価格変更します。 例①天候などの外部データを元にした需要予測 予約日が近づくにつれて明らかになる、需要予測に扱えるデータをもとに価格変更が行われます。 天気はその代表例です。例えば、台風が直撃するとわかると、その日の需要は落ち込みますよね。それがわかれば、売り切るためには客室料金を安く変更する必要があるとわかります。このように、天気が需要、ひいてはブッキングカーブに与える影響をAIや人間が定義したうえで、価格変更を行います。 例②競合ホテルの在庫に応じた価格変更 実施しているホテルとして、アパホテルがあげられます。例えば、エリアの競合ホテルに10,000円の部屋しか在庫がなくなった時に価格を11,000円に自動で値上げするように、競合価格をもとにダイナミックプライシングを行います。 ブランド力もあり、一等地にあるアパホテルは、「1,000円の差なら自社が選ばれるだろう」と考えているため、自動的に価格変更を行い、利益増を狙っているのです。このように、競合ホテルの在庫状況もダイナミックプライシングに使われます。 参考:現代ビジネス ホテルのダイナミックプライシング導入企業事例 実際にダイナミックプライシングを導入しているホテルとして、インドのホテル「Hotel Windoer」 の導入事例を解説します。 Hotel Windoerの価格決定の状態と変化 Hotel Windoerは、インドのパトナの中心部に位置する77室の中規模ビジネスホテルです。市街地の中心に位置しており、常に低料金の多くの格安ホテルに囲まれています。 Hotel Windoerは、そんな状況でもホテルのブランドを薄れさせないために、値下げを避けていたのですが、価格競争を行っている周囲の競合に顧客を取られてしまっていました。また、価格変更の重要性は理解していたものの、様々なチャネルでの価格変更を手動で行っていたため、頻度は週に1度と少なかったようです。 Hotel Windoerのダイナミックプライシングの導入 Hotel Windoerは、2018年にaiosellという企業のダイナミックプライシングシステムを導入しました。 季節や予約時間、競合状況などの様々な要素から需要を予測するダイナミックプライシングにより、客室稼働率を高めながら、平均客室単価を高くキープできました。 また、安易な値下げを行わずに、売れないと判断した部屋の料金のみを予約直前に値下げすることで、ブランドイメージを保ちながら、売り切ることを可能にしました。 さらに、価格決定及び価格変更の自動化により、担当者はその仕事を省き、他の仕事に専念できるようになったそうです。 ダイナミックプライシング導入の結果 ダイナミックプライシング導入後、Hotel Windoerは「総宿泊日数(Total room nights)の向上」「総売上(Total Sales)の向上」のメリットを享受することができました。 ダイナミックプライシングにより、部屋の稼働率が増えたことが総宿泊日数の増加に繋がったようです。 さらに、稼働率に加え客室単価の改善ももたらされたことは、総売上の増加をもたらしたと考えられます。 参考:AIOSELL まとめ ホテル業界において、ダイナミックプライシングは馴染み深い側面を持ちながらも、今後もアップデートされていくであろう重要な価格決定手法です。 また、ホテル単体だけではなく、パッケージツアーとして飛行機代と合わせてダイナミックプライシングされるケースも出てきています。今後もホテル業界のダイナミックプライシングから目が離せません! ホテル業界のダイナミックプライシング提供企業についてはこちらを参考にしてください。 ダイナミックプライシングのおすすめサービス一覧|専門家がガチ比較・評価 ダイナミックプライシングのサービスは現在様々な業界で活用されています。この記事では、国内で提供されているサービスを業界別で網羅的に紹介しています。この記事を読んでぜひ自社に適したダイナミックプライシン……