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MA(マーケティングオートメーション)業界の料金体系比較まとめ調査・価格設定の考察

2020/12/30 (更新日:2022/03/15)

この記事では、MA(マーケティングオートメーション)業界における各社の価格調査および価格設定に関する考察をおこないます。


プライシングスプリント

MA(マーケティングオートメーション)とは

MA(マーケティングオートメーション)とは、オンライン上で企業の商品やサービスを販促させるための自動最適化ツールです。MAは、マーケティング担当者が行ってきたリードジェネレーションやナーチャリングといった仕事を自動・最適化させます。

MAを活用すると、見込み顧客の自社サイトやメールへの反応が明らかになり、営業を適切なタイミングでおこなえるようになります。

機能 概要
見込み顧客の生成・育成 見込み顧客を獲得し、購買を促す施策の策定・実行/td>
訪問者分析 見込み顧客が閲覧するランディングページの作成
トラフィック分析 管理する見込み顧客を、購買可能性をもとにスコアリング
行動分析 設定したシナリオに沿って、見込み顧客へメール配信
Web行動解析機能 各コンテンツ上での見込み顧客の行動を解析

(調査日:2021年5月24日)

MA(マーケティングオートメーション)の市場規模

矢野経済研究所によると、2020年のMA市場の市場規模は、447億3500万円と見込まれています。次のグラフは、MAとDMP(Data Management Platform)を合算した市場規模の推移を示します。薄い青色の部分がMA市場です。

(出典:矢野経済研究所)

MA(マーケティングオートメーション)の価格・料金体系の概要

MAは、主に月額制の利用料金を設定しています。「単一価格モデル」「機能数によって値段が変動する複数パッケージ価格モデル」が設定されています。これに加えて、獲得したリードの件数や、ナーチャリングのためのメール送付件数などに応じて「従量課金モデル」を採用していることが多いです。MAツールは導入前の要件定義や設定に時間がかかるため、月額費用とは別で、初期費用を設定しているサービスが多いです。導入コストがかかるため、顧客が慎重に検討できるよう、無料トライアルを設定している企業も見受けられました。

MA(マーケティングオートメーション)の価格体系比較

サービス名 月額料金 価格体系 初期費用 無料
トライアル
ボリューム
ディスカウント
Marketo 非公開 複数パッケージ価格モデル 非公開
SATORI 148,000円 単一価格モデル(※1) 300,000円
xcross data 5,000円〜 複数パッケージ価格モデル 50,000円
HubSpot Marketing 5,400円〜 複数パッケージ価格モデル
フリーミアム
Synergy! 15,000円〜 複数パッケージ価格モデル 118,000円
List Finder 39,800円〜 複数パッケージ価格モデル 100,000円
Salesforce Pardot 150,000円〜 複数パッケージ価格モデル
Probance 180,000円〜 複数パッケージ価格モデル 500,000円

(※1)オプションで従量課金モデルが発生する場合あり

(調査日:2020年12月17日)

MAツールでよく使われている価格体系

MAツールでは、「従量課金モデル」と「複数パッケージ価格モデル」という2種類の価格体系がよく採用されています。

従量課金モデルの概要

従量課金モデルは、ユーザー数や使用時間などの利用した“量”に“従”って課金する、価格体系です。顧客目線だと「使った分だけお金を払う」仕組みになります。ユーザーの使用状況に応じて単価が確定し、請求されるため、金額に対する顧客に納得してもらいやすくなります。

また、ユーザーの利用状況によっては、一定の金額で使い放題の場合と比べ、より多くの金額を請求できるため収益の最大化につながります。一方、サービス利用前に課金タイミングを設置できない点や、事前に収益予測をする難易度が上がる点が難点となります。ユーザー課金モデルやアクティブユーザー課金モデルも、従量課金制の1つです。

従量課金モデルの考察

MAツールの主な機能の一つは見込み顧客(リード)の生成、育成です。いわゆるこのリードジェネレーション・ナーチャリングを行うためには、獲得したリードのステータス管理、スコアリング、シナリオに沿ったメールの送付などが必要になります。管理するリードの数やメールの件数が大きければ大きいほど、自社サービスへの誘導数が増えるので、MAツールのサービス価値は増大し、支払意欲は増加します。そこで、ツールを利用するリードやメール数に合わせて従量課金モデルを設定していると考えられます。

複数パッケージ価格モデルの概要

複数のパッケージ(いわゆる「プラン」のこと)を提示する、SaaSで広く取り入れられている価格体系です。さまざまなニーズに対応でき、顧客ごとの売上最適化に近づきます。また、質の高い機能や多くのストレージを提供する必要がある顧客に対して、価値に見合った金額を受け取れることから、利益を増加させられます。

一方で、選択肢が多すぎたり、プランの差が複雑だと顧客にとって検討事項が増えてしまい、購入障壁を高めることにつながるため、顧客ニーズに合致した選択肢を3つ程度に留めるよう注意が必要です。

複数パッケージ価格モデルの考察

MAツールは従量課金に加えて、ベースの価格体系として複数パッケージ価格モデルを採用しています。企業によって実現したいマーケティング施策が異なることから、機能ごとにパッケージを用意し、顧客のフェーズに合わせて選べるようにしていると考えられます。グローバルでT2D3を達成しているMarketoはMAツールの代表格ですが、同社ではSELECT、PRIME、ULTIMATE、ENTERPRISEの4つのパッケージを用意しています(いずれも価格は非公開)。

MAツールに初期費用が設定されている理由

MAツールは他のSaaSと比較して導入時のサポートコストが高いことから、初期費用を設定する企業が多くあります。いざ導入しても、正しく活用されなかったり、導入企業と相性が悪いことも少なくありません。その際でも、売上を回収できるようにしておこうという意図もあると考えられます。

フリーミアムと無料トライアル

Hubspot Marketingでは期間の区切りがなく、限られた機能でサービスを利用できるフリーミアムを設定しており、xcross data・List Finderでは一定期間利用できる無料トライアルを設定しています。

MA(マーケティングオートメーション)の価格体系に関する考察

複数パッケージ価格モデルを推奨

MAツールには、複数パッケージ価格モデルが推奨されます。複数の価格帯で提供することで、複数の顧客セグメントに対してのニーズを満たすことが可能です。リード数が多ければ多いほど利用価値が高まるため、リード数の上限をパッケージの区分とするが適切といえるでしょう。

プライスハックが推奨する価格体系

MAツールの場合、従量課金+複数パッケージ価格モデルを推奨します。MAツールはさまざまな機能を持っていますが、企業によって活用できる機能は異なります。そこで、機能ごとに複数の価格を用意し、幅広いニーズに対応できる価格体系の整備が必要です。加えて、管理すべきリード数や送付できるメール数が増えれば増えるほどに多くの価値を享受できますので、リードやメールの数に応じて従量課金を設定するのがよいでしょう。

プライシングを適正化するためには

これまでWeb接客ツールに最適な価格体系について考察してきました。最適なプライシングは、大きく3つの要素から決まります。

①顧客:顧客は誰か、顧客は自社の製品の何に価値を感じるか(ある機能、ユーザー体験、外部ツール連携など)、顧客セグメント(SMB、エンタープライズなど)によって支払意欲は大きく変わります。どんな顧客の課題を解決するために生まれたプロダクトか、現在の顧客はどのような属性かといった内容をプライシングに反映させる必要があります。

②競合:誰が競合なのか、競合はいくらで提供しているか、競合との価値の違いは何かを把握する必要があります。SaaSにとっては、同じSaaSの競合の他、買い切りソフトウェアや代替サービスも競合となるので注意が必要です。

③コスト:販売するほど生まれるコストはいくらか、販売量によってコスト構造は変わるかを検討します。SaaSにとっては、開発コストの他、カスタマーサクセスのコストを検討する必要があります。

これらの要素は、絶えずおこなわれる機能アップデートや、大型ファイナンスによる積極的なマーケティング、組織拡大などから日々変化します。理想は四半期に一度、少なくとも半期に一度は、価格改定をするべきです。米国では約40%のSaaSスタートアップが少なくとも半期毎に価格を見直しているというデータもあります。

社内で画一化された分析手法を確立し、迅速な意思決定ができる体制を構築する必要があるでしょう。それには、プライシング分析の専任者を採用するか、プライシングの分析ツールを導入するのが最も効果的です。実際のところ、国内スタートアップでは、まだまだ価格分析におけるアプローチが浸透していないのが現状で、専任者の採用は困難を極めます。費用的にも圧倒的にお得なPricing Sprintなどのプライシングの分析ツールが最も手軽なアプローチといえるでしょう。

戦略的なSaaSプライシングを実践したい方は、こちらをご一読いただくか、プライスハックまでお問い合わせください。

皆様のSaaS事業が価格によって、より加速することを願っております。

プライスハック監修

執筆者

高橋 嘉尋

プライシングスタジオ株式会社

代表取締役社長

これまでリクルートをはじめとする大手企業から中小企業まで数十サービスの価格決定を支援。また、公的機関、学会、雑誌などへのプライシングに関する論文提出や講演会、寄稿などを通じ、プライシングに対するノウハウを積極的に発信。慶應義塾大学在学中に起業。

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この記事では、BI(ビジネスインテリジェンス)ツール業界における各社の価格調査および価格設定に関する考察をおこないます。 BI(ビジネスインテリジェンス)ツールとは2 BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの価格・料金体系の概要3 BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの価格体系比較4 BIツールでよく使われている価格体系5 単一価格モデル5.1 概要6 複数パッケージ価格モデル6.1 概要7 BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの価格体系に関する考察7.1 月額料金は複数パッケージ価格モデルを推奨7.2 無料トライアルを推奨8 プライシングを適正化するためには BI(ビジネスインテリジェンス)ツールとは BIツールとは、日々企業に蓄積されるデータを分析し、意思決定に活用することを助けるシステムです。BIは「Business Intelligence」の略語で、組織のデータを収集・蓄積・分析して可視化することで、経営上の意思決定に役立てる技術や手法を指します。 近年は「データドリブン経営」や「データドリブン・マーケティング」に注目が高まっており、BIツールは、こうしたデータを活用した経営やマーケティングを支援するツールです。BIツールは可視化・分析・計画までをツール上で可能にするため、次のような機能が備わっています。 機能 概要 レポーティング 必要なデータを抽出し、見やすいようにまとめて表示する OLAP分析 蓄積したデータを分析処理し、データの要因を深堀り特定する データマイニング 蓄積したデータに対して統計的な処理を行い、有益な情報を引き出す プランニング 過去のデータをもとに、計画のシミュレーションを行う BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの価格・料金体系の概要 BIツールは、主に月額制の利用料金を設定しています。その中でも「単一価格モデル」「複数価格モデル」という2つの価格体系が設定されています。さらに、無料でサービスを試用できる体系として、無料トライアルが設定されています。 SaaSの価格体系まとめ|代表例と共にメリット・デメリットを解説 SaaSにおける価格体系の特徴・メリット・デメリットを解説します。それぞれの価格体系の特徴を踏まえて、各事業者様が価格を設定する際に役に立てば幸いです。…… BIツールと似た料金体系を採用している業界には、採用管理システムやMAが挙げられます。契約した企業ごとの価格になる理由として、一部の部署でしか利用しないシステムはユーザー数が増えることが見込みにくいからです。 採用管理システム(ATS)業界の料金体系比較まとめ調査・価格設定の考察 採用管理システム(ATS)業界における各社の価格調査および価格設定に関する考察をおこないます。…… BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの価格体系比較 現在、公開されているBIツールの価格一覧は以下の通りです。 サービス名 月額料金 価格体系 無料 トライアル ボリューム ディスカウント Data Knowledge 500,000円〜 単一価格モデル(※1) ◯ ー Canbus 10,000円〜 複数パッケージ価格モデル ◯ ー GoodDate 40,000円〜 複数パッケージ価格モデル ◯ ー Zoho Analytics 2,700円〜 複数パッケージ価格モデル ◯ ◯ (※1)追加オプション機能は、従量課金モデル×複数価格モデル (調査日:2021年4月2日) BIツールでよく使われている価格体系 BIツールにおいては、従量課金モデルと複数パッケージ価格モデルの2種類の価格体系が採用されています。 単一価格モデル 概要 単一価格モデル(Flat rate pricing model)とは、サービスに対して料金体系が1つであるサブスクリプションモデルです。全てのユーザーに対して単一の製品・機能・価格を提供するため、SaaSの価格体系の中でも最もシンプルなものになります。例えば、ターゲットセグメントが画一的であったり、機能や価値が単一化されているシンプルなサービスで利用されます。 また、事業ニーズがあるかを仮説検証しやすいという観点から、PMFが優先されるシード(新規事業フェーズを含む)・アーリーステージなどで利用されることが多いです。 複数パッケージ価格モデル 概要 複数のパッケージ(いわゆる「プラン」のこと)を提示する、SaaSで広く取り入れられている価格体系です。さまざまなニーズに対応でき、顧客ごとの売上最適化に近づきます。また、質の高い機能や多くのストレージを提供する必要がある顧客に対して、価値に見合った金額を受け取ることができることから、利益を増加させることが可能です。一方で、選択肢が多すぎたり、プランの差が複雑だと顧客にとって検討事項が増えてしまい、購入障壁を高めることにつながるため、顧客ニーズに合致した選択肢を3つ程度に留めるように注意が必要です。 BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの価格体系に関する考察 BIツールのプライシングにあたっておすすめしたい価格体系は次のモデルです。 月額料金は複数パッケージ価格モデルを推奨 BIツールには、複数パッケージ価格モデルが推奨されます。複数パッケージ価格モデルは、複数の価格帯で提供することで、複数の顧客セグメントに対してのニーズを満たすことが可能です。例えば、個人向けのサービスであれば、ユーザーの利用頻度や利用量、法人向けのサービスであれば、大企業か中小企業かで、セグメントごとに価値と合う価格で提供できます。 また、貯めるデータ数が多いほど利用価値が高まるため、データ数や連携できるシステム数の上限をパッケージの区分とするのが推奨されます。 複数パッケージ価格モデルとは?メリット・デメリット・導入企業例【SaaS価格体系】 複数パッケージ価格モデルは2つ以上の料金プランを提供する価格体系です。複数のプランを用意することで、顧客のニーズに応じた料金を提示することができるため、SaaSの中でも主要な価格体系になります。…… 無料トライアルを推奨 無料トライアルを採用している企業が多く、無料トライアルを提供している企業に潜在的な顧客が流れてしまう恐れがあります。業界で確固たる地位がない限り、無料トライアルでまずは使ってもらうようにすることが大切でしょう。 無料トライアルとよく混同されるフリーミアムですが、BIツールにおけてフリーミアムは相性が悪いです。フリーミアムは、基本的な機能を無料で利用できるものの、機能や容量などを追加して利用する際に課金が発生します。多岐にわたる分析の過程で適切に制限をかけることは難しく、価値を正しく理解されない場合が多いためです。 フリーミアムとは?メリット・デメリット・導入企業例【SaaS価格体系】 SaaSの価格体系のうちの1つ、フリーミアムについて、無料トライアルとの違い、メリット・デメリット、事例などを解説します。…… プライシングを適正化するためには ここまで、BIツールに最適な価格体系について考察してきました。最適なプライシングは、大きく3つの要素から決まります。 ①顧客:顧客は誰か、顧客は自社の製品の何に価値を感じるか(ある機能、ユーザー体験、外部ツール連携など)、顧客セグメント(SMB、エンタープライズなど)によって支払意欲は大きく変わります。どんな顧客の課題を解決するために生まれたプロダクトか、現在の顧客はどのような属性かといった内容をプライシングに反映させる必要があります。 ②競合:誰が競合なのか、競合はいくらで提供しているか、競合との価値の違いは何かを把握する必要があります。SaaSにとっては、同じSaaSの競合の他、買い切りソフトウェアや代替サービスも競合となるので注意が必要です。 ③コスト:販売するほど生まれるコストはいくらか、販売量によってコスト構造は変わるかを検討します。SaaSにとっては、開発コストの他、カスタマーサクセスのコストを検討する必要があります。 これらの要素は、絶えず行われる機能アップデートや、大型ファイナンスによる積極的なマーケティング、組織拡大などから日々変化します。理想は四半期に一度、少なくとも半期に一度は、価格改定をするべきです。米国では約40%のSaaSスタートアップが少なくとも半期毎に価格を見直しているというデータもあります。 今こそ見直すSaaSのプライシング戦略 価格調査分析から決め方まで徹底解説 SaaSプライシングの要点を解説したセミナーが開催 SaaS/サブスクビジネスにおける価格戦略は、事業成長に影響する非常に重要な要素である一方で、設定や適正化、タイミングが難しい。こうした問題に頭を…… 社内で画一化された分析手法を確立し、迅速な意思決定ができる体制を構築する必要があるでしょう。それには、プライシング分析の専任者を採用するか、プライシングの分析ツールを導入するのが最も効果的です。実際のところ、国内スタートアップでは、まだまだ価格分析におけるアプローチが浸透していないのが現状で、専任者の採用は困難を極めます。費用的にも圧倒的にお得なPricing Sprintなどのプライシングの分析ツールが最も手軽なアプローチといえるでしょう。 戦略的なSaaSプライシングを実践したい方は、無料ホワイトペーパーをご一読いただくか、プライスハックまでお問い合わせください。

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アクセス解析ツール業界の料金体系比較まとめ調査・価格設定の考察

2020/12/30

この記事では、アクセス解析ツール業界における各社の価格調査および価格設定に関する考察をおこないます。 アクセス解析ツールとは2 アクセス解析ツールの価格・料金体系の概要3 アクセス解析ツールの価格体系比較3.1 一部サービスに初期費用が設定されている理由4 アクセス解析ツールでよく使われている価格体系4.1 フリーミアムモデルの概要4.2 フリーミアムモデルの考察4.3 従量課金モデルの概要4.4 従量課金モデルの考察4.5 複数パッケージ価格モデルの概要4.6 複数パッケージ価格モデルの考察5 プライスハックが推奨する価格体系6 プライシングを適正化するためには アクセス解析ツールとは アクセス解析ツールとは、Webサイトを訪れるユーザーの経路やページの閲覧数を分析し、Webサイトの改善に役立てることができるサポートツールです。サイトへのアクセスデータや、サイト内での行動データを解析し、訪れるユーザーの属性や、興味を持たれるコンテンツ、ユーザーの離脱タイミングなどを把握できます。アクセス解析ツールは、ユーザーの行動解析から、ページごとのアクセス情報の解析など、サービスによってさまざまな機能を持ちます。 機能 概要 訪問者分析 Webサイトの訪問者の属性を分析 トラフィック分析 訪問者がどのように流入したかを分析 行動分析 訪問者がWEBサイトでどのように行動したかを分析 アクセス解析ツールの価格・料金体系の概要 アクセス解析ツールは、月額課金が一般的で、主に「単一価格モデル」「複数パッケージ価格モデル」「アクセス数に応じた従量課金モデル」といった3つの価格体系が設定されています。また、アクセス解析ツールはほとんどのサービスでフリーミアムが設定されています。 一部のサービスでは設定費用として初期費用を設定している場合がありますが、アクセス解析ツール業界では一般的ではありません。有料のアクセス解析ツールと似た料金体系を採用している業界としては、BIツール、採用管理システムなどもあげられます。 アクセス解析ツールの価格体系比較 サービス名 月額料金 価格体系 初期費用 Googleアナリティクス 0円 フリーミアム ー アクセス解析研究所 0円 フリーミアム ー FC2アクセス解析 0円 フリーミアム(※1) ー 忍者アクセス解析 315円 単一価格 フリーミアム 1,290円 ptengine 14,800円(※2) 複数価格 フリーミアム ー SiteTracker 414,000円(※2) 複数価格 ー i2i.jp PC:1PV=0.001円 SP:1PV=0.005円 従量課金制 フリーミアム ー (調査日:2021年4月23日) ※1:広告表示の必要あり ※2:アクセス数の上限により、プランが区分される 一部サービスに初期費用が設定されている理由 一部のサービスでは設定費として初期費用を設定しています。一般的に初期費用はシステムを導入しても活用できなかった場合にも売上が回収できるように設定されています。 アクセス解析ツールでよく使われている価格体系 アクセス解析ツールでは、アクセス数に応じた「従量課金モデル」「複数パッケージ価格モデル」、さらには完全無料で利用できる「フリーミアム」など、多種多様な価格体系が採用されています。 フリーミアムモデルの概要 フリーミアムとは、無料プランと有料プランの2つの段階に分類し、運用する価格体系です。顧客は、基本的な機能を無料で利用できますが、機能や容量などを追加して利用する際に課金が必要になります。フリーミアムを使うことで、顧客は無料でサービスを利用できることから、導入ハードルを大きく下げられます。フリーミアムを正しく運用することで、顧客獲得単価を下げ、大幅な顧客数増加のドライバーにすることが可能です。 フリーミアムモデルの考察 アクセス解析ツール業界ではサービス数(競合)が多く、かつGoogle社の提供するGoogleアナリティクスという無料の高機能ツールが高いシェアを誇っています。そこで、後発のツールではまずフリーミアムモデルを採用し、ユーザー数の増加を目指すことを優先していると考えられます。 従量課金モデルの概要 従量課金モデルは、ユーザー数や使用時間などの利用した“量”に“従”って課金する、価格体系です。顧客目線だと「使った分だけお金を払う」仕組みになります。ユーザーの使用状況に応じて単価が確定し、請求されるため、金額に対する顧客の納得を得やすくなります。 また、ユーザーの利用状況によっては、一定の金額で使い放題の場合と比べ、より多くの金額を請求できるため収益の最大化につながります。一方、サービス利用前に課金タイミングを設置できない点や、事前に収益予測をする難易度が上がる点が難点となります。ユーザー課金モデルやアクティブユーザー課金モデルも、従量課金制の1つです。 従量課金モデルの考察 Webサイトはアクセス数に応じてつまり、PV数が大きいサイトを持っていればいるほどサービス価値は増大し、支払意欲は増加します。アクセス解析ツールでも、利用するサイトのPV数に合わせて従量課金モデルを設定していると考えられます。 従量課金制とは?料金モデルの仕組み・メリット・デメリット【SaaS価格体系】 従量課金制は「使った分だけお金を払う」価格体系です。プライシングの理論でいうと、最も収益性が高く考えられるビジネスモデルです。今回は従量課金制のメリット・デメリット・種類を紹介します。…… 複数パッケージ価格モデルの概要 複数のパッケージ(いわゆる「プラン」のこと)を提示する、SaaSで広く取り入れられている価格体系です。さまざまなニーズに対応でき、顧客ごとの売上最適化に近づきます。 また、質の高い機能や多くのストレージを提供する必要がある顧客に対して、価値に見合った金額を受け取れることから、利益を増加させられます。 一方で、選択肢が多すぎたり、プランの差が複雑だと顧客にとって検討事項が増えてしまい、購入障壁を高めることにつながるため、顧客ニーズに合致した選択肢を3つ程度に留めるよう注意が必要です。 複数パッケージ価格モデルの考察 提供する顧客のサイトのPVによりサービスに対する支払意欲(または支払可能額)が向上する場合、従量課金モデルだけでなく、複数パッケージ価格モデルも相性がいいです。 従量課金モデルの場合、事前に利用料を把握することが不可能なため、前払いによる資金回収ができません。これにより、キャッシュフローの悪化や、資金回収コストが積み上がることになります。一方、利用セグメント毎(10万PV以上のサイトと、それ以下のサイトなど)にある程度導入効果が均一化されるようであれば、利用セグメント毎の支払意欲(または支払可能額)に合わせた複数パッケージ価格モデルの設定をすることで、それをその課題を解決できます。 複数パッケージ価格モデルとは?メリット・デメリット・導入企業例【SaaS価格体系】 複数パッケージ価格モデルは2つ以上の料金プランを提供する価格体系です。複数のプランを用意することで、顧客のニーズに応じた料金を提示することができるため、SaaSの中でも主要な価格体系になります。…… プライスハックが推奨する価格体系 アクセス解析ツール業界で初期費用の設定は通例的ではありませんし、無料で利用でき、かつ機能が豊富な圧倒的にシェアの高いツール「Googleアナリティクス」が存在します。初期費用があることで、導入検討時にユーザーが割高に感じ足切りする可能性を高めるため、収益性を改善するには初期費用を設定するよりは月額料金を値上げすることを推奨します。 有料で提供しているアクセス解析ツールは、フリーミアムが推奨されます。業界最大手のGoogle Analyticsが完全に無料で利用できるため、Google Analyticsとの違いや価値を、顧客に知ってもらう必要があります。フリーミアムは最も有効的な手段といえるでしょう。 フリーミアムとは?メリット・デメリット・導入企業例【SaaS価格体系】 SaaSの価格体系のうちの1つ、フリーミアムについて、無料トライアルとの違い、メリット・デメリット、事例などを解説します。…… フリーミアムから有料にプランに切り替えるタイミングで、従量課金モデルか複数パッケージ価格モデルを設定するのが最も好ましいでしょう。アクセス数に最も顧客は価値が感じやすいため、アクセス数に比例した料金プランの相性が最もいいためです。 従量課金制とは?料金モデルの仕組み・メリット・デメリット【SaaS価格体系】 従量課金制は「使った分だけお金を払う」価格体系です。プライシングの理論でいうと、最も収益性が高く考えられるビジネスモデルです。今回は従量課金制のメリット・デメリット・種類を紹介します。…… プライシングを適正化するためには ここまで、アクセス解析ツールに最適な価格体系について考察してきました。最適なプライシングは、大きく3つの要素から決まります。 ①顧客:顧客は誰か、顧客は自社の製品の何に価値を感じるか(ある機能、ユーザー体験、外部ツール連携など)、顧客セグメント(SMB、エンタープライズなど)によって支払意欲は大きく変わります。どんな顧客の課題を解決するために生まれたプロダクトか、現在の顧客はどのような属性かといった内容をプライシングに反映させる必要があります。 ②競合:誰が競合なのか、競合はいくらで提供しているか、競合との価値の違いは何かを把握する必要があります。SaaSにとっては、同じSaaSの競合の他、買い切りソフトウェアや代替サービスも競合となるので注意が必要です。 ③コスト:販売するほど生まれるコストはいくらか、販売量によってコスト構造は変わるかを検討します。SaaSにとっては、開発コストの他、カスタマーサクセスのコストを検討する必要があります。 これらの要素は、絶えず行われる機能アップデートや、大型ファイナンスによる積極的なマーケティング、組織拡大などから日々変化します。理想は四半期に一度、少なくとも半期に一度は、価格改定をするべきです。米国では約40%のSaaSスタートアップが少なくとも半期毎に価格を見直しているというデータもあります。 今こそ見直すSaaSのプライシング戦略 価格調査分析から決め方まで徹底解説 SaaSプライシングの要点を解説したセミナーが開催 SaaS/サブスクビジネスにおける価格戦略は、事業成長に影響する非常に重要な要素である一方で、設定や適正化、タイミングが難しい。こうした問題に頭を…… 社内で画一化された分析手法を確立し、迅速な意思決定ができる体制を構築する必要があるでしょう。それには、プライシング分析の専任者を採用するか、プライシングの分析ツールを導入するのが最も効果的です。実際のところ、国内スタートアップでは、まだまだ価格分析におけるアプローチが浸透していないのが現状で、専任者の採用は困難を極めます。費用的にも圧倒的にお得なPricing Sprint(LPのハイパーリンク)などのプライシングの分析ツールが最も手軽なアプローチといえるでしょう。 戦略的なSaaSプライシングを実践したい方は、無料ホワイトペーパーをご一読いただくか、プライスハックまでお問い合わせください。

eラーニング業界(LMS)の料金体系比較まとめ調査・価格設定の考察

2020/12/30

この記事では、eラーニング業界(LMS)における各社の価格調査および価格設定に関する考察をおこないます。 eラーニング業界とは2 eラーニング業界の市場規模3 LMSの価格・料金体系の概要4 LMSの価格体系比較4.1 フリーミアムと無料トライアル4.2 月額料金を支払うことで可能なこと4.3 ボリュームディスカウントのタイプ4.4 初期費用が設定されている理由5 LMSの価格体系に関する考察5.1 初期費用は非推奨5.2 フリーミアムを推奨5.3 月額料金はユーザーごとの従量課金が推奨5.4 ユーザー数に応じたボリュームディスカウントは適切です6 プライシングを適正化するためには7 まとめ eラーニング業界とは eラーニングとは、主にインターネットを利用して学習を可能にするサービスの総称です。 eラーニングのサービス体系は、サービス提供社が用意した教材を配信する「講座配信サービス」、ユーザーが教材を作成・配信する「LMS(Learning Management System)」と呼ばれる学習管理システムに大別されます。 この記事では、LMS(Learning Management System)の価格体系についてご案内します。 LMSとは企業や学校が、指定した受講者だけに指定した講座を受講できるようにするため教材と受講者を一元管理し、「各受講者の学習進捗の管理」「どの受講者がどの講座を受講できるか」などの学習管理を可能にするシステムです。 機能 概要 教材の管理・配信 教材やテストを管理・配信を一元化 学習者情報の管理 学習者の情報や学習履歴の一元管理 eラーニング業界の市場規模 市場規模は年々右肩上がりで成長を続けており、新型コロナウイルス感染症の対策として集団学習からオンラインでの学習機会への転換が加速しており、今後も大きく成長する業界と考えられています。 LMSの価格・料金体系の概要 採用管理システムは、主に月額制のサブスクリプションモデルが利用され、利用料金を設定しています。月額料金では「ユーザーごとの従量課金制」「複数パッケージ価格」「ユーザーごとの従量課金制×複数パッケージ価格」が採用されています。 また、初期費用を設定している場合がありますが、LMSの中では一般的ではありません。 無料でサービスを試用できる体系として、ほとんどのサービスで無料トライアルが設定されており、AirCoursesではユーザー数に応じたボリュームディスカウントを行っています。 LMSと似た料金体系をとっているサービスとしてCRMなどがあげられます。ユーザーである学習者が増えるほど料金が発生するため、売上を作りやすいこの料金体系が設定されています。 LMSの価格体系比較 サービス名 月額料金 価格体系 初期費用 無料 トライアル ボリューム ディスカウント スマートスタディ 100円 従量課金 5,000円/1ユーザー ◯ ー Smart Boardng 980円 従量課金 ー ◯ ー LearnO 4,900円 複数価格 ー ◯ ー Cloud Campus 70,000円〜 複数価格 100,000円 ◯ ー Aircouse 120円 従量課金×複数価格 フリーミアム ー ー ◯ (調査日:2020年12月16日) フリーミアムと無料トライアル LMSでは、主に2週間から1ヶ月ほどシステムを利用できる無料トライアルが設定されています。AirCoursesでは作成できる講座数や学習できる期間を制限するかたちでフリーミアムを設定しています。 月額料金を支払うことで可能なこと 利用ユーザー数に沿って、月額料金を支払い始めることで、顧客は教材の配信が可能になり、学習者は講座を受講することが可能になります。 ボリュームディスカウントのタイプ LMSではボリュームディスカウントは一般的ではありませんが、AirCoursesではユーザー数に応じたボリュームディスカウントを行っています。 初期費用が設定されている理由 初期費用は一般的に初期費用はシステムを導入しても活用できなかった場合にも売上が回収できるようにするために設定されています。 LMSの価格体系に関する考察 初期費用は非推奨 LMSでは初期費用の設定は通例的ではなく、導入検討時にユーザーが割高に感じ足切りする可能性を高めるため、収益性を改善するには初期費用を設定するよりはその他の料金を値上げすることを推奨します。 フリーミアムを推奨 フリーミアムはリード獲得の他に、サービス価値を感じるまで利用して有料プランへアップセルさせるという重要な目的を持っています。そのため、無料トライアルでは有料プランへアップセルする前に離脱してしまう可能性があるため、フリーミアムが推奨されます。 ただし、トライアル運用であっても、顧客ごとのカスタマイズや事業者の設定が必要になる場合は、企業側の負担が大きいためフリーミアムの運用は推奨されません。 月額料金はユーザーごとの従量課金が推奨 LMSは1つの顧客に対して多くの学習者が利用するシステムです。そのため、顧客の規模に見合った収益をあげられるため、ユーザーが増えるごとの従量課金が推奨されます。 ユーザー数に応じたボリュームディスカウントは適切です AirCoursesが設定している、ユーザー数が増えることで割安になるボリュームディスカウントは、事業者の収益性を向上する適切なボリュームディスカウントであり、顧客もサービスの価値を感じやすい点に応じた適切なボリュームディスカウントです。 プライシングを適正化するためには これまで業界全体の価格体系について解説してきました。しかし、これはあくまで現在のトレンドであり、日々の変化に対応していく姿勢が大切になります。また、価格体系はあくまでプライシング戦略の表現方法です。 プライシングは、売上最大化や顧客数最大化などに最も効果的な手段です。自社のビジョンを考えた際、今何が必要なのかを適切に把握し、それに合わせた価格戦略を検討しましょう。 以下の記事を読めば、どんな価格戦略を実行すればいいかがわかると思います。それを踏まえて、価格戦略を策定し、この記事で解説した価格体系という表現方法を検討してみてください。驚くほど、数字に結びつくでしょう。 SaaSプライシング戦略|SaaS事業に適した価格戦略 SaaS業界でプライシングが注目されているわけ 近年、SaaS業界におけるプライシングに対する注目度は、他の業界と比べ異常なほど高いです。理由は簡単で、海外VCを中心にプライシングの重要性、その効果…… まとめ 今回はeラーニング業界のLMSの価格体系について紹介しました。 月額料金は「ユーザーごとの従量課金制」「複数パッケージモデル」「ユーザーごとの従量課金制×複数パッケージモデル」が設定されています。 一部のサービスでは初期費用が設定されています。また、無料でサービスを試用できる体系としては主に無料トライアルが設定されおり、一部のサービスではフリーミアムが設定されています。 また、各料金体系に関しては下記のような設定が推奨されます。 初期費用は設定せずその他の料金に反映 月額料金はユーザーごとの従量課金制を設定 フリーミアムを設定 価格に対して、お悩みの事業者様は一度、プライスハックにお問い合わせください。